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記録ID: 2375327
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ハイキング
奥多摩・高尾

茗荷平をたずねて〜檜原の魅力再発見〜

2020年06月01日(月) [日帰り]
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Yukkiina その他1人
GPS
--:--
距離
3.1km
登り
233m
下り
213m
天候 曇り。雨もぱらついたが激しくなる前に下山。
過去天気図(気象庁) 2020年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
藤倉バス停から「きのこセンター」方面に進むと、2km程度で広場があるので、転回の邪魔にならないよう端のほうに駐車。
コース状況/
危険箇所等
概ね3時間弱あれば余裕をもって往復できる。

全体として定期的に整備がされており、踏み跡が消えるということはない。取り付きがわかりにくいが、沢沿いに奥に入ってゆくと在住の民家が現れるので、それを左手に見ながら進むと道が明瞭になる。奥に蒙一見ある家を回り込んで尾根に乗るのが肝心。
一カ所、畑跡のところで道が途切れているので、シダとススキの藪の中を若干登りながらトラバースすると、植林地に入ってすぐ下側に道が見えてくる。
なお、熊の引っ掻き傷、猪の糞、スズメバチの成虫を目撃したので一応注意。
スタート地点は檜原村倉掛地区。
茗荷平への道は手前方向。
2020年05月31日 10:42撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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5/31 10:42
スタート地点は檜原村倉掛地区。
茗荷平への道は手前方向。
登り口。民家の脇の草地を登る。
2020年05月31日 10:50撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
5/31 10:50
登り口。民家の脇の草地を登る。
道に落ちていたスプライトの空き缶。昭和の頃のデザインと思われる。
2020年05月31日 10:55撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
5/31 10:55
道に落ちていたスプライトの空き缶。昭和の頃のデザインと思われる。
植林地は荒れている。
2020年05月31日 10:59撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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植林地は荒れている。
最初の廃屋が現れる
2020年05月31日 11:00撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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最初の廃屋が現れる
二槽式洗濯機が残されていた
2020年05月31日 11:01撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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二槽式洗濯機が残されていた
2軒目の廃屋。立派な屋敷だったようだが、竹と笹に侵略されて内部はびっしり藪化していた。
2020年05月31日 11:04撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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2軒目の廃屋。立派な屋敷だったようだが、竹と笹に侵略されて内部はびっしり藪化していた。
空積みの石垣。
2020年05月31日 11:04撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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空積みの石垣。
畑跡。昔は炭焼きを生業としながら、自給用に畑を耕す家が多かったという。
道は消えているので、適当に斜面を横断。
2020年05月31日 11:08撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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畑跡。昔は炭焼きを生業としながら、自給用に畑を耕す家が多かったという。
道は消えているので、適当に斜面を横断。
下界に近いのはここまでで、しばらくの間家も畑も現れなくなる。
2020年05月31日 11:09撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
5/31 11:09
下界に近いのはここまでで、しばらくの間家も畑も現れなくなる。
植林地に入ったところで道を見出した。
2020年05月31日 11:13撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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植林地に入ったところで道を見出した。
熊が引っ掻いた跡だろうか。辺り一面の木に残されていた。
2020年05月31日 11:14撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
5/31 11:14
熊が引っ掻いた跡だろうか。辺り一面の木に残されていた。
再び歩きやすいトラバース道となる。道は一応最低限の維持管理はされているようだ。
2020年05月31日 11:16撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
5/31 11:16
再び歩きやすいトラバース道となる。道は一応最低限の維持管理はされているようだ。
倒木。
2020年05月31日 11:20撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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倒木。
木橋で1つ目の小沢を渡る。
2020年05月31日 11:24撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
5/31 11:24
木橋で1つ目の小沢を渡る。
沢は土石流に埋め尽くされていた。
2020年05月31日 11:24撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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沢は土石流に埋め尽くされていた。
2つめの小沢を渡るコンクリートの橋。三次元的に傾いた橋はまるで板きれのようだ。
2020年05月31日 11:29撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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5/31 11:29
2つめの小沢を渡るコンクリートの橋。三次元的に傾いた橋はまるで板きれのようだ。
再び開けた場所に出る。
2020年05月31日 11:38撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
5/31 11:38
再び開けた場所に出る。
ここは大正の頃私立学校が置かれていた場所という。
2020年05月31日 11:38撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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ここは大正の頃私立学校が置かれていた場所という。
住民が私費で学校を建て、先生を招いたそうだ。今でもここは茗荷平へ最も心地よい草地である。
