相変わらず敗退 エヴェレスト ベースキャンプ
コースタイム
2日目:パクディン⇒ナムチェバザール泊(3440m)⇔散歩(3600m付近)
3日目:ナムチェバザール泊(3440m)
⇔エベレストビュー(3850m)⇔クムジュン(3780m)
4日目:ナムチェバザール⇒タンボチェ(3860m)⇒デェボチェ泊(3820m)
5日目:デェボチェ⇒パンボチェ(3930m)⇒ディンボチェ泊(4410m)
6日目:ディンボチェ泊⇔ポカルデ山(5806m)の5000m付近往復
7日目:ディンボチェ泊⇔ポカルデ山(5806m)の4600m付近で休憩
8日目:ディンボチェ⇒ドゥクラ泊(4620m)
9日目:ドゥクラ⇒ロブジェ泊(4910m)
10日目:(撤退)ロブジェ⇒ドゥクラ⇒ペリチェ(4240m)⇔夜間病院泊
11日目:ペリチェ(ヘリ)⇒ルクラ
(ヘリ乗換え)⇒カトマンズ(救急車)⇒入院(カトマンズ)
12日目:病院(カトマンズ)
13日目:病院(カトマンズ)
14日目:病院(カトマンズ)
15日目:退院(カトマンズ)
天候 | 全日快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
行)カトマンズ⇒飛行機⇒ルクラ⇒歩き⇒ロブジェ 帰)ロブジェー⇒ペリチェ−(病院)⇒ヘリコプター×2機⇒カトマンズ(病院) |
コース状況/ 危険箇所等 |
ディンボチェ(4410m付近)までのトレイルは、カリフォルニアやアリゾナのハイウェー横の小高い丘のようだが、両側は岩壁、雪壁が連なるウォールストリートといった感じか? 帰ってきたので冗談が書けますが、書類を見る限り危険な状態だったようです。 保険会社の方にはご迷惑をおかけしました。 |
写真
感想
1.ナムチェやタンボチェ付近で富士山よりも標高が高くなった。
ナムチェでちょっと風邪をひいたような感じで咳き込んでいたが、
ワインもおいしく飲め、調子は万全だと思っていた。
2.ディンボチェ(4400m付近)手前からスピードが殺され、食欲がなくなった。
アメリカ人、ヨーロッパ人、オーストラリア人、インド人、他、トレイルを
歩いているみんなのスピードに全くついていけなくなってきた。
3.ディンボチェで高所順化のために裏山(5800m)の中腹、5000m付近まで登った
が、このころは既に、誰よりも遅い足になった。
私より遅く歩くものは誰もいなかった。
登れる者は、もっと高いところまで、頂上まで歩く人も多かった。
4.ディンボチェ2泊を1泊伸ばして3泊とし、順化日を1泊伸ばしたが、
食欲は全くなく、缶ジュースとポテトチップ数枚しか食べられなかった。
食事は3食頼むが、すべて残す。
・ホットオレンジジュースや林檎ジュース以外飲めない。
・お菓子でもなんでも食べようと思うが、ポテトチップも10枚も食べれば、
すぐにおなかがいっぱいになる。
・大きな血痰のかたまりばかりでる(それでも行けるとは思っていた)。
5.翌日ロブジェまでの行程を、ドゥクラで打ち切る。
午前中3時間の歩行。
感覚的には1時間の歩行が2時間くらいに感じる。
自分がトレイル上のマイルストーン(道標)にでもなったかのように、
私の横を世界中のトレッカーが抜いていく。
5歩、10歩と歩くたびに、体が止まる。
おじいさんでもおばあさんでも、誰でも私を越えて行ける状態。
昼食後、もしかしたら午後にはロブジェまで行けたかもしれないと感じる。
食事はほとんど食べられず、売っていたOREO(ビスケット)のみのような
感じ。
6.翌日ロブジェまで5時間くらいかかった。
ドゥクラのすぐ上の坂(シェルパの石碑群)まで2時間くらいかかる。
とにかく体が前に進まない。
ロブジェまで30分の標識後、ロブジェまで1時間半〜2時間かかった。
全く体が進まない。
7000mのプモリが目の前に現れ、とてもデカかったが、写真を撮る気にも
ならない。
7.前夜ロブジェで「絶対に俺はゴラクシェプに行く」とガイドと口論して
いたが、朝になり、撤退を決定。
ドゥクラからペリチェまで、下りも本当にゆっくり、何度も休み休み歩く。
6時間くらいかかったのか?
ペリチェでボランティア病院に診察を受け、薬をもらう。
一旦ロッジで休憩し、夜、再診に行くと、入院を告げられた。
書類上 SpO2 48% (本当に生きていたのだろうか?)
酸素吸引後80%代に上昇。
酸素ボンベとともに一夜を過ごす。夜間2時間おきの診察。
8.翌日先に呼ばれていたヘリコプターでルクラまで下山。小休止後、別な
ヘリに乗り換え、カトマンズに移送される。
空港に待機していた救急車で病院に向かいそのまま入院。
9.11月21日下山後11月25日午後まで入院。
翌日再診。
27日カトマンズを発つ。
10.今回初めて海外登山(トレッキング)デビューとなったが、屈辱的だ。
「なんで俺の体が前に進まないんだ!」
というのが本音。
6000mのアイランドピークをダブルアックスで攻めてみたいが、
今回はヒマラヤの恐ろしさを思い知った。
アイランドピーク残念でしたね。
私の友人にもアイランドピークを目指して途中で一人で帰って来た人が居ます。(会社を退職までした行ったのに)
ヒマラヤはこちら(日本)で見ている程簡単ではないですね、でもヒマラヤまでいける人はごく限られた人です普通の人は夢のまた夢です。
mont_bienさん
はじめましてzenithと申します
ちょうどワタシ達と入れ違いでカトマンズに入ったようですね。
レコを読んでビックリ!SpO2 48%
ワタシも毎日機械で測っていましたが。さすがにここまでは下がりませんでした (確かMin60台)
なので現場でのその辛さは少し分かります。
ワタシも最高点は【富士山】だったので、【ナムチェ】以降は毎日高山病との戦いでした。順応期間も常にワタシに合わせてもらっての行動でしたねぇ
【ゴーキョ】では二人ほど酸素カプセルに入ってるのを見ましたし・・・。
リベンジはあるのでしょうか?
応援してます!
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