大日岳
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2008年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
8月に入って最初の休日。
当初は白山へ行くつもりだったが、この日は凄い人出が予想される。
市ノ瀬でのシャトルバス待ちや登山道での追い抜きを考えると気が進まない。
そこで富山の大日岳へ登ることにする。
大日岳は立山室堂から室堂乗越、奥大日岳経由が標高差もあまりなく一般的だと思うが、今回は称名滝の登山口から登る。
称名滝への称名道路は有料ではないが、朝6時にならないとゲートが開かない。
ゲート開門時間に余裕で到着の予定が、前を走る観光バスが異常にゆっくり進むので、結構ギリギリとなってしまった。
観光バスはゲートから分かれて立山道路へ行くらしいが、時間調整でゆっくり走っていたのだろう。
こっちはゲートの前で朝食を摂るつもりだったのに…
という訳で6時過ぎに駐車場着。
称名滝への遊歩道を1キロ余り歩き、滝の手前から登山道へ。
ここから称名滝とほぼ同じ高低差を黙々と登る。
地図で等高線の間隔を見て覚悟はしていたが、なかなか登り応えのある道だ。
たちまち汗が吹き出る。暑い。
牛ノ首からは痩せた尾根となり、ロープや梯子のある歩きにくい道に。
早くもバテを感じ始めた頃、木道が続く大日平に出た。
ここからはしばらく平坦な道が続く。
が、遮るもののない笹原には容赦なく真夏の太陽が照りつける。
ひたすら暑い。平坦な道なのにペースが全く上がらない。
大日平山荘で小休憩。
ここまではコースタイムを1時間以上上回る好ペースだが、まだコースは半分、かなり登りが残っている。
平坦な木道はなおも続き、すっかりペースがおかしくなってきた。
木道もようやく終わると岩ゴロ道となり、斜度も強くなる。
適当な岩があると、ついつい腰かけてしまう。
もはやバテバテ状態だ。
やがて沢を横切り、最初の水場に到着。
水をガブ飲みし、顔を洗う。
ここからは沢沿いにジグザグに登るため、何度も沢を横切る。
当然靴裏は沢水に触れる。
ん?さっきガブ飲みした水はここを流れている訳で、一番下で水を飲んだのは失敗だったな。
そういえばなんとなく生ぬるかった…
沢を渡るたびに顔を洗ったりうがいをしたりで、ますますペースダウン。
沢を離れるとジグザグの急登となり、もうヘロヘロ。
とにかく暑い。何度も岩に腰掛けて小休憩。
称名坂で追い抜いた夫婦連れに追い付かれ、置いていかれる。
まるでウサギとカメだな。
潅木帯を抜けると、ようやく大日小屋が見えてきた。
不思議なもので、ヘロヘロ状態はおさまり10:46大日小屋着。
小屋へは寄らず、とりあえず大日岳山頂へ。
ひと足遅かったようで、剱岳や立山は雲に隠れてしまっていた。
小屋へ戻り、缶ビール2本一気飲み。(500円×2)
ふーっ、生き返った。
頂上直下に小屋がある山を選んで大正解だった。
今日の大日小屋はかなりの混雑のようで、プレハブの仮設小屋も宿泊場となっている。
その前にはブルーシートが広げられ、宿泊者の荷物はここに置くようにとの張り紙が。
トイレを借りるために小屋内へ入ると、狭い部屋に布団がびっしり敷き詰められている。
幅の狭い布団に枕がそれぞれ2つ。
こんな狭いところでどうやって寝るの?
これでは横の人と体が密着状態だろう。
自分は日帰りなので関係ないが、こんなところではとても寝られない。
中高年の団体に事故が多いのは、こういう小屋環境に一因があるのかも。
といっても、特定の日だけ異常に混雑する現状では小屋の増築は難しい。
小さな小屋へ数十人の団体で押しかけること自体、非常識では?
ビール2本飲んで酔いが回ったので、中大日岳はパス。
剱を見つめるも、山頂部の雲が切れる気配はない。
ちょうど正面に早月小屋が見える。
秋にはあそこに泊まって剱に登るつもりだ。
12時も過ぎ人も増えてきたので、そろそろ下ることに。
ホロ酔いで滑落は格好悪いのでゆっくりゆっくり下るが、岩ゴロの道は登り以上にいやらしい。
真上から太陽に照らされ汗が顔を流れるので、何度も立ち止まってタオルで拭う。
正面には弥陀ヶ原、薬師岳をはじめ北ア核心部の山々が見えるが、眺望を楽しむ余裕はない。
小屋から2時間もかかって大日平山荘着。
ここにはミックスアイスがあるので楽しみに下りてきたが、残念ながら売り切れだった。
牛の首からの下りは苔蒸した岩が滑りやすく、神経を使う。
とにかく滑らないことに気をつけて、最低ペースで下る。
標高が下がるとますます暑くなり、全身濡れネズミに。
結局、大日小屋から4時間もかけて称名登山口に戻った。
はじめての道に猛暑という訳で、ペース配分をミスした山行きとなってしまった。
次回来るとしたら、無難に立山室堂から周回かな?
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