大霧山山頂直下で転倒骨折
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.1km
- 登り
- 642m
- 下り
- 242m
コースタイム
天候 | 晴れ、北風強い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
写真
感想
妻が転倒したのは、11時半頃、大霧山山頂直下の急傾斜でした。
写真を撮ろうとして樹の根に滑ってしまったようでした。
激しく転倒したわけでもないので、捻挫と思いましたが、足先の方向がおかしく立ち上がれないので脱臼と判断し、靴を脱がせずそのまま三角巾にて固定の応急処理を行いました。
目的地への登山を継続することは困難と思われ病院に行く必要があると判断し、戻るかあるいは旧定峰峠をへて経塚にいくか迷いました。もっとも近い林道は登り返して粥新田峠に行くことでしたが急登の登り返しと峠への急坂を下ることは困難に思われました。経塚までは昔の峠越なので歩きやすいのではないか。また当日は北風が強く南斜面に入れば寒さから逃れられるのではないかと旧定峰峠をへて経塚に向かいそこでタクシーを呼ぼうと判断しました。
旧定峰峠にたどりついたら舗装された林道に出ました。妻はこれ以上山道を歩きたくないとのことで距離はありますが林道を定峰峠に向かいました。ところが、この林道は積雪40cmの雪で埋まっていました。妻の状況からして引き返すこともできず定峰峠下に着いたのは17時半頃でした。小川赤十字病院には19時頃たどり着きました。
右足関節開放骨折でした。事故後5時間以内の治療が必要(骨が飛び出ており炎症、血流が滞り壊疽を起こす等)とのことでしたが、最悪の状態は脱したようで手術をする予定です。
今回の対応において
よかったこと
・ストックを2本持参しており、ストックがなければ歩けなかった。
悪かったこと
・地図のみでコースを判断し、林道に雪が厚く積もっていた、知らない道を歩き、結果として思いの ほか時間がかかってしまった。
・テーピングをもっていかなかった。
・経塚までのコースタイム(1:20)を時間は十分あると軽く考えた。
・何にもまして、妻を辛い思いで長時間歩かせた。(病院で骨折と聞きよく歩いたと感動しました)
不明
・三角巾にて靴ごと固定した処理は正しかったか。
・登り返し粥新田峠に戻るべきであったか。(コースタイム30分)
・早期に他の登山者に援助を求めるべきであったか。
・あくまで自己脱出を図ったが遭難として認識するべきであったか。
・転倒時に靴を脱ぎ、けがの状況を確認するべきであったか。
みなさんのご意見をお寄せ下さい。
コメント
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お疲れ様でした。奥様のご回復をお祈り致します。
登山初心者の為、私自身は意見を持ち合わせませんが、今後の参考にさせて頂きたく、他の方のご意見を伺いたいと思い、お気に入りに登録させて頂きました。どうかご容赦下さい。公開された勇気に敬意を表します。
ar2h-kbys さん
お怪我をされてから7、8時間かなりの激痛だったかと思います。
なんて言っていいのか言葉もありませんが、
奥さまの回復・1日も早い完治を祈っています。
明日は我が身…
実際そのような状況になったら、
自分はどのような行動をするのか考えてみました。
携帯電話は常に持ち歩いているので、
救急か自宅もしくは友人に連絡すると思います。
その上でその後の行動をどうするか、冷静に考えると思います。
私は以前同じルートで歩いているのですが
粥新田峠までに人家があったと記憶してます。
やっぱり人のいる方向、知っている道に戻ったほうが
よかったのではないかと思います。
私も知識が浅はかですので、
みなさんのご意見をお聞きしたいです。
手術をしました。もう一度手術するとの説明がありました。
看護士からふたたび山に登れるようにがんばりましょうと言われています。
今回の事故につき私なりに考えますに
1.ストックは2本持っていくこと
松葉杖、副木になる
2.人が多く歩く道から外れないこと
今回、林道をあるくことになり、通常の登山道から外れ、人と出会うことはな かったので助けを求めることができなかった。
3.未知の道へ進むよりも、来た道を戻ったほうがよい。
今回は、足の状態から登り返しはできないと思いまた進むほうが緩やかな下り になり、南斜面に入れば北風が避けられると判断し時間も十分あると判断し先 へすすみましたが、妻にしてみれば先の見えないつらい道のりとなりました。
人の助けを得ても、来た道を戻るべきであったと反省しています。
4.捻挫、脱臼、骨折は起こりえる可能性大なので以下のものを常備する必要があ ると思います。今回は三角巾が足を固定するのに役立ちました。なければ歩けなかったでしょう。
揃えたいもの:
鎮痛剤、減菌ガーゼ、三角巾2枚
検討してもよいもの:
副木、冷感シップ、骨折用救急セット、スリング、カ ラビナ
5.救難保険と傷害保険の加入
両方とも加入はしていました。
皆様も、お気をつけて山を楽しんで下さい。
2回目の手術が終わり、1ケ月で退院しました。
歩ける状態ではないのですが、今後は治癒の状況をみながらリハビリになります。
こんなに早く退院できたのも、治療開始が遅かったにもかかわらず、小川日赤病院での初期治療がよかったからと思っています。本当に感謝を申し上げます。
2014.4.22記載
こんばんは、ar2h-kbysさん。
今回は大変な山行でしたね、おつかれさまでした。
今回のような緊急時の対応が良かったのかは難しい問題と思いますが、
それ以上悪化もせず下山し、最悪のことにもならなかった、
ということで今回は良い判断だったのではないでしょうか?
引き返して急坂を下っている間にバランスを崩してコケて悪化させたり、
峠まで戻っても電波が通じずタクシーを呼べない可能性もあります。
他の登山者に助けを求めても救急対応の出来る人も限られるでしょうし、
かついで下ろすことも出来ないでしょう。
ただ、今回を教訓として、怪我をした場合の診断方法、対応方法を学んだり、
そういった冊子とテーピングなどをザックに入れておくといいかもしれませんね。
私も一つ学ばせていただきました。ありがとうございました。
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