大平山・貫山 ※天気もいいし、家族で山でも登ろうか?
- GPS
- 04:05
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 539m
- 下り
- 539m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年10月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
10月に入って朝晩もめっきり涼しくなり、体を動かすには絶好の季節になってきた。そう言えば、「去年もこの時期に家族で登山に行ったなぁ。今年もやるか。」そう思うのだが、どこの山にしようか?と思い悩む。やっぱり次男のぷっぷちゃん(2歳)は託児所に預ける訳で、近場の山にしなければいけない。しかもヨメにはハード過ぎる山は御法度。等々と色々考えた結果、平尾台から貫山に抜けるハイキングコースを選択することにした。
このコースは一度長男のナリとも行っているし、この時期はカルスト台地にススキがたなびく素晴らしい山行になること間違いない。天気予報は秋らしい絶好の行楽日和であったが、当日の朝は薄い雲が広がっていた。既にぷっぷちゃんの託児所にも予約を入れているため、変更することはできない。家族4人で車に乗り込み、まずは小倉にある託児所に向かう。託児所に着くと、自分が預けられるのが分かったのか、「エーン」と泣き出してしまった。少し可哀想な気もするが、「少しだけ辛抱してくれ!」そう念じると、3人で平尾台方面に向かう。
出発地点の吹上峠駐車場に着く頃には、薄い雲が完全に抜けて雲一つない真っ青な空が顔を出した。さあ、貫山へ向け出発だ。まずは途中の大平山を目指す。私は二人のいいところや素晴らしい景色を撮ろうとカメラを片手に忙しい。ナリは無尽蔵の体力で今回の山登りなんぞ屁の河童ぐらいにしか思っておらず、虫を見つけながらの余裕の山行である。ヨメはというと……?!
さて山行に戻ろう。いきなりの急傾斜を登りきると、緩やかなカルスト台地へと変わる。真っ青な空の下、石灰岩の白と草原の緑、ススキの金色というコントラストは本当に絵になる。うっすらと汗をかいたところで大平山に着いた。大平山で軽く休憩をとり、お菓子を食べて糖分補給をする。休憩後、いよいよ貫山に向け再出発だ。
大平山を過ぎると、傾斜のきつい下りがあるが、前回は草がボーボーで草をかき分けて歩いたが、今回は綺麗に刈られて実に歩きやすい。その下りを下ると今回の行程で最も辛い心臓破りの丘の急登が待っている。「いよいよ来たか!来いや!」気合い一発登り始めた。まず飛び出したのがナリだ。この急登をいとも簡単にアイツは登っていく。「バケモノかっ!」。ヨメはさすがにへばっており、「ちょっと休ませて!」と懇願してきた。おれも、「そ、そうやなあ」と言って一緒に休む。ナリは遥か上の方まで行ってしまい見えなくなってしまった。すると上から、「父さん、母さん、頑張って!」と、励ましの声が聞こえた。その声に励まされ、「よっしゃ、行こうか。」とヨメに声を掛け歩き始めた。心臓をバクバクさせながらようやく丘の急登を登り切った。
丘の急登を登ると背後にはがっぽりと大きな口を開けたドリーネが見えた。この平尾台、日本三大カルストの一つで、広大な草原に白い石灰岩が無数に点在する羊群原や雨によって石灰岩が浸食されてできたドリーネ、そして地下の鍾乳洞等、カルスト台地特有の地形を見ることができるのだ。四方台から貫山方面に進路をとり、貫山本体の最後の登りに掛かった。ここもかなりの急坂で、最後はヨメの背中を押しながらやっと貫山山頂に着いた。
山頂からは西の方角には周防灘から新北九州空港、苅田・行橋の街並み、北の方角には小倉市街地から足立山、そして麓の小倉南区の街並みと一望である。天気も良く風もない最高の天気だ。山頂の標識で記念写真を撮った後、昼飯の準備に掛かる。今回も昨年の家族登山同様ガスストーブを使ってのカップラーメンだ。昨年は風が強くて火が効率良く当たらなかったので、今年は風除けのシェードを持参してきた。風除けシェードの効果もあってか、湯はすぐに沸きカップラーメンを食す。「うわ!やっぱり旨いわ!」山頂の景色を見ながら食べるラーメンは最高だ。山登りは自分ひとりで行くことが多いが、こういう風にワイワイやりながらの山登りもいいもんだ。ぷっぷちゃんも早く大きくなって、家族4人で行けば最高なのに……。「あっ、しまった!コーヒーを持ってくるのを忘れた」。ここでコーヒーが飲めたらどれだけ最高だったろう。今度は絶対持って来よう。飯を食った後もしばらく山頂の景色を見ながらまどろんでいたが、そろそろ下山しなくてはいけない。ガスストーブやヤカン、敷物などをザックに詰め直し、山頂を出発した。今度は四方台から中峠方面を目指す。
草原に広がるカルストを見ながら気持ち良く下って行く。中峠からは車のある吹上峠方面を目指すのだが、歩いていくうちに「あれ、前にナリと来た道ではないな」と感じてきた。しかもだんだんと坂を登っており、大平山方面を目指している。「ありゃ、道を間違えたか!」ヨメは想定外の登りに言葉を失ったようで、黙々と歩いている。しかも水分はさっきの休憩で全部飲んでしまった。やれやれ結局遠回りして大平山まで来てしまった。さぁ後は吹上峠までの道を下るだけだ。最後はぺちゃくちゃお喋りを楽しみながら駐車場に着くことができた。ぷっぷちゃんを迎えに行き、「ぎゅっ」と抱きしめ無事帰宅することができた。絶好の天気の中、秋の風を浴びながら素晴らしい山歩きができてよかった。おわり。
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