記録ID: 8042021
全員に公開
山滑走
槍・穂高・乗鞍
北アルプス乗鞍岳 高天ヶ原尾根(2500m)
2007年04月09日(月) [日帰り]

コースタイム
日帰り
- 山行
- 8:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:30
8:00
510分
スタート地点
16:30
ゴール地点
-備忘録-
日時:2007年4月9日(月)
場所:北アルプス乗鞍岳 高天ヶ原尾根(2500m)
メンバー:単独
ルート:乗鞍高原休暇村−夜泣峠−前川林道−高天ヶ原尾根取付−2033mピーク−尾根2500m地点−2033m−前川林道−夜泣峠−休暇村
時間:8h−30m(登り5h−30m、下り3h−00m:休憩含む)
距離:13.5kmkm
用具:BDヌーニョ(170cm)、CobraR4、スカルパT3
今回は以前から気になっていた乗鞍岳の南東にある高天ヶ原を選んだ。スキー場から剣が峰の左側に見える丸いどっしりした山である。やはり核心は2000m以下の樹林帯の突破であろう。位ヶ原のツアーコースで少しでも脇に逸れるだけで濃い樹林帯があるので植生は同様と思われるが、行ってみないとわからない!というわけで天気をチェック、急遽プランを練り決行した。
03:20 自宅出発!少し遅くなったが7時過ぎには到着できるだろう。相模湖ICから韮崎ICを経由し、松本ICを利用し、通い慣れたR158を快適に飛ばす。
07:20 休暇村乗鞍高原到着。朝食を摂ってテルモスに砂糖たっぷりの紅茶を入れ準備万端!
08:00 休暇村(1592m) 雪がちらつく中身支度を整え出発する。県道を行きたいが既に除雪済みなので、休暇村の中庭らしき所から原生林の小径に入る。雪はたっぷりあり、何本かスキーのトレースもある。途中から高度を下げないように道路に並行して進むが除雪した雪がデブリのようになっており、非常に歩きにくい。
08:30 夜泣峠(1645m) ここまで来るのに30分もかかってしまった。こんなことなら素直に道路を歩けばよかった。雪も止み時々青空も見えだしたので気を取り直して林道を進む。広くて立派な林道で非常に歩きやすい。この辺りはスノーシューやクロカンのコースになっており、トレースも何本か残っている。先週末のものかも知れない。左下には広大な一ノ瀬園地が広がり、正面に高天ヶ原が少し顔を覗かせている。東大ヒュッテを過ぎたあたりから下りになり、伊奈川の橋を渡る。
1950mピークより
09:30 高天ヶ原尾根取付き(1700m) 2本目の前川本谷の橋を渡った先が尾根の取り付きである。なだらかで広い斜面で木々の間隔もまばらでテレマークには最適のように見える。地図とコンパスを出しコースをセットし出発。雪は濡れザラメの上に新雪が5cmくらいであろう。しかしこの濡れザラメのおかげでシールにはしっかり雪が着き下駄を履くことになってしまった。前回もシールに雪が着いたので、防水剤とワックスを塗ったのだが全く効果がない!重ーい不安定な下駄を引きづりながら、時々板を外してシールの雪を落とすので効率が悪い。しかも靴擦れもしてしまい、今回は両足の土踏まずの内側にマメができてしまって結構痛い!何故こんなところに?と思ったがどうやら靴下に問題があるみたいだ。取りあえずテーピングで誤魔化して先を急ぐ。
11:00 2033mピーク(2033m) 1750mあたりから尾根の急斜面に取り付く。木々は密になり、帰りの滑降は不可能のように思えるほどだ。何とか急斜面をこなすと、木々はまばらになり、1つ目の1950mのピークに立つ。少し雪雲がかかっているが青空をバック高天原が姿を現した。少し下って2つ目の2033mのピークに立つ。この先は再び樹林帯に突入するが、シラビソの巨木が適度にあり、滑降には支障はなさそうだ。
11:50-12:20 昼食休憩(2270m) 時折突風と雪がちらつく天気となり、森林限界の手前で昼食を摂ることにする。おにぎりと暖かい紅茶をすすり、ゆっくり休憩を取る。雲の切れ間から日差しが差し込むと暖かい。風がなければ昼寝したいくらいだ。
すでにお昼を過ぎているので登頂はあきらめ、目標を見晴らしのある2600mの稜線と決めて出発する。やはり14時前には滑降開始しないとクラストし始め、いつものように往生するのがわかっているからだ!
