一ノ倉岳 やむなく撤退
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コースタイム
06:18 登山口
07:07 沢
07:15 引き返し開始
07:33 旧道分岐
08:22 白毛門登山口P
天候 | 暴風雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
20:46 上野(長野新幹線)→21:29 高崎 [復路] 17:01 高崎(在来線にて帰宅) |
写真
感想
pink さんから送られてきた一枚の画像。
赤、黄、緑の絶妙なグラデーションと
眩しいくらいの快晴。
去年の10/20に谷川で見た紅葉だと言う。
それが脳裏に焼きついて離れない。
私が登れるルートなのか心配だったが
「〇〇〇さんなら間違いなく登れる、保証する」
とのお答え。
「もし登れなかったら背負います」とも。
そんな言葉が私の登山魂に火をつけた。(笑)
私をビレイするためのロープや道具を
念のため用意してくれたり、
前の週には台風で荒れた登山道を
予め下見に行ってくれたりと
頼もしいリーダーシップ。
それは単にCLとしてではなく
谷川を愛する男の優しさなのだろう。
ところが20日は別の台風に邪魔をされる。
何度も何度も天気予報を確認し、
待ちに待った27日がやってきた。
3つの予報のうち、2つが雨マーク。
てんきとくらすだけが何故か晴れになっている。
なのに、風が強くて登山不適切。
うーん。。。これはどういうこと?
意外なことに、pink さんのご実家に
前泊させて頂けることに決まって。
天候には一抹の不安を感じながらも、
何だかとても嬉しくて仕方がない。
勝手に藁葺屋根の民家を想像していたら
「一体、俺は何処に住んでいるんだよ?」
と大笑いをされてしまった。
翌朝は3:30起床、4:00出発の予定。
ご実家に着いたらとりあえずビールで乾杯。
pink さんのお父様の山の写真を見たりして
時間はあっという間に過ぎて行く。
まだ2回目なのに、やはりpink さんとは
まるで‘旧知の仲’のように話が弾む。
お母様は既に就寝中でお会いできなかったけれど
大変お世話になりました。ありがとうございます。
2:55くらいに自然と目が覚めてしまい
再度、てんきとくらすを確認。
まだ雨マークはついていない。よし!
渋川市では、星がキラキラ光っていたから
雨という別の予報など信じることができなかった。
ところが、谷川へ向かっている途中
フロントガラスに水滴が付いた。
あれ?と思う間もなく、だんだん雨足が強くなり
まさかのザーザー降りになってしまい。
先ほどまでなかった風も出てきて、暴風雨に。
小雨程度なら…との淡い期待は見事に打ち砕かれる。
この日、駐車場で出会ったオジサマ2人。
2泊で馬蹄形縦走をすると話していた物静かな方と、
谷川岳をパトロール(救助活動も)していると言う地元の方。
後々、このパトロールオジサマの言葉通り
引き返すこととなるのだけれど。。。
このルートに沢がなければ、きっと私達は
多少の風雨でも歩いてしまっただろう。
谷川に詳しいpink さんと一緒にいることが
多大な安心感に繋がっている。
もちろん「もしもの時は撤退」とのお達しは
事前にpink さんより出されていた。
でも引き返した時、正直、残念な気持ちしかなかった。
そして、まだ時間がたっぷりあるのに
山に登れず下りてきたこの不完全燃焼の心と体を
一体どこにぶつけたらいいのか!?(笑)
2人で笑いながらまずはヤケ食い。
だってお腹が空いたんだもん。
その後はpink さんが即行で考えてくれたプラン。
奈良俣ダムでの紅葉狩り、尾瀬周辺をドライブしながら
(途中でなんと雪が舞っていた!)
