大雪山・忠別川〜小化雲岳

1993年09月26日(日) 〜 1993年09月27日(月)

• GPS: 32:00
• 距離: 21.1km
• 登り: 1,326m
• 下り: 1,316m

コース状況／危険箇所等

大雪山・忠別川〜小化雲岳
09.26-27
パーティー；日下、成田、松原
　あうる舎刊「北の渓谷」に、北大山岳部の先輩に当たる故石橋恭一郎氏の文章が掲載されている。忠別川溯行は、それを読んで以来どうしても叶えたい課題であった。広大な集水域を誇る忠別川は、豊富な冷水を流して溯行者の進行を押し留めようとする。それに抗うように前進したあかつきに突如現れる大二股は、噂通り“船の舳先のような”尾根を張り出して侵入者を威圧する。ここから始まる核心部の本領は左股の融雪沢にあるのだが、大二股の景観に満足した我々は計画通りに左岸から高捲いて右股を選択し、小化雲岳に登路を採った。
　忠別川溯行は、過去の事例を見るに苦労していない記録を見たことがない。言い換えれば、この溯行の鍵は「渡渉」にこそあって登攀的面白味は無いといえる。左股の融雪沢に登路を採れば、その意味で興味度は増す事になろう。
これにて大雪山遡行三題、完成す。