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記録ID: 3180828
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ハイキング
東海

【失われた山村を訪ねて】飛騨・神岡町牧から笈破集落跡往復

2021年05月15日(土) [日帰り]
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GPS
03:06
距離
6.5km
登り
658m
下り
645m

コースタイム

日帰り
山行
2:41
休憩
0:25
合計
3:06
距離 6.5km 登り 658m 下り 653m
5:03
16
漆山パーキング
5:19
38
牧発電所ヘッドタンク
5:57
13
水場
6:10
6:20
22
小尾根
6:42
5
牧坂峠
6:47
7:02
4
笈破集落跡
7:06
17
牧坂峠
7:23
7
小尾根
7:30
23
水場
7:53
16
牧発電所ヘッドタンク
8:09
漆山パーキング
天候 曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道41号の漆山パーキングに駐車。
昭和58年修正1:25,000地形図「鹿間」に記載されていた笈破集落。今回はここを目指します。
1
昭和58年修正1:25,000地形図「鹿間」に記載されていた笈破集落。今回はここを目指します。
国道41号の漆山パーキングからスタート。
2021年05月15日 05:03撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
5/15 5:03
国道41号の漆山パーキングからスタート。
牧発電所の送水管の上を渡ります。
2021年05月15日 05:05撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
5/15 5:05
牧発電所の送水管の上を渡ります。
だだっ広い雑草の原っぱに出ました。この原っぱの端っこには…。
2021年05月15日 05:08撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
5/15 5:08
だだっ広い雑草の原っぱに出ました。この原っぱの端っこには…。
倒木に塞がれた鉄階段が…。
2021年05月15日 05:08撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
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5/15 5:08
倒木に塞がれた鉄階段が…。
鉄階段を登りました。
2021年05月15日 05:10撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
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5/15 5:10
鉄階段を登りました。
墓場の横に、黄色いテープの印がありますが、雑草が凄すぎてムリ!
2021年05月15日 05:11撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
5/15 5:11
墓場の横に、黄色いテープの印がありますが、雑草が凄すぎてムリ!
こっちのほうに行きます。
2021年05月15日 05:14撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
5/15 5:14
こっちのほうに行きます。
この雑草斜面のトラヴァースがコース中一番神経を使いました。
2021年05月15日 07:57撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
5/15 7:57
この雑草斜面のトラヴァースがコース中一番神経を使いました。
牧発電所のヘッドタンクに出ました。
2021年05月15日 05:19撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
5/15 5:19
牧発電所のヘッドタンクに出ました。
倒木につぐ倒木…。
2021年05月15日 05:44撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
5/15 5:44
倒木につぐ倒木…。
こういう開けた場所ではホッとする…。
2021年05月15日 05:52撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
5/15 5:52
こういう開けた場所ではホッとする…。
コース、上唯一の水場。
2021年05月15日 05:57撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
5/15 5:57
コース、上唯一の水場。
菓子パンのトレイらしきプラゴミが落ちてて、幻滅…。
2021年05月15日 07:30撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
5/15 7:30
菓子パンのトレイらしきプラゴミが落ちてて、幻滅…。
この木のところで左に折れるまでは明瞭だけど、その先が原っぱで道が不明瞭に…。
2021年05月15日 07:28撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
5/15 7:28
この木のところで左に折れるまでは明瞭だけど、その先が原っぱで道が不明瞭に…。
この原っぱのなかが一番踏み跡が薄い。
2021年05月15日 07:27撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
5/15 7:27
この原っぱのなかが一番踏み跡が薄い。
一旦、尾根に乗りました。
2021年05月15日 06:10撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
