尾白川渓谷...行っちゃった!!!
コースタイム
天候 | 快晴☀☀ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
😼尾白川渓谷駐車場(無料)あり。駐車場にある売店では野菜等の特産品も販売しています。その他、焼きそば等もありますが、売り切れ注意です。 😼渓谷歩きと言っても、山なので侮れません。しっかり装備して出かけてくださいね。 途中にはロープで岩を登ったり、木の根っこに掴まったりするので、ゴムイボ?付きの軍手があると便利で怪我もないと思います。 😼崖になっているので、特に足元注意です。崖下には美しい川が見えます。見入って滑落しないでくださいね。 |
感想
O' Yamaの事...🌹 Primavera
その9.尾白川渓谷...行っちゃった。
2012年08月16日(木)
何年か前に、北杜市明野にあるひまわり畑を見に行った。畑は一面ひまわりで埋め尽くされ、可愛らしい花だがダイナミックな光景だった。この畑に行く途中で白州の道の駅に立ち寄った。20年近く前にも白州には来た事があり、その時は林の中の川で遊び、温泉に入ったりした。この近くにはサントリーのウイスキー工場があり、南アルプスの水でも有名だ。大自然に囲まれた、本当に美しい住んでみたい場所だ。道の駅では地元で製造しているソーセージやハムを食し、大満足したなぁ。
そんな、憧れの白州には尾白川渓谷がある。おじらがわ、と正式には読むようだ。渓谷歩きは今年のGWに西沢渓谷に行った経験があり、山と川をおなか一杯堪能したので、今回も期待で一杯。白州に 行くという事だけでもずいぶん前からウキウキだった。今回は私、長男君、そして期待の星?おチビの3人だ。
本日の目的は、当然渓谷歩きだが、同時に山ごはんを食べること。山ごはんの道具を購入したのだ。使ってみよう!ガスストーブ(小コンロ)でラーメンを作る。後はウィンナー、玉子焼き。ふふふ...。楽しみだ。山ごはんの後は川遊びをする。いい計画ではないか?我ながら計画に酔いしれた...。
甲府バイパスをまっすぐ韮崎方面に走る。そして国道20号線をひた走る。韮崎を過ぎる辺りで七里が岩が出る。以前はこういう自然に対してさほどの感動もなかったが、歳のせいか、山登りを始めたせいか感慨深く見る様になって来た気がする。
1時間ちょっとで、白州に入る。標札に尾白川渓谷入り口が出てくる。この入り口の少し手前には、鳳凰山入り口の標札があり、いつか絶対行きたい山なのでちょっとドキドキした。近いうちに来たい。
尾白川渓谷の駐車場に到着。6時30分を過ぎた頃だったので車は数台しかなかった。準備を整え、軽く運動をして7時近く登山に出発。登山道に入る手前に竹宇駒ケ岳神社があり、無事を祈願する。神社を過ぎるとつり橋が出てきた。橋の下は川原になっており、こ こで川遊びができるのだ。無事に戻って来て、ごはんを食べたらおチビを遊ばせるのだ。
橋を渡ると渓谷道と尾根道の二手に分かれ、渓谷道を選ぶ。地元?のおじさんに「これから、頂上に行くの?」と聞かれた。尾根道を行くと途中から甲斐駒ケ岳への登山道になるのだ。「私達は渓谷を歩きます。」と答えると「渓谷道は危ないから、帰りは尾根道を選んでね、気をつけて」とアドバイスしてくれた。おじさんの優しさに感謝して、気を引き締めながら歩こうと思った。実はガイドブックに渓谷道といってもあなどらないようにと記載されていたのだ。
渓谷道を歩いてしばらくすると、ガイドブックに書かれていた事がじわじわわかってきた。結構キツイ。おチビは大丈夫なのか。ついて来れるのかなぁ...少々不安がよぎる。道幅も狭く、右側は崖、下は川なのだ...。ひゃ〜。それでも行くしかない、人生はアドベンチャーだよ、おチビくん。
1時間ほど歩くと旭滝が見えてくる。山道のはるか下を流れる尾白川は翡翠色の本当に美しい川だ。木々の合間から覗くとちょっと怖いけど、この景色は日ごろ仕事や学校で頑張っているご褒美だよ。ブラボーだ。
渓谷道はくさり場もあるし、小さい橋も多い。橋は鉄橋で下は崖...。おチビはちょっとビビってた(笑)
山道を進む。途中、この道あってるの?って思うような場所もあり、期待以上のアドベンチャーだ。
百合ヶ淵が目下に見える場所に着いた。おお、高い!!!そして美!!!!なんて美しい緑色なんだ〜っ!!!決して人間では作る事ができない色。どんな画家もこんな景色を描けない。なんて有難いことか。しばし堪能する。
百合ヶ淵を過ぎ、次は神蛇滝を目指す。道幅が狭い、そして急坂になった。道なのかどうかもわからない道を不安一杯で歩く。長男君に何回か「道がない」と言うと冷静!!に見つけてくれた。スマン長男君、頼りないリーダーだね、母は...。ぐすん...。で、木の根っこを登ったりする。ははは...。笑うしかない素晴らしい登山である。これぞアドベンチャー、冒険王だーっ!!!ルフィに負けていないぜ。ワイルドだぜぇ...。全く渓谷道という名前ではこういう状況を想像できないよ。 ふふふ、でもいい感じ。
