薬来山


- GPS
- --:--
- 距離
- 3.7km
- 登り
- 348m
- 下り
- 346m
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2007年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
感想
私は以前から薬来山に変わったお地蔵様があるということを聞いていた。
梅雨の晴れ間、私はたまたまそんなことを思い出したので、薬来山に登って、そのお地蔵様を見てみたいと思った。
薬来温泉を車で通り過ぎて、薬来高原へと向かった。スキー場の駐車場に車を止めて登山口へ。
すぐそばが自然観察公園になっていて、その一角に大きな鳥居があった。
そこが登山道の入り口になっていた。
鳥居をくぐり、しばらく歩いて行ったら、登山道は不規則で急な階段の登りになった。
階段には「頂上まで706段」と書かれた看板があって、50段登るごとに、「あと何段で頂上です」と、お知らせの立て札まで立っていた。
なんと親切な励ましなのでしょう〜!私はそれを頼りに登って行った。
階段は良さそうで悪い。
それは段の高さが不規則なので、足が変にふんばらなければならないからだ。
私はなるべく階段から外れて、足を労わりながら、脇の斜面を選んで登った。
706段の階段は結構こたえた。
私はゴールの立て札に着いた時にはヘロヘロになっていた。
ヤレヤレ、やっと山頂へ…。
私は楽しみにしていたお弁当を広げて、ゆっくり汗を沈めながら休憩した。
それからコーヒーを沸かして、梅雨空の隙間の弱い日差しの中で寛いだ。
私は山頂に辿り着いて、やっと清々しい気分になったので、しばらくはボーっとしていた。
そしてこの気分こそが山登りの醍醐味なんだと思った。
私はホッとして、しみじみ考えた。
私はどんなに低い山でも高い山でも、登山の大変さは同じだと思う。
低い山だからといって、登山が楽な山はない。
高い山は低い山よりも苦労するだろうが、苦労が長く大きいだけで、
登山の大変さは一緒なのだ。それは山だから当然そういうことなのだ。
…と、私は理屈っぽく思った。
すると、理屈っぽいのが、もう一人いた。お地蔵様と言うべきなのか、何なのか…。
その人は立て膝に手を載せて、大きな口を開けて何やら叫んでいるような、訳のわからない様子でこっちを見ていた。
何でそんな顔をして座っているのか…。
一体、この人は男なのか、女なのか…。
恐ろしい形相をしているから、お地蔵様というよりは、姥神様といったところか・・・。
それにしても、何でこういう顔に作られたのか…。普通ではありえない顔だ。
そしてその膝の前には誰が何のためにお供えしたのか、またしても謎としか言いようのないハサミがたくさん置いてあった。それは植木職人が使うような鉄製の頑丈なハサミや花バサミだったから、理解に苦しむ…。
普通はお供え物といったら、お賽銭や油揚げとかが一般なのに、はさみとは…? ?…。
まったく謎だらけだた。
このお地蔵様はこんな迫力のある顔をしていているのだから、すごい神様なのだろう。
だから、お願い事は何でも聞いてくれそうだと思った。
私はご利益がある姥神様と自分勝手に決めて、熱心に祈った。
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