蔵王・熊野岳と樹氷原



- GPS
- --:--
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 210m
- 下り
- 707m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
視界さえ良ければ迷う事はありませんが、ホワイトアウトすると危険です。(どこでもそうですが・・・・) 地蔵山〜熊野岳〜馬の背〜刈田岳には木のポール、蔵王レストハウス〜ライザワールドゲレンデは鉄のポールが目印です。熊野岳避難小屋は出入可能でした。お田神避難小屋は1階の窓は開かず2階の窓から入りました。今年は雪が非常に多く、樹氷も立派でとても見事でした。全ルートをスノーシューで歩きましたが、多雪ながらどこまで行っても雪は固めで、チェーンスパイクで問題ない状態でした。ワサ小屋跡からポール沿いに行くと熊野岳を巻いて避難小屋に行ってしまいます。晴れていれば熊野岳は判りやすいですが、ガスのある時は要注意です。 |
その他周辺情報 | 蔵王の定宿、坊平のペンション・tooCottonに宿泊しました。食事がとても豪華で美味しく快適な宿です。翌日は蔵王温泉の共同浴場に浸かり、山口餅屋で餅定食を頂きました。やはり「餅は餅屋」でとても美味しいです。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
バラクラバ
毛帽子
靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
昼ご飯
行動食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
|
---|---|
共同装備 |
スコップ
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
ツェルト
|
感想
3月4日(金) 曇りのち晴れ
今回は純子さん、美恵子さんと蔵王で樹氷ハイク。蔵王登山はは2年ぶり6回目、冬季5回目だ。そしてペンションtooCottonに2年ぶり7回目の宿泊だ。
アクアライン、首都高ともに渋滞なく、美恵子さん、純子さんを拾って東名、山手トンネル経由で東北道に入る。
東北道のサービスエリアは全て時短営業でフードコートは20時で閉まっている。安達太良SAにはウルトラマンの像がある。ウルトラマン生みの親である円谷プロダクションの円谷英二さんが須賀川市出身という縁で自販機とのコラボでドリンクを買うとウルトラマンが「シュワッチ」と言う。
福島JCTから東北中央道に入ると米沢付近から路肩に雪が出始め、あたりは雪景色になった。1:55上山IC近くの「食の駅山形蔵王店」に到着。ここまで路上に雪は無かった。外トイレ近くに駐車して車中泊。気温は0℃前後であまり寒くはないが、エンジンを掛けてシュラフを掛けて就寝体勢。
6:00起床。曇り、気温0℃。小雪がちらついているが空は明るい。
食の駅の隣にセブンイレブンとガソリンスタンドがあるので給油したが、なんと181円/L。蔵王に登り始めると雪道になる。約30分でtooCottonに到着。駐車場は大半が雪に埋まっていてやっと駐車出来た。荷物を持ってtooCottonに向かってゲレンデを横断しようとしたら宿のご主人・杉浦さんがスノーモービルで迎えに来てくれた。到着の連絡はしなかったが、見てくれたようで荷物を運んでくれた。
宿について頼んでおいた朝食。いつもながら美味しい。
荷物をホールに置き、タクシーを呼んで貰って蔵王ロープウェイに向かう。タクシーはワゴン車で荷物が載せやすい。タクシーは2駆とのことで時々スリップしながら走り、25分で蔵王ロープウェイ山麓駅に到着した。料金はtooCottonとの定額協定料金で4,100円だった。
金曜日とあってかスキーヤーはあまり多くない。9:30の便に乗り、樹氷高原駅で山頂線に乗換えて9:50に地蔵山頂駅に到着。周囲はガスガスで何も見えない。お天気ナビでは午後から晴れる予報なのでレストランで天気待ちをする。
他の山ヤさんも考える事は同じで、レストランは天気待ちの人で満席になった。何も注文せずに席を占領するのは気が引けるので、150円の玉こんにゃくを買った。11:30頃ガスが薄くなり、青空が見え出したので出発の準備をする。
昼食は下山途中のお田神避難小屋でカップ麺の予定だったが、出発を2.5時間遅らせたので、出発前に食べることにした。さすがにレストランで食べる訳には行かないので、出口付近のベンチで食べる。駅のスタッフに登山計画書を手渡しながら飲食可否を聞くと、煮炊きしなければ良いとのこと。なお、計画書は警察にFAXするとの事で、了解を求められた。もちろんOKだ。
12:05スノーシューを履いて出発。駅周辺の雪は固く締まっていてスノーシュー不要だが、この先雪が柔らかくなるかも知れないし、チェーンスパイクを着けるのも面倒なので滑り止め代わりに履いたまま行く。
蔵王地蔵尊は雪に埋まっていて頭部だけが掘り出されている。地蔵尊の高さは台座込みで2.7mなので、積雪は3m以上ということになる。
樹氷の間を縫って地蔵山に登る大勢の登山者が見える。登山道を示す標識は無く、規制ロープが張られている。観光客やスキーヤーがむやみに入らない為の処置だろう。登山者はロープをくぐって登山ルートに入る。
すぐに大きな樹氷が出現してテンションが上がる。気温は-10℃程度だが、10m以上の風が吹いているので体感は-20℃くらいか?
