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Yamareco

記録ID: 23424
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無雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

那須岳 1917m

2005年05月19日(木) [日帰り]
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天候 曇り。強風
過去天気図(気象庁) 2005年05月の天気図
コース状況/
危険箇所等
5/16(月)桑園−千歳7:50−羽田−上野―宇都宮−日光―中善寺温泉・すぎもと館(泊)
5/17(火)すぎもと館―林道分岐―志津神社登山口―男体山―滝尾神社ー二荒神社ーすぎもと館(泊)
5/18(水)すぎもと館ー鬼怒川ー黒磯・相馬屋(泊)
5/19(木)相馬屋(泊)ー那須ロープウエー山麓駅ー山頂駅ー那須岳(茶臼岳)ー那須ロープウエー山頂駅ー山麓駅ー黒磯・相馬屋(泊)
5/20(金)黒磯―上野―浜松町ー羽田18:00―19:30千歳ー札幌
那須連山(相馬屋2F窓から)
那須連山(相馬屋2F窓から)
山頂一帯はものすごい風だった。丁度小学生が遠足で来ていた。彼らの知恵と逞しさに感心した。
「岩陰に 風の呼吸を 見計らう
 『今だ!』と叫び 進みまた伏す」
山頂一帯はものすごい風だった。丁度小学生が遠足で来ていた。彼らの知恵と逞しさに感心した。
「岩陰に 風の呼吸を 見計らう
 『今だ!』と叫び 進みまた伏す」
延喜式内温泉神社。黒磯から那須ロープウエー山麓駅へ行く途中、那須高原の入り口。
延喜式内温泉神社。黒磯から那須ロープウエー山麓駅へ行く途中、那須高原の入り口。
那須ロープウエー山麓駅。
那須ロープウエー山麓駅。
那須ロープウエーから那須高原を俯瞰する。
那須ロープウエーから那須高原を俯瞰する。

感想

5/18(水) 筋肉痛がかなりだ。立ち居も辛い。でも今日は黒磯まで行くだけだ。7時過ぎゆっくり朝食を食べて出発。
今日は東照宮のお祭りで、武者行列などがある。11時頃だから是非見て行け、と。
気が進まない。それより鬼怒川に行ってみたい。
先ず華厳の滝をもう1度。今度はエレベーターで下がって行く。長い通路を通って展望台へ。平らな所はいいが、階段が辛い、特に降りは手すりに掴まって1段づつだ。
ここは滝壷とほぼ同じ高さである。滝壷から距離はあるが飛沫がかかる。一昨日、上の展望台から見た時とは迫力が違う。
バスでいろは坂を下り日光へ。東武線で新今市へ。ここで鬼怒川行きに乗り換える。
やがて両側から山が迫り、鬼怒川に沿って、かなりの勾配で登って行く。滝とか、特に見るべきものはなさそうだ。新今市へ引き返す。
次は黒磯だ。ホームの売店で聞く。駅を出て、JR今市まで歩き、JRで宇都宮へ、そして東北本線に乗り換えれ、と。JR今市までの歩きが結構遠くて辛い。
宇都宮からは、少し早い気もするが、高校生が乗り込んできた。女の子達が賑やかである。
結梨はあと10年どんな高校生になるか、楽しみである。
黒磯に着く。さて宿だが、駅の案内で聞くと、国道へ出て右に行け、と。
TOPSというホテルがある。聞いてみるとツインしか残っていないという。別のホテルを紹
介してもらう。更に1kmぐらい歩く。ホテル相馬屋。幸い空き室あり。日本間、洋間どちらでも、と。実際見たうえで、洋間にする。
那須ローップウエー行きのバス停を確かめ、由美子さんに電話する。

