四国八十八か所霊場巡り〜�０僕淑�2〜
愛媛県
ojamamusi97
- GPS
- 56:00
- 距離
- 94.3km
- 登り
- 1,908m
- 下り
- 1,848m
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- 山行
- 10:30
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 10:50
- 山行
- 8:50
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 10:10
| 過去天気図（気象庁） | 2025年07月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
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感想
夏になったので昨秋以来の歩き遍路再開。今回は前回の中断地観自在寺から内子を目指す。そしてさらに8月にもう1回今治あたりまで歩こうと計画した。
【1日目 愛南町御荘〜宇和島市 小雨のち曇り時々晴れ】
前夜中に観自在寺の近くにあるホテルに泊まり、早朝5時出発。事前情報だと3日目に天気が崩れるようだが、今朝は歩き始めから雨が降っていた。しかしそれも30分程度で止み、上空には青空も見えてきた。
ひたすら国道56号上を歩き、2時間程度で小さな内湾のある柏に到着。ここから国道を離れ峠越えを控えているため、国道沿いのローソンで中休止。ローソンのイートインコーナーにも遍路道の案内文が置かれていた。
小河川沿いに進んで行くと、間もなく峠入口の分岐に差し掛かる。峠道らしい急な山道を行くと、柳水大師という旧跡とそのとなりに東屋の休憩所がある。弘法大師伝説によくある話だが、大師が巡礼中に岩を杖でたたくと飲み水がこんこんと湧いてきたという類がここにも由来として書かれていた。ここでも現役でちょろちょろ湧き水が流れ出していた。ここよりもう少し進んだ場所に「つわな奥展望台」という見晴らし場があり、宇和海や遠くの島々等が眺められた。
ちなみにこの区間は3つの遍路道があり、今回通ったルートは「灘道」という最もメジャーであり、最短距離でもある。あとは中道という宇和島藩の官道と篠山道というずっと東側の標高が高く険しくさらに遠回りなルートがあるらしい。それはさておき、最短ルートをそそくさと降りて来、宇和島市津島町内で国道56号と合流し、色々と飲食店やコンビニなどが目に入りだした。今晩は宇和島で郷土料理を奮発しようと思っていたため、ここはコンビニで我慢し、目の前の川岸の木陰で昼食をとった。
宇和島市街地に入るには、もう一つ峠越えがある。旧津島町との間に控える松尾峠であり、国道からそれて登り始める地点に遍路小屋があり、その中で一人の老人が昼寝しているのが見えた。峠道あるあるではないが、峠の頂上が見えそうで見えなく、カーブのたびに先が遠ざかっていく（ように感じる）。この峠も例外でなく、苦労の末通過する。降りた先の国道沿いには、市街地が近づいてきたためか大型量販店がちらほら点在し始めた。ところで、今回雨降り予報が出ているにもかかわらず、ザックカバーを持参し忘れたため、ここらで調達できないかと思い、しらみつぶしで店を探索したが、ダイソーで辛うじて使い捨ての3つ入り100円のやつを見つけた（結局はサイズが合わず、また結びひもがなかったため役に立たなかったが）。改めて思ったが、こういう郊外大型店舗は駐車場が広い分、店内に入るまで長い距離を歩かされる。大半がマイカーでの来店であろうからやむをえないが。
15時過ぎてようやく宇和島城が見え始め、市中心部に入り、宿である駅前のホテルに到着した。本日は約42キロ。当然宇和島城など立ち寄る気力はない。チェックイン後、近くの郷土料理店に入り、さつま汁やじゃこ天などを味わった。
【2日目 宇和島市〜西予市 曇り時々晴れ一時雨】
今日は朝からブルーの夏空が広がっていた。しかし予報では雲が多めとのこと。国道から分かれ、JR予土線沿いの県道沿いを進んで行くと、やがて低い峠を越え、広々とした盆地地形の四万十川流域の旧三和町に入る。朝から晴れており気分の良い中田んぼ沿いの道を進み、ようやく今回初めての札所である龍光寺に到着。短い参道の階段を上り、見晴らしの良い本堂に上がる。久々なのでまた作法を忘れてしまいそうになったが、数珠を出し忘れる以外間違えずに無事参拝をこなした。記帳の際、中の紙が濡れてしまっているねと言われて確認するが、おそらく昨日の朝の雨でザック中まで水が入ってきたようだ。