13:00-15 2400m地点 一見容易そうに見えた斜面は新雪の下の濡れザラメのおかげで急斜面ではズルズルと滑り、気を抜くと一気に滑落しかねない状態で一向に標高を稼げない。急斜面の中バケツを掘り、仕方なくスキーをデポし、アイゼンつぼ足に切り替える。
13:35 2500m地点 稜線まで直登で一気に高度を上げるが天候は強風と吹雪に変わり、斜面は一気にクラストしだした。これ以上標高を上げても仕方ないので早々に下山開始する。クラストした雪面の下は相変わらず濡れざらめであり、またまた下駄履きとなってしまう。アイゼンはあまり効かないので恐る恐る下るが油断すると斜面ごと滑って恐ろしい。視界は数十mあるので自分のトレースを見失うことなくスキーデポ地点に戻ることができた。やはりスキーを担いで行かなくて正解だったようだ。
13:50−14:10 2400m地点 シールを外し準備を整え滑降開始!表面カリカリ!下ヌレヌレのざらめでテールがかなりずれるが快適なターンが刻める。一気に樹林帯に到達。ここからは雪質が目まぐるしく変化するので慎重に滑る。日陰はすでに堅くモナカ状になっていたり、カリカリになっている。もう少し早く下れば良かったかもしれない。
樹林帯を抜け2033mピークまで少し登り返す。シールなしでも何とか登れる斜度だ。振り返ればガスは晴れ、山頂が再び顔を出す。しかし風は強そうだ。写真撮影しながら小休止。
今度は1800m付近のブッシュの濃い地帯の通過が待っていた。狭い尾根筋と密林はどうしようもなく、スキーを脱いでつぼ足で降りることに・・・
傾斜が緩くなった所から再びスキーを着け快適滑降!木々を縫ってのツリーランは結構楽しい。林道に合流しそのまま橋まで滑降する。
15:30 前川本谷橋(1690m) シールを装着し、緩やかな登りの林道を歩く。東大ヒュッテ付近(1733m)で シールを外し、再び滑降開始!気温も下がり雪も締まって結構スピードが出る。
16:15 夜泣峠(1645m) 帰りは板を担ぎ道路を歩くが途中から原生林の小径に入りそのまま休暇村の裏側に出た。
16:30 休暇村(1592m) 車に戻り温泉の用意をして早速フロントへ・・・料金は何と100円!4/27まで松本市政100周年記念料金だそうだ。他に客は1人だけで貸し切り状態。やはり土踏まずの内側のマメがつぶれており、結構染みる。顔は日焼けで痛いし来週までに治せるか?
22:00 横浜自宅到着。
日時:2007年4月9日(月)
場所:北アルプス乗鞍岳 高天ヶ原尾根(2500m)
メンバー:単独
ルート:乗鞍高原休暇村−夜泣峠−前川林道−高天ヶ原尾根取付−2033mピーク−尾根2500m地点−2033m−前川林道−夜泣峠−休暇村
時間:8h−30m(登り5h−30m、下り3h−00m:休憩含む)
距離:13.5kmkm
用具:BDヌーニョ(170cm)、CobraR4、スカルパT3
今回は以前から気になっていた乗鞍岳の南東にある高天ヶ原を選んだ。スキー場から剣が峰の左側に見える丸いどっしりした山である。やはり核心は2000m以下の樹林帯の突破であろう。位ヶ原のツアーコースで少しでも脇に逸れるだけで濃い樹林帯があるので植生は同様と思われるが、行ってみないとわからない!というわけで天気をチェック、急遽プランを練り決行した。
03:20 自宅出発!少し遅くなったが7時過ぎには到着できるだろう。相模湖ICから韮崎ICを経由し、松本ICを利用し、通い慣れたR158を快適に飛ばす。
07:20 休暇村乗鞍高原到着。朝食を摂ってテルモスに砂糖たっぷりの紅茶を入れ準備万端!
