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Yamareco

記録ID: 7190216
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ハイキング
アジア

マテビアン山(女山):東ティモール第二の高峰

2024年08月31日(土) [日帰り]
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ms777 その他4人
GPS
--:--
距離
7.0km
登り
1,023m
下り
1,025m

コースタイム

日帰り
山行
9:40
休憩
1:20
合計
11:00
7:30
240
スタート地点
11:30
12:00
70
峠の小屋跡
13:10
13:40
40
頂上
14:20
14:40
230
峠の小屋跡
18:30
ゴール地点
本コースは東ティモール第二の高峰マテビアン山女山(2372m)東面の耕作地にもなっている比較的緩やかな斜面を登ります。石灰岩柱が林立する素晴らしい景観で、若者なら3,4時間でキリスト像が立つ頂上に達すると思いますが、上部はヤブこぎで60代が過半数の半素人チームはかなり苦労しました。また、登山口までの4WD車での移動もすでに冒険。2024年9月現在、北岸のLagaから宿のあるBaguiaに向かう道は改修中で、途中までは無舗装とはいえまずまず快適に走れますが、Baguiaに近づくとガタゴト道。Baguiaから登山口へはメガネが飛ぶほどの凹凸かつ急傾斜で、Apple Watchの運動リングが車に揺られるだけで完成してしまいました。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
急勾配の西側ルートと勾配の緩い東側ルートがありますが、今回は東側。標高400mのBaguiaに宿泊施設がいくつかありますが、そこまでにガタガタ道の洗礼を受けます。Baguiaからは1200mあたりまでメガネが飛んでしまうほどの厳しい凸凹道を2時間ほど登ります。ランドクルーザー級の4WD2台での行動を推奨。
コース状況/
危険箇所等
中盤の気持ちの良い林を抜けると、綺麗なお花畑のヤブこぎになります。高さは膝程度なのですが、足元が見えず窪みに足をとられたり滑ったりでかなり力が削がれます。頂上直下には一箇所だけ石灰岩の狭い隙間を通り抜けるホールドが遠い岩場があります。全体にガイドさんがいないとルートを見失いやすいです。今回はBaguiaで1名お願いし、我々の車に同乗してもらいました。ガイド料は20USドルでした。なお、雨期にはアクセスを含め難度が格段にアップすると思われます。
その他周辺情報 登山自体は日帰りで可能ですが、首都ディリから出発した場合、海岸から山に向かう道が悪いため、Baguiaで前泊、Baucauで後泊の2泊3日と考えるのが無難です。
Baucauの東から見たマテビアン山西面。南(右)側が女山、より低い北(左)側が男山のはずだが、2024年9月現在OpenTopoMapでは逆になっている。現地でも逆だと言う人もいる。麓から見ると男山は岩峰が目立つ荒々しい姿で、名前通りに感じられる。
2024年08月30日 11:23撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/30 11:23
Baucauの東から見たマテビアン山西面。南(右)側が女山、より低い北(左)側が男山のはずだが、2024年9月現在OpenTopoMapでは逆になっている。現地でも逆だと言う人もいる。麓から見ると男山は岩峰が目立つ荒々しい姿で、名前通りに感じられる。
Baguiaを出るとすぐにガタガタの登り。これでもバス道というから驚き。
2024年08月31日 05:52撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 5:52
Baguiaを出るとすぐにガタガタの登り。これでもバス道というから驚き。
夜明け前に登りはじめるつもりだったが途中で夜明けを迎えてしまう。これからさらに1.5時間も車で登る。
2024年08月31日 06:09撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 6:09
夜明け前に登りはじめるつもりだったが途中で夜明けを迎えてしまう。これからさらに1.5時間も車で登る。
先を登るピックアップトラックがミニカーに見える。ここを登るとすぐ最後の駐車スペースになる。
2024年08月31日 07:07撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 7:07
先を登るピックアップトラックがミニカーに見える。ここを登るとすぐ最後の駐車スペースになる。
見晴らしの良い駐車スペース。
2024年08月31日 07:16撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 7:16
見晴らしの良い駐車スペース。
登山開始。集落の中を進む。
2024年08月31日 07:35撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 7:35
登山開始。集落の中を進む。
日本が建設した給水所。
2024年08月31日 07:36撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 7:36
日本が建設した給水所。
ぐいぐい登る。
2024年08月31日 07:38撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 7:38
ぐいぐい登る。
傾斜が落ちると・・・
2024年08月31日 07:45撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 7:45
傾斜が落ちると・・・
耕地がひろがっている。
2024年08月31日 08:00撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 8:00
耕地がひろがっている。
南側の海が見える。
2024年08月31日 08:23撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 8:23
南側の海が見える。
2024年08月31日 08:36撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/31 8:36
中段の林にさしかかる。
2024年08月31日 08:35撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 8:35
中段の林にさしかかる。
気持ちの良い林を進む。日当たりのよい斜面には納屋などの農耕施設が見える。
2024年08月31日 08:40撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 8:40
気持ちの良い林を進む。日当たりのよい斜面には納屋などの農耕施設が見える。
右手は頂上に続く岩場。
2024年08月31日 08:57撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 8:57
右手は頂上に続く岩場。
2024年08月31日 09:11撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 9:11
1時間ほどで林を抜け、白く小さな花が咲き乱れるヤブこぎが始まる。
2024年08月31日 09:49撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 9:49
1時間ほどで林を抜け、白く小さな花が咲き乱れるヤブこぎが始まる。
巨大な秋吉台のような素晴らしい景観。しかし足元はヤブで見えず、窪みに落ち込むたびに疲れが溜まる。
2024年08月31日 09:54撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 9:54
巨大な秋吉台のような素晴らしい景観。しかし足元はヤブで見えず、窪みに落ち込むたびに疲れが溜まる。
