鬼が岳、節刀が岳、王岳
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コースタイム
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 8:40
天候 | 高雲り、時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道は整備されており、不明瞭な場所や危険箇所はありません。 |
その他周辺情報 | 道の駅鳴沢でおみやげ調達しました。直売所のやさいや名物吉田うどんあります。 |
写真
感想
今週も台風の動きとにらめっこ。金曜日が飲み会、日曜日が自治会の会合があり、制約の多い週末になってしまったので、土曜日の日帰り登山しかできなさそう。こんなときに限り、台風の動きが遅く、土日ともにお天気の予報に変わった。本当は泊まりでどこかに行きたかったのだが・・・
いろいろ考えた結果、富士五湖の山々が紅葉も丁度良さそうだし、楽して行ける近さと車が使えるタイミングも重なり、根場からの周回で鬼が岳に決定。
GPV気象予報では富士山のあたりは終日雲がかかっているのだが、天気図からすると、典型的に北高型で、こんな時は絶対高曇りのお天気と確信し、またまた直前の前日夜中にごそごそと山支度をする始末。まあ明日はのんびり1日かけて、時間に追われる事もなく、稜線歩き出来そうだ。
朝5時の出発時は予想通りまさにおぼろ月夜で高曇りのお天気。進むにつれて北に行くほど雲が薄れて、晴れ間が見え隠れ。富士山も曇りだがバッチリ見えて、我ながら、お天気の予想はバッチリでちょっと気をよくする。
根場の○○の里駐車場は広くて何百台と停まれそう。なのに車は数台しかなかった。あとで帰りに気づいたが、登山者用駐車スペースという表示があって、立派な駐車場の西の外れに芝生スペースがあった。本当はこちらに停めなければ、いけなかったのね。トイレは立派な水洗トイレがあって心配なし。稜線にはトイレ、水場なし。
駐車場から登山道への道標が無いので、入り口の同定だけは慎重に!雪頭が岳、鍵掛峠、王岳と3本の登山道があるが、○○の里の道も入り組み、ちょっとわかりづらい。キャンプ場なんかもあって、こちらはけっこうにぎわっていた。
雪頭が岳へは一番東寄りのキャンプ場の方へ向かうと道標がありそれに従う。最初は林道で堰堤までいくと、ここから沢沿いの登山道にかわる。しばらくヒノキの植林帯の単調な道をあがり、沢から外れて尾根へあがると、雑木林の明るい気持ちの良い道になる。このあたりからトリカブトがたくさん見られる。紅葉はまだまだの感じで、ほとんどが緑色。それでも頂上が近づくに従い、色づきが始まっていた。
やがてやせ尾根にでると、大きく富士山と眼下に西湖がみえるようになり、一気にテンションあがる。最後頂上まで、着きそうで着かない急坂をがんばると雪頭が岳の頂上で、この山域での眺望は間違えなく3本の指に数えられると思う。さえぎるものなしで河口湖から西湖、本栖湖まで東〜南〜西まで180度が絶景。残念ながら北側は木々があって鬼が岳方面眺望なし 。あとこの山頂のよいところはお花がとてもすばらしい。マツムシソウ、ウメバチソウ、リンドウ、トリカブト、リュウノウギク、ヤマラッキョウなど。
雪頭が岳の北斜面が、今回の山行ではもっとも紅葉がきれいだった。しかしうまく写真が撮れないもどかしさあり。光線状態とか、見晴らせる場所とかがうまく合わない。あと色づきも微妙で、緑の葉っぱもあれば、ほとんど枯れ落ちている葉もあり、ちょうど旬の紅葉の木々が少ない印象だ。たぶん先週の台風の影響なのだろう。ちょいと華やかさに欠ける紅葉だ。
名物はしごを登ると鬼が岳は間近、すぐ山頂にたどりつく。頂上からの眺めはこちらは360度の大展望だ。ただ西湖は見えるが、雪頭が岳からの見晴らしに比べてしまうと見劣りする。雪頭が岳にさえぎられ、半分しかみえないから。その代わり西〜北へかけての眺望は見事。5月ごろ、南アルプス残雪期の快晴に訪れれば、雪をまとったすばらしい景観を得られる。光線状態は午前中に限る。今日はお天気は南アルプス方面快晴の状態だったが、霞がかかって、今一歩クリアさに欠けた。また雪もない時期なので、ほぼスカイラインしか見えてこなくて、写真にすると何だかなあって感じになってしまう。一方東側は節刀が岳〜金山〜十二が岳の稜線が間近に望める。河口湖や山中湖も見えます。節刀が岳の山頂はドウダンツツジが多く、鬼が岳からも山頂全体が赤く見えたので、行って見たくなった。
鬼が岳からは一旦下って金山を越え、節刀が岳まで遠く見えるが、標高差はすくないので、思ったほどの負荷なく、短時間で往復できる。金山は全体が落葉松に覆われて、下草の背丈の低い笹の雰囲気とあいまって好きな山頂。でも展望はまったくありません。ここで十二が岳への道を分ける。金山を越えるの道は緩やかな丘といった感じで難なくこえて、すぐに節刀が岳の分岐点。ここから山頂までもわずかです。
節刀が岳は真っ赤に色づいたドウダンツツジで紅葉が丁度よかった。ここも雪頭が岳と同じく、写真にしようとするとアングルなかなか難しいです。全体の紅葉をうまく表現できない。頂上はドウダンツツジにかこまれ、眺望は富士山のみ。ここから来た道を鬼が岳まで戻ります。
鬼が岳から鍵掛峠への直下、道が急ですべりやすい。前には無かった太いロープが設置されて、ちょっと安心。ずるずると滑り降りて、あとはジグザグに急坂を下っていくと、ちょっとした岩があってここが鬼が岳の絶好の展望台だ。西側斜面の木々がいい感じなのだが、紅葉の状態が今一歩で、期待していた分、ちょっと残念だった。ここもたぶん先週の台風で全部葉っぱが落ちてしまったのだろう。
岩場からひと山越えてようやく鍵掛峠だ。14時過ぎでなんとか時間的には王岳まで欲張れる状況、体力的にもまだ余裕があったので、先へ歩を進める事にした。王岳までは小さなピークを3つ越えなければならず、登って下ってをくりかえす。でもひとつひとつの上下は小さいので心配するほどでない。基本樹林帯、潅木帯の道なので眺望は望めないが、いい雰囲気の稜線歩きが楽しめる。時折左に富士山を眺められる。王岳はやはり樹林に囲まれ、西湖と富士山しか見えないので、ここも眺め期待すると裏切られます。西へゆくと五湖山との分岐でここで根場への道をとる。いきなりの笹の中のジグザグの急坂で一気に標高を落とす。その先は道が大きくジグザグに切ってあって、傾斜がゆるやかになるので、とても下りやすい道になる。堰堤まで出れば、林道は近く、やがて舗装された林道に飛び出す。
今回はお天気に恵まれ、のんびり山歩きが出来ました。先週のように、時間に追われるヤマはやはり精神的に疲れます。時間制約無く歩けるのは気持ちもリラックスできて良いですね。
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