やはり最高点はダメだった雨季のMt. Agung(アグン山)

- GPS
- 07:15
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,723m
- 下り
- 1,723m
コースタイム
天候 | 曇−雨−曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・ブサキ寺院の横をすり抜ける道を迷わなければ、一直線に登るだけで迷わない。 ・森林限界を過ぎると、粘りの強い泥岩の箇所がかなりあり、非常に滑りやすい。特には降雨時の下山は少し危険と思われる。 ・ガイドは登山知識が全くないと考えた方が良い。 (準備体操、装備チェック、ペース配分、休憩等は自分で管理しないとダメ。多分ガイドには危機管理知識も無いと思われる。要は一緒に?山に登るだけ。) |
写真
感想
・息子夫婦がバリに連れて行ってくれるという。折角なので自分だけアグン山に登ることにした。
・Netで調べても、ガイドを雇うには69歳以下が条件になっている。仕方がないので、息子達のコンダクターのつてでガイドを雇った。コンダクターは、”俺の顔で普通の個人ガイドの40%デスカウントの費用だ”と言っていたが・・・。
・ホテルを出発する直前にヘッドランプが点灯しない。どうもパッキングした時にスイッチが押されてしまっていたらしい。今までタカをくくって予備電池を持ってこなかった罰がこんな所で出てしまった。
・ホテルのフロントに聞いても、単3が二本しかないという。
・約束の23:30を10分程も過ぎて、漸く現れたガイドにサークルKに寄って貰う。何と、BALIには単4が3本入ったパックを売っていた。
・これで一安心と、ガイドと話そうとしたら、”日本語が判りません”だけしか話せないと言う。コンダクターは”日本語が話せるガイドです”、と言ったのに約束が違う。
・では英語かと言うとこれも怪しい。(こちらの英語もいい加減なので、どちらが悪いか誰も判らないが・・・)
・”自分は、頼まれて代わりのガイドだ、友達に送迎を頼んだ。カーストは一番低く38歳”と言うガイドに今日の登山計画を聞く。
・ノーマルなコースの予定だと言う。”こちらはコーデネーターに最高点に行く事を頼んでいる”と言うと、”問題ない。火山で頂上は円形だから、最高点に行ける”等と言って、後は助手席で寝てしまった。
・20代前半の様なドライバーはめちゃくちゃ飛ばす。それでもガイドが言った時間より大幅に遅れて登山口に着いた。
・登山口に着くと直ぐに、ガイド料が今払えるか?と言う。ガイドの顔も良く確認できていないので、”領収書をくれ”と言ったら、しばらく誰かとゴソゴソ話していたが、”領収書は出せない”と言うので、”もう一度誰がガイドか確認できたら払う”と言って、ガイドを再確認し、支払いを行う。
・料金を払ったら、直ぐに出発するという。靴のひもを結ぶのを待っていただけで歩き始めてしまう。仕方がないので、上半身は半袖一枚のまま出発してしまった。
・いきなり段差の大きい階段が続く。
・歩き出したら、専属ガイドの筈が、男女2名が一緒に来る。一緒に行くのか?と聞くと、そうだと言う。
・階段が終わって、ブサキ寺院前の広場に着くと、お祈りを始めた。コーデネーターは一緒にお参りをするようにと、何度も言っていたので、写真を撮ったらお参りをするつもりで居たら、ガイドだけお参りをしてさっさと片づけてしまった。
・神社の石垣の脇をすり抜け、お参りのごみ捨て場を通って雨でえぐれた土の道に入る。
・昨夕の長いスコールは上がり、雨は降っていないが両側の草の雨で足が濡れる。ゲーターを履こうか?と言うが、ガイドには判らない。森林限界を超えれば岩だから問題ないと、相手にしない。
・少し歩いたら、雨が降ってきた。雨具を着ようと言っても、要らないと言う。ガイド達はフリースの様な物を着ているし、他の登山者は雨具を着用しているが、まあ良いかと、ザックカバーを掛けただけで自分は半袖一枚でそのまま歩くことにした。(後で判ったが、ガイドはスパッツや雨具を持っていない)
・最初にゆっくりと、しかし休憩は取らないで歩くようにと言っておいたのに、他の登山者と一緒にパカパカ行く。段差の大きいところや、岩場でホールドが少ない所等は必要ないのに手をさしのべる等するが、ガイド同士でペチャクチャ話しながら歩きたいために、全パーティ一緒に歩くことになる。
・ちなみに、この日は、最初の女性ガイドとシンガポール駐在中と言う日本人男性の組、ドイツ人3人+ガイド及びドイツ人?+21歳のガイドの全4パーティ。自分を除き、全員40代以下の青年の様子。(下山時にオランダから来た夫婦?とガイドに会った)
・休憩も他のパーティが休んでいると、一緒に休み、適当に寝てしまったりする。
