【公共交通機関全停止・決死の帰宅】新高岡駅から8番らーめん小杉店


- GPS
- 02:02
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 1m
- 下り
- 14m
コースタイム
- 山行
- 2:01
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:01
天候 | 雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
除雪が全くされていない区間は、歩行が辛かった。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
靴
ザック
携帯
|
---|
感想
年明け早々に日本列島を襲った寒波は、北陸地方をはじめとした日本海側に大雪をもたらした。1月7日は強風が原因であいの風とやま鉄道(旧北陸本線。以下、あい鉄)が止まり、高岡方面への路線バスを使った帰宅を余儀なくされたけど、翌1月8日はそれよりも酷かった…。あい鉄はおろか、大量降雪による路面状況の悪化により路線バスもダイヤ通りの運行が不可能となった。終点に到着した時には午前3時だったという話も聞く。富山駅前にはいつ来るかも分からないバスとタクシーを待つ人々が作る長蛇の列が出来ていた…。会社からの帰宅の足を失った私は電車もバスも諦め、富山駅前のホテルに早々にチェックインし、1月9日に状況の回復を期待した。
しかし、1月9日は状況はさらに悪化しており、富山市中心部では35年ぶりとなる積雪100 cmオーヴァーを記録。そのため、早々とあい鉄が終日運休を決定…。富山駅前のバス停で小杉方面ゆきバスを待っていると、バス会社のかたから運行経路となる道(県道44号)の途中で大型トラックがスタックしており、先に出た便は全て途中で運転打ち切りとなり、富山駅に引き返してくるという…。電車もバスもダメで、残るはタクシーのみ。タクシー乗り場には長蛇の列が出来ているし、バスと異なり運行ルートの自由度は高いものの、どのルートも似たような状況だろう。そこで、北陸新幹線で新高岡に移動し、新高岡から『キャラメルハウス』(自宅)までタクシーに乗ることを考えた。
大雪にもかかわらず北陸新幹線には遅れは1分たりとも発生しておらず、頼もしいを通り越して、可愛げが無い(苦笑)。新高岡駅前からタクシーに乗ろうかと思ったけど、富山県第2の都会の高岡市の中心となる駅にもかかわず、待ちのタクシーはおらず、タクシーに乗りたい時には専用の電話での呼び出しが必要。新幹線が開通し、新高岡駅が華々しく開業した時には「シャトル6」と称し、新高岡駅―高岡駅間には毎時下ヒト桁に6が付く時刻に発車するバスの設定があり、そのうちの何本かは高岡駅を通過して県道44号のルートでそのまま富山駅まで行くバスが設定された。すなわち、新高岡駅始発のバスで小杉まで戻ることも期待してたんだけど…。いつの間にか新高岡駅―富山駅間のバスは、新幹線開業前の高岡駅―富山駅間運転に戻っていたのである…。「シャトル6」もすでにやっていない(1時間に6本もバスは走っていない)…。ここで、バスを待つという目論見も砕け散った…。
ということで、小杉の『キャラメルハウス』近傍の8番らーめん小杉店までの8 kmを歩くことになった。富山市内の幹線道路はあちこちでスタックによる渋滞が発生してるらしいけど、歩き始め早々に動けなくなったクルマに遭遇。歩行者も通行できない形で道を塞いでおり、迂回を余儀なくされた。また、除雪ホヤホヤの道路は歩き易いのでホイホイ除雪跡に沿って歩いて行ったら、庄川堤防道路に誘い出されそうになった。クルマが100 km/hくらいでビュンビュン飛ばす道を、雪で視界が悪いなか歩いたら自殺行為なので、大幅な迂回を余儀なくされた。
『キャラメルハウス』リフォーム中に仮住まいした蓮花寺地区を通過したけど、どこも雪で真っ白で、勝手知ったる地域のハズなのにどこを歩いてるのか見当もつかない。ローソン高岡蓮花寺店に出てようやく現在地が正確に把握できた。大門大橋には通常橋の北側にも南側にも歩行者用の橋が架設されており、歩行者と自転車の通行に便宜を図っているけど、いずれも除雪されていない。車道橋を歩くのは憚られたため、北側の歩道橋にトライしたけど、ビジネスシューズでは無理だった…(私が会社帰りだということを思い出してくれ!)。仕方なく車道用の橋を渡る。この大雪のなか、クルマで出かけるひとは少ないのか、橋を渡り終わるまでに私を追い越したクルマは6〜7台といったところか。いずれにせよ通行の邪魔なので、橋を渡ったら早々に大門の旧市街に入る。
昔の北陸道の筋なので、しっかり除雪されており、あい鉄・越中大門駅前までとその先の住宅地までは難なく歩けた。第一自動車学校前の踏切(野田踏切)であい鉄の線路の北側に出る。そこから住宅地に入る。どこの家も懸命に除雪してる。極力、幹線道路である県道44(旧国道8)号には出たくなかったけど、1ヶ所だけ用水に橋がかかってないため県道44号に(真夏でも)出なければならないところがある。県道44号も歩道の除雪は一切されておらず、車道を歩くしかない。除雪車が通りスケートリンクのようにツルツルになった路面を数百メートル歩く。県道44号を離れ一旦住宅街に入るけど、(株)ヨシダなどが立ち並ぶ工場・倉庫地帯は除雪がされておらず、県道44号に戻ることを余儀なくされた。再び県道44号を数百メートル歩き、新開発の集落に入ってからようやく県道44号を離れた。集落に入ってからは、除雪されている道とそうでないところの落差が際立ってた。冬季の朝のジョギングの折り返し地点としている住吉台ニュータウンに出て、帰宅を確信。新高岡から2時間の歩きで、14時半に目標とした8番らーめん小杉店に到着。
退社したのが18時半だったから、20時間かかってようやく帰宅できた。頑張ったな、自分!
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人