5/15 6:10
一旦、尾根に乗りました。
あんまり経験がない、シダ類の原っぱ。
2021年05月15日 06:26撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
5/15 6:26
あんまり経験がない、シダ類の原っぱ。
意外と長く続く。
2021年05月15日 07:19撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
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5/15 7:19
意外と長く続く。
神様が鎮座されていた。
2021年05月15日 06:41撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
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5/15 6:41
神様が鎮座されていた。
信州の道祖神ふうの愛嬌がある。
2021年05月15日 07:08撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
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5/15 7:08
信州の道祖神ふうの愛嬌がある。
牧坂峠
2021年05月15日 06:42撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
5/15 6:42
牧坂峠
峠を過ぎると、すぐに笈破集落跡が見えてきた。
2021年05月15日 06:44撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
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5/15 6:44
峠を過ぎると、すぐに笈破集落跡が見えてきた。
耕作地の跡。
2021年05月15日 06:45撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
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5/15 6:45
耕作地の跡。
水路跡に木橋が渡してある。
2021年05月15日 07:04撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
5/15 7:04
水路跡に木橋が渡してある。
車道が通ってます。
2021年05月15日 06:46撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
5/15 6:46
車道が通ってます。
今も集落跡に残る小屋。背後に屋敷跡の石垣が見えます。
2021年05月15日 06:47撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
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5/15 6:47
今も集落跡に残る小屋。背後に屋敷跡の石垣が見えます。
たまに元住人のかたが来られているのか、薪が新しい。
2021年05月15日 06:50撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
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5/15 6:50
たまに元住人のかたが来られているのか、薪が新しい。
石垣のほう
2021年05月15日 07:00撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
5/15 7:00
石垣のほう
牧発電所のヘッドタンクまで戻りました。
2021年05月15日 07:53撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
5/15 7:53
牧発電所のヘッドタンクまで戻りました。
鉄階段を下ります。
2021年05月15日 08:00撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
5/15 8:00
鉄階段を下ります。
フェンスの形状から、廃校のグラウンドと察しました。
2021年05月15日 08:01撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
5/15 8:01
フェンスの形状から、廃校のグラウンドと察しました。
グラウンド跡直下に、漆山地域公民館。
2021年05月15日 08:03撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
5/15 8:03
グラウンド跡直下に、漆山地域公民館。
グラウンド跡フェンスをバックに、漆山小中学校跡碑。
2021年05月15日 08:04撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
5/15 8:04
グラウンド跡フェンスをバックに、漆山小中学校跡碑。
国道41号の鍋谷バス停。土曜のバスは1日3往復です…。
2021年05月15日 08:06撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
5/15 8:06
国道41号の鍋谷バス停。土曜のバスは1日3往復です…。
漆山パーキングに戻りました。
2021年05月15日 08:09撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
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5/15 8:09
漆山パーキングに戻りました。