・腹が立つので、何回かは休もうとするガイドに、俺は休まないとそのままゆっくり歩いたりして見たが、一昨日は夜中の便で殆ど眠れず、昨夜は新年を祝って騒いで眠らず、今夜は徹夜の登山でさすがの年寄りも眠くて眠くて足下がおぼつかない。
・森林限界の手前当たりで幸い雨は止んだ。
・休憩地に少しくぼみがあったので、ガイドの真似をして横になったら本当に寝てしまった。
・起きたら、他のパーティの明かりが100m程上にある。
・もう少し頑張ると、滑りやすい火山岩と泥岩が、突然大きな岩が現れるとそこが南峰であった。
・今までの登山と違い、ガイドからの”おめでとう”も無いし、視界は無く達成感がない。
・日出は6時なので、それまで待つと言う。それなら何でこんなに急いで登ったのか、全く判らない。
・山頂は風があり、非常に寒い。さすがに半袖では居られずに、ミッドウエアとレインウエアを着る。
・ガイドが、バリコーヒーとバナナやパンを盛んに勧めてくれるが、パンは売るほど持ってきたし、バナナもある。バリコーヒーだけ貰ったが、粉が一向に沈殿せず飲めた物ではない。
・睡眠不足と、途中羊羹等沢山食べ過ぎたためか、気持ちが悪くなってきた。
・火口を辿って最高点に行けるなどと言うガイドの戯言は不可能なような険しい火口であった。こちらも気持ちが悪く、冗談にも火口を回るぞ等と言う元気は出なかった。
・6時前だが、日が出ないので下ると言う。またもや全パーティ前後して下山を開始する。
・少し下ったら、東の方に日の光が見えた。しかし、振り仰ぐと上の方はガスの中。
・下りも、ほぼ一直線に下るが、風化した火山岩は角が取れて滑りやすく、どういう訳か粘りけのある泥岩(帰ってから靴底を調べたら、粘土質の土に非常に細かい砂が混じっていた)の箇所が多くあり、滑りやすいことこの上ない。個人的には、雨天の登山は遠慮したい環境であった。
・下るに連れて、段々下の景色が見えるように成ってきた。しかし、体調はドンドン悪くなり、眠くて意識朦朧、その上吐き気が激しい。
・途中ガイドを待たせて、キジを撃ったが改善しない。(ちなみに、アグン山は聖なる山だが、生理現象に関してガイドは全然気にしていない。ドイツ人には露岩の場所でキジを撃たせるし、ガイド自身P.Pと言って至るところで子キジを撃つ)
・こんなに急いで下っても仕方がないので、ゆっくり下れと言うと、スローリースローリと口では言うが、ペースをコントロールすることが出来ない。自分のペースで歩き、離れるとこちらを待ち、追いつくと又スタスタと行ってしまう。
・”景色が良いから、一寸休みましょう”等と言うことは金輪際期待できない。
・一応、”ザックを持とうか?”と、何度も聞くが、はっきりと断る。
・漸く寺院の広場に着いたら、日本人男性とドイツ人が休んでいた。こちらの休憩もそこそこに寺院に寄りもせずに階段を下っていって仕舞った。
・一寸寺院に上がってみたかったが、体調が悪く元気が出せずにそのまま下ってしまった。
・登山口に着いたら、自分の車だけが無い。ガイドにどうしたのかと聞くと、その辺に居る。直ぐに来ると言う。
・日本人の男性と記念写真を撮っている内に車が来た。ドライバーがドアーを空けてくれるので乗ったら直ぐに発車してしまった。それでもガイドに一寸だけチップをあげようかと思っていたのだが・・・
・ホテル迄の道中が時間が掛かった。大型トラックやダンプが途中の道路を数十台走っており、これが全て時速10〜20km位の超低速で走っている。その度に追い越せるように直後にピタッと着けてタイミングを伺う。エアコンを止め窓を開けた車内は排気ガスと埃で・・・。
・余りに早くホテルに帰ってしまい、家族達は別のお楽しみに出かけたままなので、大量に嘔吐してスッキリした後は昼ねとしゃれ込んだが、何となく後味のスッキリしない登山であった。
・本日の歩行時間;6時間
・本日の歩数 ;20,000歩
コメント
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バリには3回ほど行ったことあります。山には登ったことありませんが・・・。
あちらの方に良いガイドの期待をしてはだめだと思います。
基本。のんびりなバリです。
デンパサールなど都会は今でこそバリバリ仕事という感じですが。
農村部ではたまに仕事のんびりたまに仕事という感じ。
それがまたバリのいいところです。
どんなツアーのガイドもピンからキリ。宝くじに当たるようなものです。
体調崩されて大変でしたね。
懲りずに バリ再訪なさってください。
噛めば噛むほど味の出るバリです。
お邪魔しました。
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