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さほど恐ろしい登山にはならないであろう。
どんな山でも天候と体調に恵まれなければ
まるで別世界のような恐ろしい登山と化す。
特に難易度の高い山となればなるほど
その恐ろしさは比較出来ないほど増大していく。
エヴェレスト、テレビや雑誌で知っていた山は
この本を読んでその秘めた恐ろしさを初めて
知ることになる。
"ある一線を超えた状況"の山に
"その状況に見合わない"人が置かれれば
どんな山であろうがそこはさぞ恐ろしい山
と化すであろう。それが低山であっても。
"その状況に見合わない"今の自分にとって
"ある一線を越えた状況"のエヴェレストが
こうまでして恐ろしい別世界だったのかと
ただただ驚くことしかできなかった。
難波康子さん始め、この山で亡くなった方々へ
静かにご冥福を祈ります。