記録ID: 7217944
全員に公開
ハイキング
日高山脈
幌尻岳(新冠陽希コース2泊3日)
2023年09月16日(土) 〜
2023年09月18日(月)

コースタイム
1日目
- 山行
- 4:55
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:55
6:25
295分
ポロシリ山荘(715m)
11:20
幌尻山頂(1,942m)
1日目
約19kmの林道です。
昨年2022年は9月に台風の影響で崩落して登山者が取り残されることもあったみたいでした。夕方からのアプローチだったので無理がありましたが、なんとかなりました。
2日目
ポロシリ山荘〜幌尻岳〜ポロシリ山荘
単純な軽装ピストンですが、とてつもなく長く急なピストンです。
大朝日岳のピストンよりきつい、多分一般ルートでは最難関だと思われる。
登りで7回、下りで3回、計10回、休憩しました。
3日目
下山のみ約19kmの林道歩きです。天気が良かったので楽しかったです。
当然一人です。名古屋の方ににぬかれました。2〜3組登山者に逢いました。
約19kmの林道です。
昨年2022年は9月に台風の影響で崩落して登山者が取り残されることもあったみたいでした。夕方からのアプローチだったので無理がありましたが、なんとかなりました。
2日目
ポロシリ山荘〜幌尻岳〜ポロシリ山荘
単純な軽装ピストンですが、とてつもなく長く急なピストンです。
大朝日岳のピストンよりきつい、多分一般ルートでは最難関だと思われる。
登りで7回、下りで3回、計10回、休憩しました。
3日目
下山のみ約19kmの林道歩きです。天気が良かったので楽しかったです。
当然一人です。名古屋の方ににぬかれました。2〜3組登山者に逢いました。
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
2022年9月に台風直撃で林道の一部が崩落したままです。 かろうじて通行出来る箇所もいくつかあります。 新冠ポロシリ山岳会の皆さんに感謝します。 ポロシリ山荘〜幌尻岳までのルートはよく整備されてます。北アルプスみたいです。 |
その他周辺情報 | イドンナップ山荘までの林道が何か所か分岐があり、迷います。道幅も狭く運転も大変です。登山以上に気を使います。 |
写真
北海道までのアプローチです。北海道はフェリーに限ります。
2023年9月15日(金)仙台港発19時40分、翌9月16日(土)11時苫小牧西フェリーターミナル着、乗船の1時間前には車内で準備します。
2023年9月15日(金)仙台港発19時40分、翌9月16日(土)11時苫小牧西フェリーターミナル着、乗船の1時間前には車内で準備します。
イドンナップ山荘前の田中陽希レリーフです。
やっとスタートです。
すでに15:20です。
フツーの登山者はここで一泊です。しかし、私には予備日がありません。翌々日9月18日(月)には苫小牧に戻って来なければなりません。19kmの林道歩きが始まります。
やっとスタートです。
すでに15:20です。
フツーの登山者はここで一泊です。しかし、私には予備日がありません。翌々日9月18日(月)には苫小牧に戻って来なければなりません。19kmの林道歩きが始まります。
有名な「いこい橋」です。解放されてました。帰りも同様に開放されてました。これじゃヒグマもハイカーも通るわけです。
昨年の台風の土砂崩れのためでしょう。
この通貨後、500〜600m先でヒグマに遭遇しました。
左斜面の開けたカーブ地でした、私は偶然下山中の男性に会い
その方と手拍子と大声で撃退しました。こどものヒグマでした。私との距離は15〜20mくらいですか、ものすごい速さで木に登りました。動物園のサルより早く気に登るのです。とにかく、音を出して威圧するしかないです。ラジオは電波があまり届かず、音が小さいです。鈴、ぜんぜん役に立ちません。他にわたしのすべはありません。(当然スマホも圏外です)
昨年の台風の土砂崩れのためでしょう。
この通貨後、500〜600m先でヒグマに遭遇しました。
左斜面の開けたカーブ地でした、私は偶然下山中の男性に会い
その方と手拍子と大声で撃退しました。こどものヒグマでした。私との距離は15〜20mくらいですか、ものすごい速さで木に登りました。動物園のサルより早く気に登るのです。とにかく、音を出して威圧するしかないです。ラジオは電波があまり届かず、音が小さいです。鈴、ぜんぜん役に立ちません。他にわたしのすべはありません。(当然スマホも圏外です)
やっとポロシリ山荘に到着しました。(ディナーの豚角煮です。)
20:06、4時間46分、25,073歩でした。
日没は17時半頃です。
前の写真〜この写真の間にヒグマの母子に遭遇しました。
多分、17時頃です。これは私の人生で初めての生命の危機でした。
はじめに母グマが林道を横断し、続いて0歳くらいの白と黒のブチの小熊がピーピー鳴いて母熊のあとをゆっくり追うのです。この私との距離15〜20mくらいでした、母熊は私を威嚇し続けました。私は何もせず熊たちを睨んだだけです。この間3分くらい、とても長く感じ、生きた心地がしませんでした。
とにかく熊たちを驚かさないようにするしか手はありません。