前札所から50キロ超あったが、ここから次の佛木寺までは至近距離である。といっても、約4キロあり、実際歩くと結構遠く感じた。河川の少ない四国瀬戸内側にはため池が多いが、その一つである中山池沿いを進む。かつて地元の有力者が私財を投げうって作り、完成させた頃には没したとのこと。松山自動車道と並行して進むと間もなく42番の佛木寺に到着。駐車場と2台の自動販売機があるのみの簡素で静かな門前であった。
ここから歯長峠越えである。お寺に置いてあったパンフレットには、峠越えにはいくつかルートがあり、旧道は難路で地元民でさえめったに立ち入らないため、県道ルートが無難とのこと。実際歩くと、四国自然歩道が並行して整備されており、途中県道と分かれながら山道を通っていく。最後は強引に尾根を直登するような区間もあったが、宇和海や遠く佐田岬半島までが見渡せる歯長峠にようやく到着。「歯長」とは、昔平家側についた源氏の武士が敗戦でここまで逃げ延びてきたが、それが大男で歯が大きかったためそのような名前がついたとのこと。
峠を下るとやがて肱川に合流し、西予市卯之町の街中に入っていく。それを迂回するように市街地北東の山に進路をとると、43番札所の明石寺に着く。「あかしでら」でなく「めいせきじ」と読むよう。参道入口から本堂まで400メートルほど急坂を登る。登り切って参拝しようとしたところ、突然雨が降り始めた。雨降りの静寂な山寺も風情あるものであり、また時間がまだ13時過ぎと行程に余裕があったこともありしばらく滞在していたが、小止みになったタイミングで市街地へ直接アクセスする山道を登り、卯之町へ進む。本日はここから数キロ先のホテルで宿泊予定のため、時間つぶしでファミレスに立ち寄るなどして、16時前にチェックインした。
【3日目 西予市〜内子町 雨一時曇り】
夜中に雨音がしているのを気づいていたが、5時ころ出発すると、低い雨雲が垂れ込めているも、小止み状態だった。しかし、間もなくしてパラパラと降り出し、雲の状態を見ても今日は予報通りの雨模様となりそう。何より、雷の音が遠くでし出したらと思ったら、頻繁に頭上でピカピカ光り始めた。
今日まずは鳥坂峠を越えなければならない。ここを過ぎると大洲市街に入り、あとは内子まで基本平たんの車道歩きが中心である。国道から離れ大きく迂回して峠を目指す分、距離がやや長くなる。峠入口に番所跡があり、旧宇和島藩と旧大洲藩との間の出入りをここで検問していたようだ。雨に霞む鳥坂峠を過ぎるが、木に覆われ景観はない。あとはやや幅の広い林道のような道を徐々に下っていくと、松山自動車道などが視界に入り、札掛という集落に出る。ここから高速沿いに進路をとる旧道っぽい道がガイドブックにも載っていたが、遍路道の標識はまっすぐ国道沿いに向いていたため、国道の狭い歩道をトラックに注意しながら進んで行く。市街地には着きそうでなかなか遠く時間がかかったが、ようやく肱川が現れ、臥龍山荘も見えてきた。そうなればやがてすぐに市街地に入り、大洲城の天守閣も目の前に現れた。
ここから市街地を通り抜ける際、今回で一番の土砂降りとなった。おかげで防水を売りにしていたトレッキングシューズ（今回新調）に水が浸入し始めた。昨夏の長丁場で血豆に散々悩まされたため、今回はシューズを始めソックスも豆ができにくいものに新調したが、昨夏ほどでないがやはり豆が出来始めた。しかもトレッキング用で材質もやや硬めに作ってあるため締め付けが強く、外反母趾の痛みが激しくなっている。今回もやはり痛みに耐えながらの歩行となってしまった。
それでも、やがて天候は回復し、市街地を抜け内子町に入り始めたころ晴れ間が覗くようにさえなった。ずっと国道沿いであったが、五十崎手前で久々に分かれ、湿地帯のようなじめじめした山道を進めば、内子運動公園に出、程なく内子駅前に到着した。飲食店など何もなさそうだったので、すばやく着替え、すぐに到着した特急列車に飛び乗った。
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