装備

個人装備
Tシャツ 半袖シャツ アームウォーマー タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ザック ザックカバー 行動食 非常食 飲料 ライター 地図(地形図) ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 日焼け止め ロールペーパー 保険証 時計 携帯 タオル スパッツ

感想

 かつて、飛騨神岡の山のなかに、笈破(おいわれ)と呼ばれた集落があった。
 国道41号(と旧・神岡鉄道)が通る高原川、その右岸の東漆山集落・牧集落から標高差にして600 mほど山道を登って牧坂峠を越えた先にその集落はあり、今は神岡の中心部の船津のほうから車道も通っているけど、住む者は、居ない。
 私が持っている国土地理院の1:25,000地形図「鹿間」の昭和58年修正版までは集落名の記載があったけど、次の平成4年修正版では削除されている。この笈破集落は、1:25,000地形図「鹿間」の図のド真ん中に位置しており、修正によって集落ごと抹消されたインパクトは大きく、この修正版が発行された1993年頃から「いつか笈破に行ってみたい」と思うようになっていた。しかしながら、笈破への道がどうなっているか情報が全くないまま時は流れ、今まで訪れることはなかった。
 時は流れ、ネット全盛の今の時代、笈破を訪問した記録がネットで確認できるようになった。ヤブはうるさそうだけど、道じたいは今も存在するよう。ヤブが濃くなる前の5月に、長年の懸案を果たしに行って来た。
 5月15日は目覚ましの設定に失敗し(苦笑)、予定より10分遅い4:10に『キャラメルハウス』(自宅)を出発。国道41号の漆山パーキングには、5時前に到着。今回はここにクルマを置いて、笈破まで往復。漆山パーキングを5:03に出発。
 登山口の牧は、空き家が目立つ。国道を進んで発電所の送水管を越えて、斜めに上がる車道に入るとすぐに未舗装になり、雑草だらけの広い空き地に出た。今回は山のピークを目指すわけではないので、登山道はこっち…といった親切な案内があるワケもなく、自分でコースを見つけなきゃイケナイ。意味ありげなピンクリボンに招かれ、倒木が通行障害となってる鉄階段を登って一段上がると墓場があった。墓場の上部にもテープサインがあったけど、とてもじゃないけど行けないようなヤブ。墓場の逆側の雑草だらけの斜面を送水管のほうに向けて進んでいくと、テープサインがいくつか現れ、それに従って登っていくと、ようやく林のなかにたどり着き、ルートが明確になって来た。すぐに牧発電所のヘッドタンクに到着。池を廻り込むように道が付いている。
 牧発電所のヘッドタンクからは、ピンクリボンを目印に山道を登ってく。つい50年ほど前まで、笈破の住人が使ってた生活道路だからルートじたいはしっかりしてるハズだけど、幾多の倒木がそれを不明瞭にしてる…(汗)。道が分からなくなった時には踏み跡らしき貧弱なところを歩こうとしがちになるけど「笈破の住人が使ってた生活道路」と考えて見直してみると、しっかりしたルートが見つかった…そんなことが何度かあった。事前に「ふるさと神岡を語る会」さんの「牧坂峠探検行」の動画を見てたので、ヤブだらけなのは覚悟してたけど、想像してたほど酷くはなかった(苦笑)。
 地形図には谷沿いに徒歩道の記載があり、どこでも水が取れそうに見えるけどこれは誤りで、水が取れるような水場は途中1ヶ所のみ。この水場で折り返した先の大木でまだ折り返すんだけど、その先は緩い斜面で一面草が生い茂ってる。牧発電所のヘッドタンクから笈破までの間で一番ルートが不明瞭なのがこのあたり。花が咲いてるのを踏むのは気が引けるけど、斜面を谷に沿って登りながら、右側にサインを探してるとそのうちサインのリボンが見つかるハズ。ルートに復帰し、少し登ると「尾根に乗った」としか思えない地点に到達する。地形図のルートはデタラメのため尾根に乗ることは全く示されていないが、720 mの等高線が舌状に飛び出てる小尾根上に6:10に到達。ここで休憩。
 尾根に乗る区間はごく僅かで、すぐに尾根を外れてシダの生い茂る原っぱを横断。いろいろな山を歩いてるけど、ここまでシダだらけの原っぱは記憶にない。シダの原っぱを通過するとまた林のなかをジグザグに登るようになる。やがて、木々の間の向こう側に愛らしい「神様」が鎮座してるのが見えると峠は近い。「神様」を見送るとすぐに牧坂峠に出て、峠を越える。道が下りになると、すぐに視界に小屋が1つ入ってくる。そこが目的地の笈破集落跡。下って行くと車道に出て、小屋に6:47に到着。
 小屋の横のベンチで『ディスカウントドラッグ コスモス』の365ブランドのシーフードヌードルを食す。小屋は手入れがされているらしく、収納されてる薪木も新しい。15分間、小屋の周りで休憩してから、下山。
 帰りは、牧発電所のヘッドタンクを経て雑草だらけの広場までは往路を忠実に戻った。雑草だらけの広場のフェンスの特徴から廃校跡と察し、一段下りてみると、漆山地域公民館と漆山小中学校跡の碑が建ってた。公民館から国道41号に出て、鍋谷バス停前を経由し、元の漆山パーキングに8:09に戻った。
 かつて存在した集落の生活道路だったため、意外に道はしっかりしており、事前に恐れてたほど雑草も酷くない(苦笑)。1989年の夏に黒部五郎岳から折立に下りるか、神岡新道を下りるか迷って、確実なほうの折立に下りて交通費がかさみ所持金が60円になったことがあった(苦笑…https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1511718.html)。山之村からの神岡町営バスの本数が少ないことが不安で断念したけど、神岡新道下りて山之村から伊西峠を越えて笈破経由で神岡鉄道の漆山駅に出ることも可能だったワケだ。もっとも、このコースを歩き通す体力があの時に残ってたかは疑問だケド…(苦笑)。

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