5/19(木) 朝日町8:10のバスに乗る。乗客はほかに2人しかいない。
天気はいい。ただ、那須岳の頂上はガスがかかっている。
筋肉痛は昨日よりずっといい。昨日、痛いのに、かなり歩いたのが却って良かったのかも知れない。これは今後のため、貴重な経験になりそうだ。
那須高原で時間待ちの停車をする。運転手に聞くと、雲が流れているから、頂上は風が強いだろう、何しろここは風の強い所だから、と。
9:10定刻に、那須ローップウエーに着く。ここでさえかなりの風だ。覚悟!
ロープウエーに乗る。ゴンドラの中から写真を1枚撮る。2枚目を撮ろうとするとスマートメデイアが満杯だ。一昨日、下山途中、取り替えて、その後二荒神社と華厳の滝しか写していないからそんな筈はないのだが。
山頂駅に着く。標高1680mだ。頂上は1917m、標高差わずか240mの登りだ。ホテルが連泊だから荷物も最小限だ。足の筋肉痛はあるが何とかなるだろう。
その辺りを散策という観光客が多く、頂上までというスタイルの人はチラホラだ。
スパッツを着け、防寒、防風対策をして外に出る。暫らく行くと三叉路。右が頂上、左が牛ヶ首。右、砂質の道を直登する。上を見ると、斜面の上に黒い頂上がポコンと乗っかっているという感じだ。
暫らく行くと岩礫帯となる。斜面の隙間からガスが漏れ出している。硫黄の臭いがする。風が段々強くなってくる。風は山の向こうから吹いていてここは山頂の陰になっている。
それでも時々突風が来て吹き倒されそうになる。
山頂駅のマイクが発車時刻を知らせる序でに、山頂は風が強いので注意して登るよう、がなりたてている。
やがて道は、山頂直下を右に回る。風が右からまともに吹き付けてくる。これまで時々だった突風がひっきりなしである。
子ども達の団体が登ってきた。栃木県長沼小学校5年生だ、と。道を譲る。およそ30人、みんなズックの靴である。
中年女性が1人登ってきた。「引率の先生ですか」。「違います。子ども達も登っているから・・・」。
引率の先生が声をかけながら付いて行く。2人とも女性で、1人は20代後半、ずんぐりの姉さんタイプ、もう1人は30代半ば、大人しそうな感じで、養護の先生という感じ。最後尾の生徒に付き添っている。付き添っている、といっても、本人自身のことで精一杯なのだが。
登るほど風が強くなり、元気な子ども達も風が強くて進むことが出来ない。岩陰で伏せて待機している。
子ども達も風に息があることを飲みこんで、「来るぞ!来るぞ!」、「待て!待て!」、「今だ、行け!」などと声を掛け合っている。2,3秒の息の間に素早く次の岩陰まで進んですぐまた伏せるのである。明治時代の戦争映画の突撃シーンを思い出す。