赤城山へ向かったもののものすごい強風。
どこか登ってうっぷんを晴らそうなんて気は
とっくに失せてしまいそそくさと移動。
ランチ後には懸垂下降のミニ講習会。
ここでも、pink さんとは色んな話をして
またまた盛り上がり、とても楽しいひとときだった。
事の真相を知ったのは翌日。
谷川岳は真っ白だとpink さんよりメッセージ。
更にpink さんのお母様情報として、
谷川岳が大荒れだった日も渋川市は快晴だったらしい。
それでは、あの後は雨が雪に変わったということだ。
沢が増水し暴風雪の中を登っていたら。。。と思うと
今回もまた人と自然に助けられたことに、
私は強い感謝の念を覚えた。
パトロールオジサマの言葉の意味。
pink さんの心遣いと長距離運転。
そしてお母様の心意気。
お父様も天より守ってくださったのかもしれない。
憧憬のルートを踏むことはできなかったけれど、
この経験は絶対に無駄にはならない。
またきっと訪れる日が来ることを願って。
本当に皆さんありがとう!!
【追記】
奈良俣ダム周辺の紅葉は素晴らしかった。
だけど、あえて画像には残していない。
ファインダーを通すと違う色になってしまうから。
心の中ならば、いつまでも色褪せることはない。
敗退残念でしたけどその判断は正解だったと思います!
増水した沢渡りは思ったより全然足とられますし仮に無理して渡ってもその後の降り具合で下山時に完全に渡れないことになることもあります。
僕は山登りにのめり込む以前は「野湯」と呼ばれる自然に湧く温泉をハントするのも趣味で誰もいない沢を3時間以上かけて20回近く渡歩したり(仮の木橋はほぼすべて崩壊)して着いて入浴して下山時に雷雨となりみるみる川の水位が上がってきたのを急いで下山したこともあります。
驚いたのは徐々にではなくて一定の箇所からまるで鉄砲水みたいに水位がバンバン上がってきました、一度は渡れず木を登って横断もしましたよ。
・・・山やるようになって友人に話したら「山登りよりはるかに危険だ!」と笑われました(・・・もっとも道ないし
時には忠告を聞くこともいい経験になると思います、体あって無事であってこその楽しい登山になるわけですからね
今回の分は、次回に上乗せして楽しんできちゃいましょう
・・・と同じ日に撤退を試みなかったものの言葉でした(笑)
sionさん、spidermanさん(笑)、こんにちは。
すばらしいご判断の撤退。
リトライもまた楽しみです。
TA100も先日のリトライ鳳凰は振られても振られても一年
待ちました
sionさん、こんな経験ができる山行ってできませんよね。
だって計画できないもの!
再訪の暁にはぜ〜んぶ見せてくださいね!
sionさんのファインダーを通して。
drunky さん
お疲れさまです。(^-^)/
コメントありがとう。
徐々にではなく、
いきなり水位が上がるって怖いですね!
今回、雪は何とかなったとしても
増水により陸の孤島になって帰れなくなるか
道が崩壊して大変危険だったと思います。
drunky さんは、悪天候も予想して
装備を万全にしていたから
大丈夫だったんでしょうね。
どんな状況にも対応できるってすごいです!
mmg さん
こんばんは。(^-^)/
コメントありがとう。
ちょっと訳あって
今回はルートを載せられなくて
ごめんなさい。m(__)m
そうでした
待ち続けたんですもんね!
仰る通り、再訪の暁には
まるごと全部見て頂きたいです。
必ず最後の一行でやられちゃうな。
いつもありがとう。。・゜゜(ノД`)
pinkさん sionさん 初めまして
実は当日のぼやき日記にsionさんがコメントをくださって、記録にアップされるのを待っていたら、あっという間に忘れてしまってました。
いろんな人が谷川岳の麓で、いろんな思いで見つめているんですね。そうした人たちの思いと真剣さを見るにつけ、撤退もくやしくないとは、同感です。
僕らもなかなか登れないですが、登れる日を待ち続けます。土合の駅、やぱりカッコいいですね。
Pfad916 さん
おはようございます。
ご訪問、コメントありがとう!(^-^)/
思い出してくださったなんて
すごーく嬉しいです。
私は、完全に谷川の魅力(魔力?)に
やられちゃったようで。。。(笑)
今月、来月と予定いれちゃいました。(*^-^*)
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