約15分で地蔵山に登頂。地蔵山からは登山道沿いに木の杭が立っているが、大きなエビノシッポがびっしり付いている。
日差しもありあまり寒くはないが、雪の粒のようなモノが吹き付けて顔に当たるのが痛い。木の杭に沿って行くと熊野岳を巻いて避難小屋に行ってしまう。2年前はガスで見えずに避難小屋に行ってしまったが、今回は見えているのでトレースを辿り、途中から熊野岳山頂へのルートに乗る。
地蔵山から約50分で熊野岳に到着。山頂には熊野神社の祠と避難小屋があるが、どちらも雪に埋まっており、祠がこんもりとした小山になっていてそれと判るが、避難小屋はどこにあるのか全然判らない。
天気は完全に晴れたが、飯豊山、朝日岳、月山など遠くの山は低い雲で見えない。少々残念だが贅沢は言うまい。
熊野岳から約15分の熊野岳避難小屋は四角い雪の塊でそれと判る。入口の扉は開くので入れそうだが、スノーシューを脱ぐのが面倒なので、写真を撮って下山を開始する。
下山ルートもホワイトアウトすると判りづらいのだが、今日は馬の背の木の杭の列がずっと見えるので問題ない。馬の背の雪も固く締まっており、スノーシューは不要な状況だ。相変わらず風が強いが、昨日までは25m/s前後と今日の倍以上の爆風だった。
御釜が見えるが、雪庇が怖いのであまり近づけない。レストハウスに避難小屋があるらしいので行ってみたが、入口が判らなかったので下山した。
下山ルートは鉄パイプのポールが目印だが、刈田駐車場までは夏山リフト沿いなのでそちらが目印になる。リフトの支柱はほぼ樹氷と化している。
刈田駐車場を過ぎると樹氷原になり、高さ4〜5mの巨大なモンスターもあり、見事だ。なかなか先に進まない。樹氷原に入るとほぼ無風になった。お田神避難小屋は雪に埋まっていると思ったが、遠目には埋まって見えるが近づくと1階の窓はギリギリ露出していて、その回りが雪の壁になっている。
宿のご主人も言っていたが、1階の窓は開かず、ハシゴを使って2階の窓から中に入る。1階の石油ストーブを点火してみたら、ちゃんと点火した。あまり寒くはないが、暖がとれて嬉しい。ホットワインとおしるこで温まる。
天気待ちで出発が2.5時間遅れたので暗くなる前にtooCottonに着くように16時前に出発するが、その後も樹氷が見事でなかなか進まない。見渡す限りの樹氷原を現場で見るのは初めてだ。また、まるでゴジラの頭部のような樹氷もあって、まさにモンスターだ。今年は樹氷の当たり年とのことだが、本当に素晴らしい。来て良かった。
避難小屋から約20分でゲレンデトップに到着。宮城から来たという方がドローンで撮影をしており、動画を見せてくれた。上空から観た樹氷はなかなか見事だ。その方にスリーショットを撮って貰った。
下りのリフトには乗せて貰えないのでゲレンデを歩いて下るのだが、スキーヤーとの衝突に注意が必要だ。しかし今日は誰も滑ってこない。リフトは16:15で終了で、もう誰も滑っていないのだった。と言う事で安心して下る事ができた。
スノーシューで標高差約700mを下ったので最後は大腿四頭筋が痛くなった。
tooCottonに到着し、チェックイン。部屋は3階の304号室で、ベッドの隣にエキストラベッドの入った1人部屋だった。とりあえずお風呂に入る。温泉ではないがミネラル鉱泉水とのことで気持ち良い。
18:30から夕食。泊まり客は我々以外に同年代と思われるご夫婦が1組だった。夕食はメインをオプションでA5ランク山形牛のステーキにグレードアップしたので豪華版だ。肉は柔らかくて美味しい。その他の料理も全て美味しい。
デザートは胡麻のムースとラフランス。自家焙煎のコーヒーも美味しい。
食後はホールの薪ストーブに当たりながら四方山話。ご夫婦は大分から四国経由で新幹線で来たとのこと。出身は香川との事で徳島出身の純子さんと話が弾む。ご夫婦で歩いて88ヶ所巡りを達成したそうだ。明日はスノーシューハイクに行くとのこと。
今夜は新月なので星が良く見えるが、天の川は見えなかった。写真を撮ったが、オリオンがそこそこ綺麗に撮れた。21:30頃就寝。
3月5日(土) 晴れのち曇り
6時起床。ピーカンの素晴らしい天気だ。予報では昼前から曇りのようだが。遠くの山は少し霞んでいるが、飯豊連峰と朝日連峰が綺麗だ。
今日は温泉に入って帰るだけなので、ゆっくり出発する。朝食を食べて会計。宿泊料10,500円、暖房費350円、朝食1,760円、山形牛2,600円、ビール570円で計15,780円。快適さと食事の美味しさ豪華さを考えると安い。
蔵王温泉への道は昨日はほぼ雪道だったが、今日はほぼ雪が無かった。ロープウェイの有料駐車場は満車だったが、温泉街の無料駐車場は2台分空きがあり、停められた。共同浴場は一番近い上湯へ。湯はやや熱めだったが気持ちが良い。
温泉のあと温泉街のお土産屋を覗き、11頃にお目当ての山口餅屋でランチ。客が次々にやって来て繁盛している。いつものように餅定食をくるみとずんだにして頂く。やはり旨い。
帰りも安達太良SAでウルトラセブンを観て、羽生PAでタイムスリップした。山手トンネルが渋滞したが20:05に到着した。今回は天候に恵まれ、素晴らしい樹氷を満喫する事が出来て満足の山行だった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する