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Yamareco

記録ID: 1986960
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
道東・知床

知床岬 相泊からピストン

2019年08月18日(日) 〜 2019年08月21日(水)
 - 拍手
taanabe その他3人
GPS
80:00
距離
22.0km
登り
348m
下り
346m
天候 曇から雨
過去天気図(気象庁) 2019年08月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
小さい熊二頭 海獣の死体はなし 
相泊から1時間くらい歩いたところ
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相泊から1時間くらい歩いたところ
観音岩 高巻き
トッカリ瀬
熊がいました 写真ではわからないかもしれません
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熊がいました 写真ではわからないかもしれません
モイレウシ手前の高巻き
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モイレウシ手前の高巻き
遠目にモイレウシ
遠目にモイレウシ
剣岩の横を歩く
ペキン川のところ 遠くにペキンノ鼻
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ペキン川のところ 遠くにペキンノ鼻
先っぽの方の海岸
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先っぽの方の海岸
アブラコ湾
アブラコ湾の先で写真撮影
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アブラコ湾の先で写真撮影
帰りの念仏岩 高巻きじゃなくて水泳で突破を試みる 結果高巻き
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帰りの念仏岩 高巻きじゃなくて水泳で突破を試みる 結果高巻き

感想

8/18
前日に北海道に台風10号が温帯低気圧になって到達した。そのため波は高くなっていた。しかし、意外と波が引くのが早くルサフィールドハウスに立ち寄った後、10時に出発することに。事前情報では熊がうろちょろしていろということだった。相泊に車を止めて出発。はじめはまだまだ現役の番屋がある。途中おばちゃんのトンチを聞いたりしながらカモイウンベ川に。橋はなくバシャバシャ渡渉。次にクズレハマ川。ここは橋がかかっていた。そこからは観音岩までひたすら飛び石。観音岩は高巻きで行く。高巻きにはfixロープがかかっている。このロープは信頼しても大丈夫だろう。二段になっていて、下部は岩チックでfixなくても登れるが上部はHSがなくツルツルでfixが欲しい。ウナキべツ川手前にテント張れそうなスペースがある。ウナキベツ川は水の中渡渉。トッカリ瀬の手前にもテント張れそう。トッカリ瀬は海中飛び石、18日は波が少々強かったのでうねりの様子を見てタイミングをみる。化石浜の手前で小さな熊が食事していた。こちらの様子に気づいたら崖を登っていった。化石浜には海獣の死体があるかもしれないとビクビクしていたが、今回はなかった。たけのこ岩の手前の巨岩帯ゾーンは海沿いを濡れながら行くことで時短。崖に鹿の死体があった。たけのこ岩のところは棚を歩く。波が強いのでここもタイミングを見て行く。モイレウシ手前の巨岩帯はボルダリング初心者にはスラスラいけて楽しかった。モイレウシ手前の高巻きはfixつき。しかしここは岩チックでHSもそこそこあるのでロープなしでも問題なし。ここで今日は時間切れに。天気図をとってモイレウシの番屋の前でテントをはる。食事をしているときにメンバーのカッパが狐に持っていかれそうになり慌てて取り返した。狐たちは一体ゴアテックスで何をするつもりだったのだろうか?夜、雨が降って風も強かった。沈。

