【過去レコ】知床岬

1973年06月26日(火) [日帰り]

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• 距離: 4.1km
• 登り: 118m
• 下り: 117m

天候

曇り

アクセス

利用交通機関：

船

文吉湾の工事中漁港(オッコシ漁港？)の連絡船に便乗

コース状況／危険箇所等

2m超のクマザサの中に若干の踏み跡あり

写真

知床灯台の入り口

灯台から見下ろした
熊はいないな、・・というより無知でした。

灯台をバックに自撮り

知床岬　と書かれていたんだろうな

無人の建物

感想

江成

羅臼岳を登りに岩尾別YHに前泊した。朝になっても雨が上がらなかったので諦めて宇登呂漁港でボーとしていた。近くにいたオヤジが「知床岬行ってみないか」と誘ってきた。このオヤジは北海道庁のチャーター船の船長で工事現場へ行く職員を送迎するとのこと。2.5時間航行し工事中のオッコシ漁港に到着した。出迎えてくれたのは飯場の未就学女児だった。この娘の声に驚いた。ガラガラ声で、子供の可愛い声はないのだ。ここはTVが写らない。周囲にいるのは工事現場の男衆と炊事のおばあさん、酒焼けした声の酒場上がりのお母さんだけ。この娘は物心ついた頃から子供の世界を知らなかったためと考えられる。
　飯場から岬までは背丈を超えるクマザサの中のわずかな踏み跡とうろ覚えの地形感覚で海岸線と山林境界をトレースした。灯台が見えるころには草原になり、風と海鳴りしか聞こえなかった。夢中で灯台まで登り写真を撮ったあと岬の標識や人工物を撮影したあと、来た道を急いで帰った。
　飯場にいた道庁の職員に「灯台まで行ったんか。あそこは熊が出るからな。無事で帰ってきて良かった」。早く言ってよ。でも聞いてなかったからこそ行って来れた探検だった。
　帰りの船を見送ってくれた女児は今は50歳前後（2020年現在)になってると思われる。