2024年08月31日 10:48撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 10:48
ヤブがない部分に出るとホッとする。
2024年08月31日 10:54撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 10:54
ヤブがない部分に出るとホッとする。
もうクタクタ。
2024年08月31日 10:59撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/31 10:59
もうクタクタ。
林を出て1.5時間で屋根の破れた峠の小屋跡に到着!
2024年08月31日 11:24撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 11:24
林を出て1.5時間で屋根の破れた峠の小屋跡に到着!
峠の小屋跡の西側には緩傾斜の草原が広がる。西側ルートとはここで出会う。経験者の話によると、西側ルートは歩行技術的には足元が見えない東側より易しいが、傾斜が強くて疲れるそう。小学校の子ども連れでここまで9時間かかり、小屋跡でテント泊したとのこと。
2024年08月31日 11:24撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 11:24
峠の小屋跡の西側には緩傾斜の草原が広がる。西側ルートとはここで出会う。経験者の話によると、西側ルートは歩行技術的には足元が見えない東側より易しいが、傾斜が強くて疲れるそう。小学校の子ども連れでここまで9時間かかり、小屋跡でテント泊したとのこと。
頂上まで2段階の急登の1段目。
2024年08月31日 11:47撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/31 11:47
頂上まで2段階の急登の1段目。
地元出身の彼女は裸足とビーチサンダルを使い分けている。裸足だと地面の様子がよくわかるそうだが?!
2024年08月31日 12:02撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 12:02
地元出身の彼女は裸足とビーチサンダルを使い分けている。裸足だと地面の様子がよくわかるそうだが?!
キツい。
2024年08月31日 12:05撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 12:05
キツい。
25分で1段目の急登を抜けた。
2024年08月31日 12:15撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 12:15
25分で1段目の急登を抜けた。
頂上から降ってきた人たちに出会う。
2024年08月31日 12:20撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 12:20
頂上から降ってきた人たちに出会う。
2段目の急登途中から下を見る。
2024年08月31日 12:37撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 12:37
2段目の急登途中から下を見る。
ホールド間隔が広く、全体を通じて一番の難所
2024年08月31日 12:41撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 12:41
ホールド間隔が広く、全体を通じて一番の難所
難所を通り抜ける!
2024年08月31日 12:46撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 12:46
難所を通り抜ける!
ブッシュが少なくなり頂上が近づいてきた気配。
2024年08月31日 12:54撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 12:54
ブッシュが少なくなり頂上が近づいてきた気配。
峠の小屋跡を出て1時間で頂上に到着!キリスト像の基部にはローソクを立てた跡が多数あり、燃え残りのロウが太陽に炙られて大変滑りやすくなっています。足元に十分注意してください!
2024年08月31日 13:02撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/31 13:02
峠の小屋跡を出て1時間で頂上に到着!キリスト像の基部にはローソクを立てた跡が多数あり、燃え残りのロウが太陽に炙られて大変滑りやすくなっています。足元に十分注意してください!
頂上を守るキリスト像
2024年08月31日 13:09撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 13:09
頂上を守るキリスト像
頂上から北側のマテビアン山(男山)を見下ろす。
2024年08月31日 13:08撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 13:08
頂上から北側のマテビアン山(男山)を見下ろす。
頂上から南西側を見る。
2024年08月31日 13:14撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/31 13:14
頂上から南西側を見る。
頂上から登ってきた南東側を見る。
2024年08月31日 13:18撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 13:18
頂上から登ってきた南東側を見る。
2段目の急登部分を通過して下山中
2024年08月31日 13:56撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 13:56
2段目の急登部分を通過して下山中
頂上から40分で峠の小屋跡。再び腹ごしらえ。
2024年08月31日 14:20撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 14:20
頂上から40分で峠の小屋跡。再び腹ごしらえ。
峠の小屋を出て下山開始
2024年08月31日 14:45撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 14:45
峠の小屋を出て下山開始
歩みの遅さを見かねたのかガイドさんが杖を作ってくれた。
2024年08月31日 15:37撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 15:37
歩みの遅さを見かねたのかガイドさんが杖を作ってくれた。
日がだいぶ傾いてきた。夜の準備はできていないので急がなければ・・・。
2024年08月31日 17:25撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 17:25
日がだいぶ傾いてきた。夜の準備はできていないので急がなければ・・・。
ようやく車が見えてきた。なんとか日没前に到着!
2024年08月31日 18:20撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8/31 18:20
ようやく車が見えてきた。なんとか日没前に到着!

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 日よけ帽子 スニーカー ザック 行動食 飲料1.5L ファーストエイドキット 日焼け止め 携帯 時計 サングラス タオル カメラ
備考 ポールは必須。スニーカーより登山靴が良い。ヘッドランプもあったほうが安心。

感想

急峻な地形の東ティモール。第一の高峰ラメラウ山(2986m)は以前登ったことがありますが、第二の高峰マテビアン山(2372m)は首都ディリから遠いこともあり、行く機会がありませんでした。今回連休を利用して望みを果たすことができました。秋吉台を巨大にしたような石灰岩柱が林立する独特の景観を持つ山で、独立紛争時にはゲリラが立てこもって抵抗したそうです。ラメラウ山より圧倒的に大変でしたが風景は素晴らしく、一度は体験できてよかったです。

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