08:00 休暇村(1592m) 雪がちらつく中身支度を整え出発する。県道を行きたいが既に除雪済みなので、休暇村の中庭らしき所から原生林の小径に入る。雪はたっぷりあり、何本かスキーのトレースもある。途中から高度を下げないように道路に並行して進むが除雪した雪がデブリのようになっており、非常に歩きにくい。
08:30 夜泣峠(1645m) ここまで来るのに30分もかかってしまった。こんなことなら素直に道路を歩けばよかった。雪も止み時々青空も見えだしたので気を取り直して林道を進む。広くて立派な林道で非常に歩きやすい。この辺りはスノーシューやクロカンのコースになっており、トレースも何本か残っている。先週末のものかも知れない。左下には広大な一ノ瀬園地が広がり、正面に高天ヶ原が少し顔を覗かせている。東大ヒュッテを過ぎたあたりから下りになり、伊奈川の橋を渡る。
1950mピークより
09:30 高天ヶ原尾根取付き(1700m) 2本目の前川本谷の橋を渡った先が尾根の取り付きである。なだらかで広い斜面で木々の間隔もまばらでテレマークには最適のように見える。地図とコンパスを出しコースをセットし出発。雪は濡れザラメの上に新雪が5cmくらいであろう。しかしこの濡れザラメのおかげでシールにはしっかり雪が着き下駄を履くことになってしまった。前回もシールに雪が着いたので、防水剤とワックスを塗ったのだが全く効果がない!重ーい不安定な下駄を引きづりながら、時々板を外してシールの雪を落とすので効率が悪い。しかも靴擦れもしてしまい、今回は両足の土踏まずの内側にマメができてしまって結構痛い!何故こんなところに?と思ったがどうやら靴下に問題があるみたいだ。取りあえずテーピングで誤魔化して先を急ぐ。
11:00 2033mピーク(2033m) 1750mあたりから尾根の急斜面に取り付く。木々は密になり、帰りの滑降は不可能のように思えるほどだ。何とか急斜面をこなすと、木々はまばらになり、1つ目の1950mのピークに立つ。少し雪雲がかかっているが青空をバック高天原が姿を現した。少し下って2つ目の2033mのピークに立つ。この先は再び樹林帯に突入するが、シラビソの巨木が適度にあり、滑降には支障はなさそうだ。
11:50-12:20 昼食休憩(2270m) 時折突風と雪がちらつく天気となり、森林限界の手前で昼食を摂ることにする。おにぎりと暖かい紅茶をすすり、ゆっくり休憩を取る。雲の切れ間から日差しが差し込むと暖かい。風がなければ昼寝したいくらいだ。
すでにお昼を過ぎているので登頂はあきらめ、目標を見晴らしのある2600mの稜線と決めて出発する。やはり14時前には滑降開始しないとクラストし始め、いつものように往生するのがわかっているからだ!
13:00-15 2400m地点 一見容易そうに見えた斜面は新雪の下の濡れザラメのおかげで急斜面ではズルズルと滑り、気を抜くと一気に滑落しかねない状態で一向に標高を稼げない。急斜面の中バケツを掘り、仕方なくスキーをデポし、アイゼンつぼ足に切り替える。
13:35 2500m地点 稜線まで直登で一気に高度を上げるが天候は強風と吹雪に変わり、斜面は一気にクラストしだした。これ以上標高を上げても仕方ないので早々に下山開始する。クラストした雪面の下は相変わらず濡れざらめであり、またまた下駄履きとなってしまう。アイゼンはあまり効かないので恐る恐る下るが油断すると斜面ごと滑って恐ろしい。視界は数十mあるので自分のトレースを見失うことなくスキーデポ地点に戻ることができた。やはりスキーを担いで行かなくて正解だったようだ。
13:50−14:10 2400m地点 シールを外し準備を整え滑降開始!表面カリカリ!下ヌレヌレのざらめでテールがかなりずれるが快適なターンが刻める。一気に樹林帯に到達。ここからは雪質が目まぐるしく変化するので慎重に滑る。日陰はすでに堅くモナカ状になっていたり、カリカリになっている。もう少し早く下れば良かったかもしれない。
樹林帯を抜け2033mピークまで少し登り返す。シールなしでも何とか登れる斜度だ。振り返ればガスは晴れ、山頂が再び顔を出す。しかし風は強そうだ。写真撮影しながら小休止。
今度は1800m付近のブッシュの濃い地帯の通過が待っていた。狭い尾根筋と密林はどうしようもなく、スキーを脱いでつぼ足で降りることに・・・
傾斜が緩くなった所から再びスキーを着け快適滑降!木々を縫ってのツリーランは結構楽しい。林道に合流しそのまま橋まで滑降する。
15:30 前川本谷橋(1690m) シールを装着し、緩やかな登りの林道を歩く。東大ヒュッテ付近(1733m)で シールを外し、再び滑降開始!気温も下がり雪も締まって結構スピードが出る。
16:15 夜泣峠(1645m) 帰りは板を担ぎ道路を歩くが途中から原生林の小径に入りそのまま休暇村の裏側に出た。
16:30 休暇村(1592m) 車に戻り温泉の用意をして早速フロントへ・・・料金は何と100円!4/27まで松本市政100周年記念料金だそうだ。他に客は1人だけで貸し切り状態。やはり土踏まずの内側のマメがつぶれており、結構染みる。顔は日焼けで痛いし来週までに治せるか?
22:00 横浜自宅到着。
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2007年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
今回は時間切れ敗退となったが、初めてのコースの割には思い通りのツアーが楽しめたと思う。次回登頂を目指すなら林道のアプローチがあるので、6時には出発したいところである。
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