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Yamareco

記録ID: 726469
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

読売新道・雲ノ平・祖父沢下降五郎沢右俣遡行・双六・槍穂ジャン越え後半単独

2015年09月19日(土) 〜 2015年09月27日(日)
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コースタイム

1日目
山行
9:00
休憩
0:00
合計
9:00
6:00
540
扇沢
15:00
奥黒部ヒュッテ
2日目
山行
11:00
休憩
1:00
合計
12:00
5:30
420
奥黒部ヒュッテ
12:30
13:30
240
赤牛
17:30
水晶小屋手前
3日目
山行
3:00
休憩
0:00
合計
3:00
7:00
180
水晶小屋手前
10:00
雲の平
4日目
山行
8:30
休憩
1:00
合計
9:30
6:00
270
雲の平
10:30
11:30
240
三俣蓮華小屋
15:30
双六小屋
5日目
山行
4:00
休憩
0:00
合計
4:00
9:00
240
双六小屋
13:00
新穂高BT
9/19 土 扇沢〜黒4ヒュッテ〜平の渡し〜奥黒部ヒュッテ(泊)
扇沢のBTに着くと、とたんに一人なのだと気づく。そもそもY崎さんは扇沢まで来ているのだろうか・野Gさんは昨夜入山したのだろうか? メールだけではなにかと確認に抜け漏れが多い。 念のためY崎さん携帯にメールしたら、扇沢駐車場で寝坊していたとのこと。まずは合流安心。
黒四ヒュッテには0730に着く。小屋に聞くと、野Gさんはついさっき出たとのこと。ならばすぐ追いつくかとも思ったが、結局平の渡で合流した。持ち込みビールでまずは乾杯。そーいえば、扇沢の計量でNg野のザックは16Kg。うちビール大4、GInと水で1Lなので、水物除くと13kG。GWのバリエーションと大差ない? 変だな。
平の渡し舟は盛況で2往復目に乗る。奥黒部ヒュッテ1500着。ビールもつまみも完売!やむなく持参ビールとつまみを明ける。宿泊の野Gさんが弁当2食のうち1つを分けてくれた。 テン場代700円?

9/20 日 ヒュッテー赤牛・水晶ー水晶小屋周辺泊
満天の星・快晴。0530出発。名にしおう馬鹿長尾根、ひたすら耐えて上る。ひざを痛めたY崎さんのペースで歩くと、自然野Gさんが先頭になる。ようよう1230赤牛着。水はNg野が共同で4L背負っているので、もうどこに泊まってもよいや、と足を進める。水晶着17時過ぎ。先の小屋には夕焼け撮影の人影が見える。小屋は満室と知っていたので、ビバークサイトを探すと、小屋手前鞍部に数張りあり。ウチも倣い、野GさんはY崎さんテントに入る。18:00.
水晶小屋にビールを買いに出る。小屋周辺も数張りあり。中は立ち席状態。座る場所もないから皆外に出ていたのだ。ビールは小650円×4.弁当無理。

9/21 月 小屋ー岩苔乗越ー雲ノ平(幕営)
 この日は3人とも6時間行動なので、朝はゆっくり。野Gさんは竹村新道で湯俣・Y崎さんは真砂から野口五郎・烏帽子と裏銀座の長丁場が控えている。7時に小屋で別れの握手をする。
 Ng野はといえば、一番の楽しみ雲ノ平歩行3時間。二人には悪いが、余裕である。キャンプ場にツエルトを張り、早々に小屋でビール大650円?とチキンライス1,000円。腹ごしらえをして一心地ついて、今回のお楽しみ雲の平散策。今回はこのために来たといっていい。きっともう一生こないだろう、とアルプス庭園・アラスカ庭園と散策・昼寝して満喫する。紅葉も走りで快晴、実に美しい。が、ビール片手に薄汚れた雨具上下と麦藁帽子で歩く私が明らかに場を汚している。周りの皆さん、ごめんなさい。
 途中写真を撮った縁で、単独のT中君と小屋で飲む。聞くと世間が狭い。同業他社・客先がNg野自宅の近所、ついでに大学の後輩。’KOには見えませんでした’とはよく言ってくれる。馬場の臭いは、卒業二十余年たっても香るのねぇ。

9/22 火 雲ノ平ー祖父沢下降ー五郎沢右俣遡行ー五郎小屋(幕営)を変更して、蓮華・双六直行
3時には目が覚める。というのも、周りが2時には撤収し始めてる。山深い雲の平ならではだが、早立ちすぎ。野Gさんが毛糸の帽子とシュラフカバーをかしてくれたので寒くはないが、明るくなってから歩きたいNg野としては暇をもてあます。仕方ないのでツエルトから顔だけ出して流れ星を待っていたが。外から見れば生首が転がってて気色悪いことこの上ないだろう。
6時に出る。というのも、予定では祖母沢を下降し五郎沢から黒部五郎に取り付くために、日の出を待った。で、トイレ横から下降したのだが、10分下る間に3回転ぶ。靴の上に履かせた古靴下はグリップあるのだが、何よりNg野の足置きが違った。普段は沢足袋・足指で岩を掴んで歩くところを、半端とはいえ堅底靴は足置きがなじまない。 
さて、この先単独で沢を下って無事に済むか。コケて行動不能になれば、祖母沢・五郎沢なんてだれにも気づいてもらえない。で、早々に黒部五郎をあきらめることにした。
 さて、黒部五郎をカットしたとなると。あとは蓮華・双六、槍の肩までも行けなくはない。余裕しゃくしゃく、というときはたいていしくじる。
 祖父岳を巻いて岩苔・三俣の分岐で、ついついそのまま沢筋をつめてしまう。三歩もあるかずに変だとは思ったが。そこは’待てよ’といってくれる相方が居ない単独の危うさ。ままよと黒部源流をつめてしまう。普段は首にかけているコンパスをポケットに閉まったのも痛手で。気づくと三俣とは逆方向・鷲羽ワリモに向かってしまう。というのも、朝雲の平でトイレに行くとき、木道で大コケしてコンパスが欠けて紐から外れてしまっていた。まったく、すべる素材で歩道整備するなんて、街中なら訴訟ものだよ環境省。せめてウッドチップか砂利でも敷いてくれ。
 さて、沢をつめる。祖母沢をカットした意味もなく、明らかな沢登りになった。水量は無いに等しいが、水が冷たい。ネオプレン無しで足指がしびれてくる。で、藪コギ。樹高は低いとはいえ、黒部のハイ松は抵抗力半端ない。結局蓮華小屋着10時。分岐から45分のところを3倍掛けてしまった。
 ご褒美でビール、と思いきや。ここもビールが売り切れ。どうした黒部、掻き入れ時に品切れなんて。どの小屋も商売っ気が足りないぞ。カレーすらない。しかたないので白飯1杯300円とする。塩くらいもらえるかな、と見ると、テーブルに黒い粒の調味料入れがある。黒胡椒かと香ると、ゆかりだった。白飯客も多いのねぇ。 
さて、槍まで一気だと+5時間。まぁ無理・双六泊まりかな、と割り切るとここは休憩場所。コーヒーとケーキまでいただく。サイフォンの一杯淹てなんて街でもめったにない。小屋番女子とのトークも入れて1,000円ちょい。お買い得であった。
 三俣蓮華山頂着1130、小屋からきっちりコースタイム通り40分。大学2年19歳当時から25年以来の蓮華。カットした黒部五郎、昨日あるいた水晶、明日行く槍穂、360度見渡せる。と、ここで異変。悪寒のように胴震えが止まらない。風除けに雨具上下着込んでいるのに。まわりは短パンTシャツなのに。Ng野だけが震えている。明らかにおかしい。 頭の芯も痛い。風邪か?水分不足の熱中症か?はたまた高度障害か?よくわからないが、双六まで進む。双六の下りは記憶にないほど無意識。よく転ばず歩いたものだ。着いて1530.早々に宿泊として、寝る。寝汗がすごい。

9/23 水 五郎小屋ー三俣ー双六ー槍(幕営)は変更して、双六ー鏡平・新穂高・下山
 目覚めても体調はほどほど。食欲もまあまぁ。歩くと頭がふわふわの浮遊感満載。悩むところだが、下山とした。槍穂に向かっても義務的・予定消化的でつまらない。このヘンも単独の気安さか。パーティなら’行こうよ’とだれかいってくれそうだが。退くときまればとことん安きに落ちるのも単独だからか。生ビールもとい、ホットカルピスで体温を上げる。さて出発と靴を見ると、着けた記憶もないのに靴札がある。見るとT中君が下山後のメアドをメモしてくれていた。粋でオツな計らいに感謝するも、一目で判る小汚い靴に触れさせて申し訳ない気持ちも満載。ボロ靴の効用。
 双六谷・左俣谷とも紅葉ぼちぼち。硫黄尾根は赤茶けて槍穂が大きい。鏡平で生ビールカレー補給して、新穂高・平湯・松本にバスで下りて、ステビバの後鈍行で帰京した。

天候 連日快晴
過去天気図(気象庁) 2015年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
コース状況/
危険箇所等
木道で滑ってこけた。
ファイル
黒部五郎?だと思う。行きたかったなぁ
(更新時刻:2015/09/25 13:16)
蓮華から槍穂。まだ遠い
(更新時刻:2015/09/25 13:15)
双六から樅沢かな?まぁまぁ紅葉
(更新時刻:2015/09/25 13:17)
(更新時刻:2015/10/14 22:22)
(更新時刻:2015/10/14 22:23)

装備

個人装備
ツエルト ツエルトポール・フライ(2人テントより700g軽量)。杖&ハーネス兼用スリング2.夏シュラフ+フリース毛布。トレランシューズ。GordonGin 500mlタバコ4箱。沢で靴の上に履かせる滑り止めの綿靴下。鎖場セルフビレイ用大ビナ1.カロリメイト2箱×5日。東京拉麺2食×5日。青汁20包。飴5ケ×12日
共同装備
長袖シャツ ズボン 靴下 雨具 日よけ帽子 予備靴ひも ザック 行動食 非常食 ガスカートリッジ大1 コンロ 食器 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 針金 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 ツェルト ナイフ シェラフ
備考 持つべきだった;ダウンジャケット、フリースパンツ、わらじ、テント、帽子・手袋。ガスと酒が1kg余った。ツエルトフライは役立たず。夏シュラフより、シュラフカバー+ダウンジャケット・フリースパンツがよかった。

感想

SWは寒い。紅葉を期待するなら朝晩は零下を予想するべき。まったく、普段沢ばかりで稜線泊なんてしないから、寒さ対策が半端だった。あと、700g違いなら、テントが居住性よくてよいなあ、稜線は風もあるし。
酒・茶・ガス大は半減で足りた、というのも、早々に寝たから。とはいえ、減らしていたとしてその分沢足袋やテント・ダウンジャケットをいれたら、13kgを超える。五郎沢を詰めるにはギリな重量。次パーティで狙いたい。

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