途中で、川原に降りて休憩。おっきなおっきな岩があり、呆然とする。すっげーよ、尾白川。超感動です。水は冷たく気持ちいい。汗びっしょりだからね。長男君の膝の痛み(彼はここに来る数日前に富士山に登っており、膝を痛めたのだった...心配だ)があり、引き返すかどうか悩む。でも来るときおじさんに言われた
よね...帰りは渓谷道は危ないって、さてどうする?そんなことを考えつつ、長めに休んだ。以前購入したサブトンが大活躍。買って良かったっす。長男君が根性入れて歩きを続けると言うので、みんなで気合を入れなおして続行することにした。だって戻れないしぃ...。
またまた、木の根っこをうんとこしょと登り、鉄の階段も登り神蛇滝に着いた。こ こはまた、すごい。休憩できる場所から岩まで木の橋を怖々渡り(ほんのちょっと50センチ位を渡るだけなんだけど、橋が頼りなげで怖かった)、岩に座って下を見ると、た、高い!!!足をブラブラさせてちょっとくつろぎながら滝を見る。ああ、何故こんな景色ができたんだろう、としみじみ思う...。
さて、神蛇滝を後にして不動大滝を目指す。この滝が渓谷道の最終地点だ。長男君の膝とおチビを気にしながら進もう。分岐点があり、渓谷道と尾根道に分かれる。帰りはここで尾根道を選ぶのだ。今は渓谷道を選び最終地点に行く。道はますます困難に...。と思っていると、またまた道がなくなった。前を見ると岩場。長男君が「ロープがある」と言う。えー!?ロープ...?そう、今まで登山してきて 初ロープ登りなのだ。くさり場は何度か経験があるが、ロープで岩を登るというのは初めて。おお、これはすごい。って、大丈夫なのか、私...。ふっ、頑張ったよ。できるじゃない、私。まだまだ行ける...と思う...。
メインアトラクションを過ぎ、また登り下りをくり返し、ようやく不動大滝が近づいてきた。急坂を下り吊り橋を渡る。すごい高い。不動滝からどうどうと音が聞こえる。マイナスイオン全開。橋を渡りきって、下に下りると岩に出る。少し先に滝が見える。気持ちいい〜〜〜〜〜〜。長男君は滝の近くに行くため、岩を降り、先にある大岩に登る。ここもロープが下がっており、ロープをつたって岩に登るのだ。私は遠慮した...。すると、おチビが「僕も登ってくる」と言い、さっさと岩に向かう。「えー危ないから私も行くよ」と後を追っかけて岩に向かった。岩は本当に大きくて、ロープが頼りない...。おチビはするすると登り、あっと言う間に岩の上に...。危ないよ、おチビ。私も登る。...。...。登れない...?ずるずると下に...。リトライしたが、やはりずるずると下に...そして川に足がおちた。はぁ〜、いやいやこの事はなかったことにしよう。元の場所に戻っていた長男君が私の姿に呆れた顔をしているのが見えた。...ぜってーまた来てやるぜ。おチビにも笑われ、気落ちしつつも大自然を満喫した。さあ、次の目的の山ごはんにしよう。
不動大滝に別れを告げ、元来た道を分岐点まで戻る。来た時のロープ場は降りる方が怖かったな...。何とか何とか分岐点に着いて、今度は尾根道を下山する。
尾根道は渓谷道と違い、急坂はあったが危険箇所等はほとんどなく歩けた。おチビ、よく頑張ったね。長男君も膝が痛いのに頼りになったよ。一緒に来られて本当に母 は嬉しい。うるうる...。
そんなこんなで、いよいよ人の声が聞こえてきた。子供の声だ。おお、入り口の吊り橋から見えた川原で遊んでるんだー。千ヶ淵だー、下山したぜーぇ。最初の分岐点に到着して、後は川原に降りるだけよー。ふと、右を見ると...そこには「甲斐駒ケ岳、登山道」という標札があった。甲斐駒ケ岳。南アルプスにある、超憧れの山。日本三大急登のひとつ、甲斐駒ケ岳だ。うっ、登山道入り口から急坂だ...。必ず、また来る。そして、今度は甲斐駒に登山する。自分に誓った。
さてさて、千ヶ淵に降りた。山ごはんにしよう。
すぐにおチビを水着に着替えさせ、川遊びに行かせた。その間に長男君と一緒にウィンナーと玉子を焼き、ラーメンを作った。準備万端整って3人で初めての山ごはん。うん、思ってた以上に旨かった。いいなぁ、これはマジでいい。しばらくおチビと長男君は川で遊ぶ。私はお茶を飲みながらほのぼの見学。とてもいい時間だった。
いい渓谷登山だった。心底、白州に拍手を送りたい。地球を尊敬。生きて、こうした時を過ごせる事はこの上ない喜びである。今の日本、決していい状態ではないが、周りを見渡せば何が必要なのかわかる。人も国も地球の中のパーツに過ぎないのだ。人が人としていい働きをすれば、いい国になるし、いい国はいい人 を作るんだ。さあ、また現実に戻ろう。これから来る未来のために、今日のことは決して忘れない。
白州を後にして、大満足して帰宅した。
さあ、次はどこに行こう...。
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