 岩陰に風の呼吸を見計らう 「今だ!」と叫び進みまた伏す

悪戦苦闘の末、頂上に着く。円く平らで土が出ている。周りが少し高くなっていて、ここは風が少し弱い。でも少し弱いだけのことで、水筒を取り出して水を飲むことすら出来そうもない。広場の真ん中に、先に登ってきた子ども達およそ10人がしゃがんでかたまっている。担任の先生は心配そうに、みんな揃うのを待っている。
本当の頂上はもう少し行った所のようだが行けそうにない。
視界が利かないことはないが、頭上すぐまでガスが垂れこめ、風も収まる気配はない。
降りることにしよう。子ども達のことも心配だが、今回は自分のことでせい1杯だ。
登ってきた道に目をやると、左に朝日岳の方へ縦走する道があり、其処を5,6人の人が降って行く。歩き方を見ると風がそれほど強くなさそうだ。そこは頂上の隣の出っ張りの陰になっている。そしてその道は途中で登ってきた道へも合流できる筈である。
風の息を見計らって降りて行く。確かに、風は少し弱い。5,6人の子ども達も来て、上の生徒達に、風が弱いことを知らせている。
斜面が少し急になったが、風は登る時ほど強くはない。
正式の道ではなさそうだが、右に行く踏み跡がある。これを行けば登って来た道に合流する筈だ。
青い揃いのジャージの生徒達およそ100人が登っている。登山道に出たのは、生徒達の列の中間だった。聞いてみると、これも5年生だという。今度は教頭と思しき先生も付いている。老婆心と思ったが、「上は風が半端ではないですよ」というと、「今案内人と相談する」と。生徒達の命を預かっているのだから大変だなあ、と思う。
僕も現役時代、見学旅行、宿泊研修など引率したが、その時はそれほど深刻に考えた事はなかった。平だったせいもあるだろうが。
頂上の出っ張りの下に出ると、ロープウエーの建物が真直ぐに見える。道も岩礫帯を脱して砂質となる。でも時々突風が来る。その度にストックを突いて、踏みとどまる。
生徒達は降りて来る気配はない。登って行ったようだ。体の弱い生徒もいるだろうに、果たして大丈夫かな、人ごとながら心配だ。
ロープウエーの駅に無事帰着。風は強かったが、大して寒くなかったのが救いだった。
間もなくロープウエーの発車時間となったのでゴンドラに乗り込む。瞬く間に山麓駅に着く。バスは今行ったばかりで次は1時間後だ。
熱いコーンスープを時間をかけて啜る。やっと人里に帰ったという感じだ。
1つしかないテーブルに5,6人の団体がうどんやそばをとって食べはじめた。何れも年配で、山頂駅周辺を散策してきたようだ。その中に山岳会の会長がいて、その人と話をすることとなった。甲斐駒、仙丈、北岳の事を聞く。親切に教えてくれて参考になる。
バスに乗る。このところ野菜が不足しているので、トマトでも買おうと黒磯の駅まで乗る。駅の売店でおにぎりを買う。駅前の商店街を歩いたが、野菜や果物を売っている店はない。仕方なく国道に出てホテルの方へ遠い道を歩く。ホテルへ曲がる交差点を少し行った所にセブンイレブンの看板が見える。パック入りの漬物と野菜の詰め合わせを買う。
ホテルに着く。3:20だ。白菜の浅漬が美味しい。
汗も出ていないのですぐ一眠りすることとする。その前に由美子さんに電話する。
目が醒めて時計を見ると、10時を回っている。我ながらよく眠った。しかし胃が少しチクチクする。ストレスが溜まったようだ。明日の朝までもう一眠りすれば何とかなるだろう。
飛行機の便を繰り上げて帰る手もある。少し食べて、荷物を整理してまた寝る。

5/20(金) 目が醒める。胃はまだチクチクする。大事をとって早く帰ることにしよう。
陽太郎たちに会えないのは残念だが。特急が7:52にあるから羽田へ11時には着くだろう。うまくいけば12時頃の飛行機に乗れる。3時過ぎには家に着くだろう。
外はもう明るい。カーテンを開けると、いま朝日が顔を出したばかりだ。部屋を出てみると廊下の窓から那須連山が朝日に輝いている。
部屋に返ってカメラを取り出し、スマートメデイアを点検。不要なコマを消す。再び廊下に出て、那須連山の写真を撮る。
支度をして6:30部屋を出る。国道に出るとすぐバスが来た。那須高原発黒磯駅着7:00のバスだ。バスは定刻に黒磯駅に着く。
乗車券は一昨日買っておいたので、特急券だけ買う。1620円也。意外に安い。
由美子さんに、胃痛のため、寄らないで帰る旨電話する。
礼子の土産に、駅前を少し行って、明治屋で温泉饅頭を買う。
電車に乗り込む。ここの始発だからがら空きだ。宇都宮辺りからは座席がかなり埋まった。
赤羽9:52、丁度2時間だ。池袋で山手線に乗り換えて浜松町へ。続いてモノレールで羽田へ。終点でなく、第一ターミナルビルで降り、前に進んで改札口を出る。すぐJALのカウンターがある。早速繰り上げを申し込む。13:00の便の座席をとることが出来た。窓側、というと、空いているのは翼の所だけだがいいか、と。いいです。
乗ってみると、丁度翼の所で、下界を見ることは出来なかった。天気がよかったので、関東地方、東北地方のまだ雪を被った山が綺麗に見えるはずだが残念だった。
結局4時過ぎに家に着いた。北海道は嵐が続いていたようだが、今日は快晴・無風だ。
由美子さんに、無事帰着のメールを送る。

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