8/19
朝、相泊から釣り人たちがモイレウシ上陸作戦。釣り人たちは無表情で船に乗ってやってくるので怖かった。剣岩、メガネ岩ゾーンは干潮時に通過したかったので潮待ちをする。9時半頃に準備を始めて出発。ここは干潮を選べばなんてこともない。途中クルーズ船の観光客に手を振られた。多分「あいつらはなんであんなとこ歩いとるんや。珍しい人もおるもんや。」と動物園の動物に手を振るのと同じ気分で手を振ったのだろう。船泊からペキンノ鼻までは飛び石。クマはいなかった。ペキンノ鼻の高巻きは簡単余裕。その後近藤ヶ淵まで飛び石。近藤ヶ淵は岩のヘツリだ。そして最後にかぶったヘツリがありここが難しい。もし濡れる覚悟であれば満潮時でも腰までの浸水で難なく突破できる。私は濡れても全然平気なのだが、かぶったヘツリを濡れずに通過してみたいという欲望に駆られた。そして試みた。最後の最後でズルッと。落ちた。すりむいた。痛い。でもなんか気分が良かった。そこから滝ノ下までは2時間ほどの飛び石。途中滝川で水を飲み休憩。ここは長く感じた。滝ノ下は綺麗な番屋。コンクリート舗装も。男滝女滝は立派。水も取れる。念仏岩に着く。ここの突破は水泳か高巻きを考えてきた。ただ波が高いので水泳はリスクがあると判断。高巻きでいく。なかなかの高度感のある高巻き。fixはあるがプロテクションの木を見ると枯れている。引っ張ってみたり、体重をかけたりしても大丈夫そうだったので後続の人もそれを使ったが、ここの判断は微妙だった。他にも木はあるのでできれば自分たちでfixを作ることを勧めたい。(最初の人は仕方ないのでリスクを背負うこととなる。)下りもなかなか恐ろしく垂直に近い岩のクライムダウンがある。落ちはしないけど怖い。ここもfixあり。ここのfixは信用しても良いだろう。念仏岩を越え、そこの番屋の前で泊まる。沈。

8/20
いざカブト岩を越えん。カブト岩も水泳と高巻きのどちらにするか迷ったが高巻き。この高巻きがなかなか恐ろしかった。南側は最初こそ急だが踏み跡もあり簡単余裕。しかし北側は急な泥つきをくだらなくてはならない。co差はざっと110m。なかなかの高度感だった。ただとても景色がよく楽しい。ここを越えると核心はもうない。アカイワの番屋を越え、適当な踏み跡のようなところから台地に乗る。そこから軽い草をかき分け、アブラコ湾に降り立つ。階段があるがステップは地面に平行ではなく斜面になっている。フリクションをかけないと登れない。さすが世界遺産の知床様だ。簡単にはいけないシステムになっている。ちょうど潮のひく時間だったので行けるところまで行って写真を撮る。これは岬全体に感じたことなのだが、なんて先っぽ感が薄いんだ!!写真撮ってもこれが本当の知床岬か疑われそうなものである。1時間ほど休んで同じ道をたどり帰る。灯台はスルー。帰りもなんてこともなく同じ道をたどる。カブト岩は急な泥つきを登るのに飽きたので、テキトーな草の中を漕いで登った。楽しかった。念仏岩は泳いで越えれそうな気がしたので泳ぎを試みる。海中は意外と暖かく、5mほど泳いだら目的の棚についた。しかし、泳ぎに不安のあるものがいる、ザックを思うように運べない、準備している間に潮が高くなったという3点から高巻きに切り替える。ここで1時間ほどロス。念仏岩を高巻いたら雨が降ってきた。急いで滝ノ下までテントをたてる。この頃には風も強くなってきた。夜はずっと風が強く雨も降っていた。明日の行動を案じながら沈。

8/21
朝から雨。ただ明日以降も天気が回復しないし、ここからなら1日頑張れば相泊に着けるので強行で出発。途中雨風は強くなったり弱くなったり。ペキンノ鼻手前ではとても強雨となって全身ビショビショでしんどかった。剣岩も干潮気味で難なく通過。化石浜では熊を見た。手を振ったらすぐに逃げていった。トッカリ瀬も干潮でなんてこともなく通過。観音岩の高巻きが終了してからの飛び石の長いこと長いこと。一生飛んでた気がする。もうええわ。何回心の中でぼやいたか。やっと相泊に着く。身も心もビショビショ。よくみんな付いてきてくれました。この経験でかなり強くなったことでしょう。本州はまだまだ暑いのが嘘のように寒い。車の暖房をガンガンたく。帰りはルサフィールドハウスに寄って少しお話しをする。

とても良い経験でしたね。ビショビショやし、ひどく長い飛び石あるし。ただ去年の雪辱は晴らしたぞ!知床よ!

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沢登り 道東・知床 [6日]
コタキ川〜知床岳〜知床沼〜モイレウシ川〜知床岬〜相泊
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

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