大平山・貫山 ※秋の風を浴びながら、カルスト台地とススキたなびく貫山へ。
- GPS
- 04:05
- 距離
- 7.5km
- 登り
- 534m
- 下り
- 519m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年10月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
10月に入り、あれほど暑かった夏も終わり、少しずつ秋らしい気候になってきた。自分にとって秋は食欲の秋であるが、今年はまさにスポーツの秋、登山には絶好の季節である。紅葉にはまだまだであるが、秋らしいススキを見たくなり貫山にチャレンジする事にした。
通勤途中の車窓から眺める貫山は穏やかで、しかもこの地域で確固たる存在感を示している。今回の山行は自宅の裏山的な存在とは言いながら、平尾台のカルスト台地を散策できる素晴らしいものとなろう。今回は近所の山であるので、ゆっくりと自宅を出発した。
スタート地点である吹上峠駐車場には9時過ぎに到着、準備体操をした後出発した。緑の草原と、金色に揺れるススキ、そして真っ白な石灰岩と、色彩のコントラストが素晴らしい。天気も快晴で、風はほとんどなく山登りというよりピクニック気分で先ずは大平山を目指していく。草原には成彬の好きなバッタが飛び跳ねており、ヤツはそちらの方に興味があるようだ。ショウリョウバッタやコオロギ等を捕まえたようだが、「いつでも捕まえられるから放してあげなさい。」と説得するものの、興味は尽きないようで時間ばかり過ぎていく。予想以上に時間が掛かり、出発して45分で大平山に着いた。
大平山は山と言うよりもカルスト台地上の丘と言う方がピッタリする。ここで軽く休憩し、貫山の方へ向かっていく。今度は成彬がキリギリスを発見、さすがに普通のバッタと違って、キリギリスだけは持ち帰ることを許可し、買い物袋にキリギリスを入れた。大平山を越えて、しばらく進むと、藪コキのような斜面を下る。それを下った後、今回の山登りで最もハードな急勾配の坂を上っていく。遠くからこの坂を下っている男女のペアを見つけたが、坂が急な上、滑りやすく下りはかなり危険と思われる。そのペアと途中ですれ違い、坂を登っていくが、かなりきつい。ようやく坂を登りきったところで、少し休憩とした。
休憩後茶ケ床への分岐点である四方台に着いた。ここからいよいよ貫山へのアタックとなる。貫山の斜面は滑りやすく、なかなかの急坂であるが、成彬も最後の力を振り絞って登り、ようやく山頂に着いた。山頂からは企救山系の主峰「足立山」や、我々の住む下曽根界隈の街並み、東方面は新北九州空港ならびに豊後水道、遥か遠くには山口県までもが一望である。絶景を見ながら最高の気分で昼食を取る。昼食後もしばらく山頂でのんびりしていたが、成彬は虫捕りに忙しい。と、その時何かを捕まえたらしい。「父さん、ハラビロ捕まえたよ。」どうやら、カマキリを捕まえたようだ。しかし、この1年間で成彬もずいぶん逞しくなったもんだ。そう思いながら眺めていたが、予想通り捕まえたカマキリを持って帰りたいとのこと。カマキリに食べられる心配はあったものの、他に袋はなかったため、キリギリスと同じ袋に入れることにした。「さぁ、出発だ」と山頂を出発しようと袋の中を見たところ、「げぇーー、もう食べられてる。」見ると、キリギリスの首がなくなった無残な死体が転がっていた。「なんとも、可哀想なことをしたもんだ。アーメン。」キリギリスにお祈りをし、先に進むことにする。
山頂からの下りは滑りやすく、注意しながら下りていく。あっという間に四方台に着いた。ここからは先ほど来た道ではなく、茶ケ床園地を経由して帰ることにした。やはり、違うルートはワクワクするし、第一さっきの坂を下るのはヤバすぎる。遠くにカルスト台地を見ながら徐々に、しかも無理なく坂を下る感じで、景色は楽しめる上、膝にも優しい。と、成彬がいつもの通り何かを拾ったようだ。「父さん、こんなん落ちとったよ。」思わず、何も見ずに「そんなん捨ててしまいなさい。」と言いながら見たところ、「ん?何だこりゃ」見ると大きなねじのようだ。実は次回の大山登山の新兵器として、軽量三脚を持参していたが、なんとその三脚のねじであることが判明したのだ。「この役立たずが!!(怒)」どうやら、他の部品もどこかに落ちており、修復は不可能ということが分かりブチ切れそうになった。いつまでも怒っていても仕方がない。
そうこう言う内に、茶ケ床園地を過ぎ、吹上峠駐車場へ向かう。本当にこっちで大丈夫かと少し心配したが、先へ進むうちに駐車場が見えてきた。なんだ、かんだで結構疲れた。さぁ、平尾台と言えば「ブルーベリーソフト」これを食って帰ろうと思った矢先、金が足りないことが分かった。最後まで締まらない山行であった。
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