また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 2182404
全員に公開
沢登り
アジア

《台湾》 塔次基里渓源流

2009年07月24日(金) 〜 2009年07月26日(日)
 - 拍手
motegik1370 その他5人

コースタイム

 7月の中国行きの切符を調べていると、台湾経由のオープンチケットが意外に安い。台湾も暫く行っていないし、ついでに遊びに行くのもいいかなと言って台湾もよることにした。
 5月に谷川に招待した友人に連絡すると、是非週末に合わせて入って来いという。最初は龍洞あたりでクライミングかなと思っていたのだが、出発が近づいてくると代休が余っているから休暇がとれると言ってきた。それじゃあ龍洞じゃもったいない、沢登りに行こうぜとなってしまった。
 最初は宜蘭辺りの小さな沢かなと思っていたが、地図を見ているうちに夢は広がり雪山辺りの未踏の沢はどうだろうなんて言い出すも、かつての記録を見て弱気になってしまう。結局無難に塔次基里渓に決定した。
 目標が決まったのが出発の前日か前々日だったと思う。入山申請のためにだいたいの日程を決めただけで、計画の詳細は全部台湾側に丸投げ。この時は隊員も全く決まっていなかった。
入山まで
 チャーターした車で台北駅から林昆明、李政忠、楊璧菁、日置一孝の4人が乗込み、台中で李進聡、王薏喬の二人を拾って霧社で仮眠をとった。
 台湾メンバーは全員淡江大学登山社OB。久しぶりの再会に話が耐えない。卒業後の行き先で李(政)、楊、王は欧米派、林、日置は大陸派となっていた。欧米派の三人はオーストラリア辺りのトレッキングルートがどうしたとか話しているのに対し、大陸派の二人は中国の藪山や8元くらいのぶっかけ飯の話ばかりでなんか貧乏くさい。
24日
大禹嶺8:00―入渓点10:30―石門渓出合11:40―営地16:00
 大禹嶺で車を下り、登山道を下っていく。谷底まで下りるとどうだろう、白濁した水がどばどば流れているではないか。こんなの行くのかよとびびるも入ってみると意外と浅く、水流もそれほどきつくない。すっかりだまされてしまったが、濁って底が見えない水の中を歩くのはあまり気分の良いものではない。
 ゴーロを暫く歩き、石門渓の出合を過ぎると谷はゴルジュになる。淵が現れて、どうも泳がなければならないらしい。せっかく台湾までやって来たのでトップで攻略させてもらう。泳いだ先で這い上がろうとするがスタンスまるでなく、水に押されて体を持ち上げられない。暫く奮闘した後、全身のフリクションを利かせて何とか突破。その上も淵が続いていたため、ハーケンを打って足場の良いところまでトラバースしていった。
 さらにゴルジュを進むと、5メートルの滝が出現。不可能と思えなくもないが、水量多く釜の中は洗濯機みたいになっている。怖いので左岸から巻き、20メートルの懸垂下降で谷に戻る。
 ゴルジュが終わったところで適当に幕営。夕方雨が降った。

25日
営地8:00―営地16:00
 昨日と比べるとだいぶ水も澄んできている。東合歓山からの支流が入ると谷は薄暗いゴルジュになる。外から見るとかなり不気味で、那什麽東西呀,暗暗的,怎麽辦啊と興奮するも、あれねえ、見てくれすごいんだけど普通に歩いて通れるんだよと遡行経験のある林昆明がさびしいことを言う。しかしそれも11年も前の話、やっぱり淵が出てきた。李政忠が果敢に挑みルートを開く。全員が抜けた後でハーケンを回収していると、次の淵でも頭からすごい勢いで水流を浴びながら突破しているではないか。奴もなかなかやるものだ。
 林と李(政)は今でも岩登りを続けており、5月にも一の倉を登っているが、他の連中は卒業以来ほとんど山には登っていない。女性隊員の二名には手取り足取り至れり尽くせりのサポートが必要。ロープを出したり荷物を上げたりでなかなか先に進まない。
 最後に滝を高巻き、30メートルの懸垂下降で谷に戻った後、適当な所を見つけて幕営した。


26日
営地8:00―大滝10:00―稜線12:30―松雪楼16:00
 もうあとはゴーロを歩くだけですぐに大滝に到着。右のガレから登り稜線を目指す。
 登山道では登山客や原住民の強力、国家公園のパトロールなんかとすれ違った。私のシャツの赤星を見て、お前は共産党かなんて聞かれたりして。大陸に遊びに行った時に買ってね、ポケットが多くて使いやすいから着てるんですよ、あはははは。
 松雪楼まで歩いて登山終了。チャーターしていた車が待っていてくれた。
下山後
 王薏喬はすっかりロボット歩行。面白いので押してみたりする。今思えばホークダンスくらい踊っておけばよかったか。台中で晩飯を食べた後、台中組の二人を下ろして台北に戻る。翌日も台北組の四人で龍洞に出かけるが、力が入らずまるで登れなかった。
【日置】
※登録者:motegi
過去天気図(気象庁) 2009年07月の天気図
お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:95人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht
この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら