北アルプス・後立山連峰・蓮華岳・丸石尾根 敗退記


- GPS
- 11:50
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 1,512m
- 下り
- 1,515m
コースタイム
天候 | 晴れ(強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 薬師の湯まで車で7分 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
予備靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
バラクラバ
靴
予備靴ひも
ザック
アイゼン
ピッケル
行動食
非常食
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
ロープ8ミリ30m
シュリンゲ
バイル
雑巾
竹ペグ
ゴーグル
携帯用予備バッテリー
ストック
携帯電話(アイフォン)
|
---|---|
備考 | スコップを携行しなかったのが反省点です |
感想
年に数回しか取れない2日以上の登山計画。今回は、大好きな雪山シーズンに貴重な機会を得られ、楽しみにしていました。けれど、結果は反省ばかりの敗退記となってしまいました。
この土日の天気について、ヤマテンの情報を仕事中にチラッと見たところ、両日とも晴れマークが出ていたため、天候は問題ないと高をくくっていました。実際には、晴れではあるものの、風速20m以上の予測で大荒れの予報が出ていたのでした。
好天と思い込み、重要装備のスコップを削り、軽量化を優先しました。実際の山行では、1800m付近のジャンクションまでは風の影響が少なかったのですが。そこを過ぎると次第に風が強まり始めました。数日前の降雪で重い雪のラッセルにも苦しめられました。
2050m付近の緩傾斜地帯に着いた時には、爆風で、ソロでのテント設営は困難を極めましたた。テントを飛ばされぬようにシュリンゲでテントと身体を連結し、必死に設営しました。スコップを持参しなかったため、防風壁を築くことができず、夜通しの爆風でほとんど眠れず、風雪でテントがどんどん圧迫されていきました。前日も登山口への到着が早朝で、ほとんど睡眠を取っていなかったため、夜が明けた時には山頂アタックする気力は失せていました。かろうじて繋がるネットで最新のヤマテン予報を確認すると、当日の風速は22mとのこと。それを敗退の動機付けとして下山の選択をしました。
すっかり気落ちし、6時半頃に下山を開始したのですが、その頃には風が収まり、山頂アタックできそうな状況になっていました。下山してから、当日の爺ヶ岳のヤマレコの記録などを拝見しましたが、風は落ち着いたのですね。しかし、一旦下山を決めてしまった私には、アタックする気は全く起きませんでした。また、下山を決断したもう一つの大きな要因は、前日の行動による疲労です。本当に登りたいという気持ちと、体力があれば、このような決断には至らなかったはずです。結局のところ、実力不足です。悔しさを噛みしめました。
今回の敗退の原因は、第一に実力不足ですが、第二に計画段階から始まっていたと思います。天気予報をきちんと確認し、それに基づいて行動計画を立て、スコップを持参すべきでした。情報が手軽に手に入るようになった一方で、計画に対する集中力が欠如し、表面的な情報だけで行き当たりばったりな行動になってしまっています。
私は、30年ほど前に、3月の北アルプスでで遭難し、帰らぬ人となった岳友がおります。稜線で荒天に遭ったのが原因の一つと考えられる事故でした。3月の雪山の気象の変動の激しさ、危険性を、彼が教えてくれたことを忘れてはいけないことを深く反省しました。
これで雪の蓮華岳3連敗となりました。情けなさ、悔しさ、岳友のことなど、様々な思いが頭を駆け巡りました。扇沢からゲートまでの車道をトボトボと歩きながら、晴れ渡る稜線を何度も振り返りながら下山しました。再度チャレンジできるように頑張ります。
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