2020年05月31日 11:38撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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住民が私費で学校を建て、先生を招いたそうだ。今でもここは茗荷平へ最も心地よい草地である。
何かの機械が置かれていた。
2020年05月31日 11:39撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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何かの機械が置かれていた。
何だろう。
2020年05月31日 11:40撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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何だろう。
墓地。茗荷平から定住者がいなくなったのは15年以上前だが、定期的に人は来ているようだ。
2020年05月31日 11:43撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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5/31 11:43
墓地。茗荷平から定住者がいなくなったのは15年以上前だが、定期的に人は来ているようだ。
馬頭観音。
2020年05月31日 11:43撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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馬頭観音。
供えられた煎餅は新しかった。
2020年05月31日 11:44撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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供えられた煎餅は新しかった。
この石組も住居の跡だろうか。
2020年05月31日 11:46撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
5/31 11:46
この石組も住居の跡だろうか。
程なくして神社が見えてきた。
2020年05月31日 11:47撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
5/31 11:47
程なくして神社が見えてきた。
大正期までは村内外から参拝客が訪れ、多くの人で賑わっていたという。
2020年05月31日 11:47撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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5/31 11:47
大正期までは村内外から参拝客が訪れ、多くの人で賑わっていたという。
鳥居と本殿は新しい。今も維持管理がされている証拠だろう。
2020年05月31日 11:50撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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鳥居と本殿は新しい。今も維持管理がされている証拠だろう。
全て"廃"となった茗荷平において、ここは特に厳かな空気が漂っていた。
2020年05月31日 11:52撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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全て"廃"となった茗荷平において、ここは特に厳かな空気が漂っていた。
下から数えて4つめとなる廃屋。一応電気は通っていた(そして現在も契約解除されていない模様)ようだが、内部には七輪が残っていた。
2020年05月31日 11:54撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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5/31 11:54
下から数えて4つめとなる廃屋。一応電気は通っていた(そして現在も契約解除されていない模様)ようだが、内部には七輪が残っていた。
物置小屋は完全に潰れてしまっている。
2020年05月31日 11:54撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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物置小屋は完全に潰れてしまっている。
朽ち果てた傘と裸電球が印象的だ。
2020年05月31日 11:55撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
5/31 11:55
朽ち果てた傘と裸電球が印象的だ。
茗荷平最奥の民家。一番最後まで定住者がいたそうだ。
2020年05月31日 12:03撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
5/31 12:03
茗荷平最奥の民家。一番最後まで定住者がいたそうだ。
比較的原型を留めている。スズメバチを発見したため近寄るのは怖かったが…
2020年05月31日 12:03撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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比較的原型を留めている。スズメバチを発見したため近寄るのは怖かったが…
物置小屋。農機具が残されていた。
2020年05月31日 12:05撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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物置小屋。農機具が残されていた。
母屋。中はどんな様子なのだろうか。
2020年05月31日 12:05撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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母屋。中はどんな様子なのだろうか。
尾根向こうからオートバイの音が聞こえる。
2020年05月31日 12:09撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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尾根向こうからオートバイの音が聞こえる。
この集落から人が消えて久しい。茗荷平には何とも言えない厳かな雰囲気に包まれていた。
2020年05月31日 12:21撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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5/31 12:21
この集落から人が消えて久しい。茗荷平には何とも言えない厳かな雰囲気に包まれていた。
撮影機器:

感想

茗荷平。東京にありながら、車道はおろかモノレールさえ通わない集落である。
神社の村として知られ多くの参拝客を集め、かつては私立学校も建てられたというが、2005年頃には既に無人化していたといわれている。
頼りになるのは薄い踏み跡のみであるが、意外に道はしっかりしていて、細くなっても途切れるということがほとんどない。定期的に人が訪れ整備している、すなわちこの集落を大切な心の拠り所としている人がまだいるということだ。

山の向こうからオートバイが走る音が聞こえてくる。奥多摩周遊道路から茗荷平まで、道はなくとも目と鼻の先なのだ。沢を挟んだ稜線の高いところには今も人が通う道がある。平穏と引き替えに、開発から取り残されたこの小さな山里の哀れを感じずにはいられなかった。

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