この後、日没、真っ暗な崩壊しかけた林道をイドンナップ山荘を目指しました。ヘッドライトだけがたよりの林道歩きの中、幌尻湖に到着、コンクリートの建造物の姿に助けられました。
この後、太陽電池のイドンナップ山荘の明かりが遥か彼方に見えました。
予約時は何名かいたはずの連休初日に私一人でした。
シーズン中はすぐ団体で予約が一杯になるのに、個人山行でしかも少し時期をずらすとなんと静かなことでしょう・・・
20:06、4時間46分、25,073歩でした。
日没は17時半頃です。
前の写真〜この写真の間にヒグマの母子に遭遇しました。
多分、17時頃です。これは私の人生で初めての生命の危機でした。
はじめに母グマが林道を横断し、続いて0歳くらいの白と黒のブチの小熊がピーピー鳴いて母熊のあとをゆっくり追うのです。この私との距離15〜20mくらいでした、母熊は私を威嚇し続けました。私は何もせず熊たちを睨んだだけです。この間3分くらい、とても長く感じ、生きた心地がしませんでした。
とにかく熊たちを驚かさないようにするしか手はありません。
この後、日没、真っ暗な崩壊しかけた林道をイドンナップ山荘を目指しました。ヘッドライトだけがたよりの林道歩きの中、幌尻湖に到着、コンクリートの建造物の姿に助けられました。
この後、太陽電池のイドンナップ山荘の明かりが遥か彼方に見えました。
予約時は何名かいたはずの連休初日に私一人でした。
シーズン中はすぐ団体で予約が一杯になるのに、個人山行でしかも少し時期をずらすとなんと静かなことでしょう・・・
大岩です。
この直前に札幌から来た20代の男子3人組の日帰りハイカーに抜かれました。私が昨日ヒグマに3回逢ったと言いましたが、
彼らは今日はヒグマに逢ってないとのこと、
ヒグマに逢いたいと言ってました。私が60歳というとビックリしてました。
彼らは元気にこの大岩を登り、日帰りで帰っていきました。
この直前に札幌から来た20代の男子3人組の日帰りハイカーに抜かれました。私が昨日ヒグマに3回逢ったと言いましたが、
彼らは今日はヒグマに逢ってないとのこと、
ヒグマに逢いたいと言ってました。私が60歳というとビックリしてました。
彼らは元気にこの大岩を登り、日帰りで帰っていきました。
やっと登頂(11:20)山荘から再スタートしてから4時間55分、2,700歩です。標高差約1,200m、途中で幌尻山荘から来たトレラン風の3人に会っただけでした。最高の天候で360°大パノラマでした。私の長い登山人生への神様からのプレゼントでした。
いっぱい写真撮ってピークを堪能しました。
いっぱい写真撮ってピークを堪能しました。
名古屋の男性は飛行機で明日、帰るらしいですが、この後、
トムラウシに行くそうです。
この方はほとんどトレランですね。
幌尻を目指す方は凄い。私はこのルートをトレラン大会の会場にしたらと思いました。そうしたら林道整備の費用も出るかもしれない。なにせ、このようなアップダウンの林道が19kmもあり、ヒグマの生息地の真ん中を通っているのですから、当然、この日は複数のハイカーが通ったようなのでヒグマとは遭遇しませんでした。
トムラウシに行くそうです。
この方はほとんどトレランですね。
幌尻を目指す方は凄い。私はこのルートをトレラン大会の会場にしたらと思いました。そうしたら林道整備の費用も出るかもしれない。なにせ、このようなアップダウンの林道が19kmもあり、ヒグマの生息地の真ん中を通っているのですから、当然、この日は複数のハイカーが通ったようなのでヒグマとは遭遇しませんでした。
感想
アクセス、ありがとうございます。
約1年も前の山行記録ですが、どうしてもヤマレコで公開したいと思いつつ
雑多な事に追われて、公開が遅くなりました。
尚、この記録は最新のルート情報ではありません。2023年9月時点です。
幌尻は3回目の挑戦であり、ヒグマに3回も遭遇するという経験を得られました。
2018年9月にトムラウシ登頂の翌日にチロロ林道からアプローチしましたが、
体力不足もあり、撤退しました。2022年9月は幌尻山行の直前に台風により、林道が崩落して、通行止めになりました。
今回は3度目の挑戦であり、日本百名山は97座目でした。
ルート選定は悩みましたが、いろいろ楽しめる新冠陽希コースにしました。
このルートの攻略のキモはヒグマと体力です。私は熊用スプレーも持参してなく、体力は60歳の平均的な方だと思います。漫画「クマ撃ちの女」を愛読したりヒグマ関係のテレビを録画してヒグマの研究をしました。(笑)
羅臼岳も2022年9月に単独で登りましたが、ヒグマには逢いませんでした。
2016年10月に斜里岳で逢った北広島市から来た私より少し年上の方から「幌尻に行くなら50歳代までだよ」と言われたのが身にしみました。
素晴らしい日高の山域です。その最高峰に行けたので感動しかありませんでした。
このルートでの単独行の方の記録は少なく、ツアー、団体ばかりなので詳しい情報がありません。私はまったく一人で行ったので、参考にされる方はぜひ参考にしてください。(GPS、地図アプリは使えなく失礼します。)
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