古墳巡り(15)何故仁徳天皇陵は巨大化したのかの講演会と寝屋川古墳巡り
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体力度について
- GPS
- 02:28
- 距離
- 5.8km
- 登り
- 77m
- 下り
- 106m
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宮川先生は『よみがえる百舌鳥古墳群』（新泉社）著者でもあり、
百舌鳥古墳群の中のイタスケ古墳の破壊直前に、世論の力で守ったリーダであった。又天皇陵慕の公開に向けて取り組んでこられた方であったので、是非聞きたく参加させて貰った。
その講演会の午前中に、寝屋川の古墳を回った。
| 天候 | 曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
|
写真
打上地域に古墳が多数存在したと言う古墳群は耕地、開発により消滅したが石棺の大きな石がこの地に置かれている。
(但しここに打上古墳群があるのではない）
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古墳群は耕地、開発により消滅したが石棺の大きな石がこの地に置かれている。
(但しここに打上古墳群があるのではない）
太秦〈うずまさ〉高塚古墳。5世紀後半の築造。(直径39�屐�高さ7�屬留瀛�)この地域で唯一現存する古墳。
寝屋川市文化財指定で、保護する為に復元、盛土等の整備を行い、墳頂部に登れるように階段を設置したとある
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この地域で唯一現存する古墳。
寝屋川市文化財指定で、保護する為に復元、盛土等の整備を行い、墳頂部に登れるように階段を設置したとある
鉄器が多数見つかったことが記載されている
感想
宮川先生の話をまとめることは不可能であるが、記憶に残った点を少し。
◎何故大山古墳は巨大になったか。
当時の外国（朝鮮半島の当時の国に巨大な古墳を造り圧倒するという動機説ではなく、畿内のヤマト王権に対立する他の地域の豪族（王）への権力の力の誇示説が中心であろうという説であったと記憶する。以前NHKのニュースヒストリー番組で、当時の百済、高句麗などへの使節に倭の国の力の誇示を述べている考古学者がいたが、それを聞いた時に外国の使節にこれほど巨大な古墳を造る、外交的、政治的必要性があるのか疑問に思った。国内のヤマト王権の支配が未だ確立できていない5世紀だからこそ、倭の国内部事情に求める点では納得した。
◎前方後円墳の設計思想
当時の古代人には、「ヒロ」という尺度で「設計思想」がありそれに基つき、各地の古墳を説明され、大きさが異なるが、言わば相似形が多いことを説明されていた。先生の「よみがえる百舌鳥古墳群」（新泉社）を読んだ時には理解できなかったが、話を聞いてなるほどと思い、倭の国の古代の知能の良さを知ることが出来た。
◎大山古墳（仁徳天皇陵）の頂上付近の「地滑り」の跡について
宮川先生の話によると大山古墳に「地滑り」の跡が何か所かあると言う。
地震考古学の説明では、地震の為の地滑りではないと言う。宮内庁に、大山古墳を地震考古学者が知らべれば、この1600年の間に堺地域で、どれくらいの地震があったかを調査できるので、大山古墳の立入を認めるべきであると迫ったことがあった。宮内庁の役人は「地震の管轄は地方自治体であるので、自治体からの要請があれば、検討する」と回答があった。早速関係自治体や議員に南海トラフ級の巨大地震の調査の為に、大山古墳の調査の要請をしたが、誰からも回答がなく頓挫したという。宮内庁に「忖度」したのではないかと嘲笑されていた。
◎地震考古学者の話
宮川先生の話を聞いたあと、寒川旭地震考古学者の講演会が6月4日に大阪であることを知った。以前なら、関心を示すことがないが、早速申し込みした。
寒川旭地震考古学者は、各地の地層や奈良の古墳なども調べ、約2000年前からの巨大地震の地滑りなどを調べておられ、その話を聞き、ここまで震考古学者が発達しているのかと驚き、ショックを受けた。
大山古墳等百舌鳥、古市古墳群を南海トラフ級の巨大地震の調査の為であるなら、古代の被葬者もおそらく納得して了解してくれるであろうと2人の講演会の感想であった。
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