押出し沢
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- GPS
- --:--
- 距離
- 1.1km
- 登り
- 342m
- 下り
- 1m
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
21013年8月のこの記録を見る人は、押出し沢で検索して辿り着いた人だと思います。
一般の人は見ないと思うので、正直に本音で書きます。
遂に滑落事故をやってしまいました。
滝場を終了し、右俣側に移動するため、箒沢乗越手前で右へV字状ルンゼに入る。
涸れ棚をいくつか登り、ザレ壁から枝尾根に移るところで、泥テラスに立ったら、テラスごと崩落。
10m程度の滑落。
腰の骨折で全く動けず、自力下山はあきらめ、携帯電話で救助要請。
松田警察と小田原消防の山岳救助隊の皆様に翌日発見していただき、
レスキューボートで長時間の努力で沢を降ろしていただき、
最後はヘリで吊り上げられて松田へ。待機の救急車で東海大病院へ。
2ヶ月半の入院後、リハビリを経て、12月くらいからほぼ日常生活は回復。
この事故記録をアップするつもりはなかったのですが、
楽しい登山の裏側にある高いリスクを体感した者として、隠してはいけないと思い、あえて公開します。
反省、後悔、感謝、いろんな複雑な思いが消えません。
どんなに簡単な山でも、裏側には重たいリスクがついていることを自覚し、
決して山で事故を起こしてはいけない。
自分はもとより、家族・周囲のためにも。
また、勝手な個人の遊びの結果として、
救助隊の皆さんにも危険な活動をしいる事にならないためにも。
それでも山に行き続ける場合の教訓としては、
登山計画書の提出、家族・山仲間への行き先の連絡
電話予備バッテリー、ホイッスル、の携行
何よりも事故を起こさないための技術・判断力の向上
何よりも事故を起こさないことへの意識改革
油断、過信は禁物で、絶対的な安全の範疇で楽しむこと。
雪山シーズンもほぼ終了し、これから沢の季節になります。
充分に注意するとともに、リスクに対しての自覚をしっかり持って、
安全を担保しながら末永く山登りを楽しみましょう。
最後ですが、救出に関わっていただいた皆様、
本当に申し訳ありませんでした。
また、本当にありがとうございました。
2014年5月13日
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