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Yamareco

記録ID: 7931053
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

北アルプス・後立山連峰・蓮華岳・丸石尾根 敗退記

2025年03月22日(土) 〜 2025年03月23日(日)
 - 拍手
GPS
11:50
距離
17.5km
登り
1,512m
下り
1,515m

コースタイム

1日目
山行
8:21
休憩
0:00
合計
8:21
距離 8.8km 登り 1,336m 下り 263m
6:41
93
スタート地点
8:14
408
15:02
宿泊地
2日目
山行
3:29
休憩
0:00
合計
3:29
距離 8.6km 登り 176m 下り 1,252m
6:42
136
宿泊地
10:11
ゴール地点
天候 晴れ(強風)
過去天気図(気象庁) 2025年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
ゲートには車7台でギリギリでした。
その他周辺情報 薬師の湯まで車で7分
ゲート出発 車は私を含めて7台ほど
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ゲート出発 車は私を含めて7台ほど
蓮華岳東尾根をパノラマにしましたが、イマイチでした
蓮華岳東尾根をパノラマにしましたが、イマイチでした
扇沢到着。正面に丸石尾根の末端が見えます。
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扇沢到着。正面に丸石尾根の末端が見えます。
扇沢では開業に備えて、雪に埋もれた駐車場スペース確保の作業していました。
扇沢では開業に備えて、雪に埋もれた駐車場スペース確保の作業していました。
この写真では分かりませんが、稜線をみると、雪煙が舞っています。
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この写真では分かりませんが、稜線をみると、雪煙が舞っています。
丸石尾根末端付近からスノーシューを装着
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丸石尾根末端付近からスノーシューを装着
出だしからズブズブ潜り、先が思いやられました
出だしからズブズブ潜り、先が思いやられました
数日前の降雪で、非常に重い雪
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数日前の降雪で、非常に重い雪
木に大きな雪のカタマリ
木に大きな雪のカタマリ
振り返って そういえば、数日前と思われるスキーと思しきトレースがありました。トレースに大喜びしましたが、緩んだ雪はズブズブ潜りラッセルは変わらず、挙句の果てにトレースも風で埋まったのか、全く分からなくなりました。
振り返って そういえば、数日前と思われるスキーと思しきトレースがありました。トレースに大喜びしましたが、緩んだ雪はズブズブ潜りラッセルは変わらず、挙句の果てにトレースも風で埋まったのか、全く分からなくなりました。
正月にテントを張った場所だったので、撮影しましたがよくわからない写真となりました。
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正月にテントを張った場所だったので、撮影しましたがよくわからない写真となりました。
このころになると、重い雪のラッセルにつかれ始めてきました。
このころになると、重い雪のラッセルにつかれ始めてきました。
雪が重くて重くて
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雪が重くて重くて
ヒィヒィ言いながら登りました
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ヒィヒィ言いながら登りました
爆風で眠れぬ一夜も明け、日の出が迎えてくれました
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爆風で眠れぬ一夜も明け、日の出が迎えてくれました
風雪で押しつぶされたテント。樹林帯の中でもこの有様でした。スノーシューは脇に固定しておいたのですが、雪に埋もれて掘り出すのに苦労しました。
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風雪で押しつぶされたテント。樹林帯の中でもこの有様でした。スノーシューは脇に固定しておいたのですが、雪に埋もれて掘り出すのに苦労しました。
爺ヶ岳が凛々しい
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爺ヶ岳が凛々しい
丸石尾根を振り返って
丸石尾根を振り返って
絶好の景色を目の前に何故か下山・・・
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絶好の景色を目の前に何故か下山・・・
扇沢に下りてきました
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扇沢に下りてきました
敗退で悲しい気持ちでしたが
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敗退で悲しい気持ちでしたが
この空間を享受できる喜びを大切にしようと気持ちを切り替えました。
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この空間を享受できる喜びを大切にしようと気持ちを切り替えました。

装備

個人装備
長袖シャツ インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 予備靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 ゲイター バラクラバ 予備靴ひも ザック アイゼン ピッケル 行動食 非常食 水筒(保温性) ガスカートリッジ コンロ 食器 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ナイフ カメラ ポール テント テントマット シェラフ ヘルメット ロープ8ミリ30m シュリンゲ バイル 雑巾 竹ペグ ゴーグル 携帯用予備バッテリー ストック 携帯電話(アイフォン)
備考 スコップを携行しなかったのが反省点です

感想

年に数回しか取れない2日以上の登山計画。今回は、大好きな雪山シーズンに貴重な機会を得られ、楽しみにしていました。けれど、結果は反省ばかりの敗退記となってしまいました。

この土日の天気について、ヤマテンの情報を仕事中にチラッと見たところ、両日とも晴れマークが出ていたため、天候は問題ないと高をくくっていました。実際には、晴れではあるものの、風速20m以上の予測で大荒れの予報が出ていたのでした。

好天と思い込み、重要装備のスコップを削り、軽量化を優先しました。実際の山行では、1800m付近のジャンクションまでは風の影響が少なかったのですが。そこを過ぎると次第に風が強まり始めました。数日前の降雪で重い雪のラッセルにも苦しめられました。

2050m付近の緩傾斜地帯に着いた時には、爆風で、ソロでのテント設営は困難を極めましたた。テントを飛ばされぬようにシュリンゲでテントと身体を連結し、必死に設営しました。スコップを持参しなかったため、防風壁を築くことができず、夜通しの爆風でほとんど眠れず、風雪でテントがどんどん圧迫されていきました。前日も登山口への到着が早朝で、ほとんど睡眠を取っていなかったため、夜が明けた時には山頂アタックする気力は失せていました。かろうじて繋がるネットで最新のヤマテン予報を確認すると、当日の風速は22mとのこと。それを敗退の動機付けとして下山の選択をしました。

すっかり気落ちし、6時半頃に下山を開始したのですが、その頃には風が収まり、山頂アタックできそうな状況になっていました。下山してから、当日の爺ヶ岳のヤマレコの記録などを拝見しましたが、風は落ち着いたのですね。しかし、一旦下山を決めてしまった私には、アタックする気は全く起きませんでした。また、下山を決断したもう一つの大きな要因は、前日の行動による疲労です。本当に登りたいという気持ちと、体力があれば、このような決断には至らなかったはずです。結局のところ、実力不足です。悔しさを噛みしめました。

今回の敗退の原因は、第一に実力不足ですが、第二に計画段階から始まっていたと思います。天気予報をきちんと確認し、それに基づいて行動計画を立て、スコップを持参すべきでした。情報が手軽に手に入るようになった一方で、計画に対する集中力が欠如し、表面的な情報だけで行き当たりばったりな行動になってしまっています。

私は、30年ほど前に、3月の北アルプスでで遭難し、帰らぬ人となった岳友がおります。稜線で荒天に遭ったのが原因の一つと考えられる事故でした。3月の雪山の気象の変動の激しさ、危険性を、彼が教えてくれたことを忘れてはいけないことを深く反省しました。

これで雪の蓮華岳3連敗となりました。情けなさ、悔しさ、岳友のことなど、様々な思いが頭を駆け巡りました。扇沢からゲートまでの車道をトボトボと歩きながら、晴れ渡る稜線を何度も振り返りながら下山しました。再度チャレンジできるように頑張ります。

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