私、今年(2014年)のGW中に、北アルプス 爺が岳で遭難し、何とか無事救出されましたが、遭難後の後始末はどんなものか、ご参考までに以下にメモしておきます。
(「日記」にも記録していましたが、ご参考のため、「ヤマノート」にも投稿します。
内容はほぼ同じです)
遭難しないことが第一ですが、万が一の際のご参考になれば幸いです。
(なお遭難記録は、私の山行記録をご覧ください)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-439403.html
1)対 警察;今回は、前夜から、救出していただいた山小屋から逐次、大町警察署のほうに連絡が行っていたようです。遭難翌日は、自分は松本市の病院にヘリで搬入されましたが、所管は大町警察署ということで、病院のある松本市から距離もあるので、病院を退院後に、電話で体調やけがの状況を電話するだけで済みました。
通常は、所管警察署に出向いて事情聴取を受けるか、入院するような場合は、警察の人が事情聴取に来るのだと思います。
2)対 病院;松本市の相沢病院の救急救命室(いわゆるER室)に搬入されましたが、搬入時には低体温症は回復しており、幸いにも当日AM中に退院できました。
当然、民間の病院ですので、有料です。私の場合、幸い、保険証のコピーを持っていたので、健康保険が利き、支払は8000円程度ですみました。
山に行く際は、保険証は必須だと感じました、また少し予備のお金(数万円)があると良いと思います。
長く入院することになると、家族に来てもらい、支払ってもらう必要があります。
3)救助用ヘリ;今回は長野県警のヘリでピックアップしていただいたので、無料でした(大町警察署に確認)。長野県に税金を納めていないのに、ありがたいことです。
4)救助費用;大町警察署の方からも、遭難翌日に言われていたことですが、後日、「北アルプス北部遭難対策協議会」より、請求書が届きました。合計16万円の請求。
山小屋の方は、基本、各地区の遭難対策協議会に入っておられるようで、山小屋の方に救出していただいたわけですが、支払は遭対協へする仕組みです。
一人当たり 15000円の日当が基本のようですが、今回は夜間だったことと、捜索だけでなく、救助活動もしていただいたので、少し値段は高くなったようです。
でも、自分の命が、16万円で売っているわけでもなく、安いもんだと思います。すぐに振り込みました。
今回は遭難場所が当日中に特定でき、実働4時間で救出していただいたので、これだけで済みましたが、捜索活動が大人数で何日もかかると、10倍くらいの費用になることも考えられます。やはり万が一のことを考えて、山岳保険に入っておくことを、お勧めします。
5)保険処理;山岳保険のjROに入っているので、救助費用の請求処理を行っています。入会はPCで簡単にできるのですが、請求のほうは、紙の「遭難状況報告書」を郵送し、その後、処理用紙が来て、その後改めて各種書類を送付します。結構手間がかかります(JROへの請求手続きは、別の「ヤマノート」に記載します。
なお、「遭対協」関係の費用は請求できますが、ボランティアで捜索活動を行ってもらった場合は、その費用請求はできないようです。
http://www.sangakujro.com/
それでも、雪山、アルパインクライミングなどまで対象とした山岳保険はjROくらいしかなく、基本料金も安いし、ありがたいと思っています。
5)その他;冷池小屋、相沢病院、大町警察署、長野県警の救助隊(松本空港内)には、それぞれ、お礼状と菓子折りを送りました(これらは気持ち次第なので、個々人の判断しだいでしょう)。
あと、冷池小屋は、結局ただで泊まったことになっていたので、宿泊料+αも送金しました。
(「日記」にも記録していましたが、ご参考のため、「ヤマノート」にも投稿します。
内容はほぼ同じです)
遭難しないことが第一ですが、万が一の際のご参考になれば幸いです。
(なお遭難記録は、私の山行記録をご覧ください)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-439403.html
1)対 警察;今回は、前夜から、救出していただいた山小屋から逐次、大町警察署のほうに連絡が行っていたようです。遭難翌日は、自分は松本市の病院にヘリで搬入されましたが、所管は大町警察署ということで、病院のある松本市から距離もあるので、病院を退院後に、電話で体調やけがの状況を電話するだけで済みました。
通常は、所管警察署に出向いて事情聴取を受けるか、入院するような場合は、警察の人が事情聴取に来るのだと思います。
2)対 病院;松本市の相沢病院の救急救命室(いわゆるER室)に搬入されましたが、搬入時には低体温症は回復しており、幸いにも当日AM中に退院できました。
当然、民間の病院ですので、有料です。私の場合、幸い、保険証のコピーを持っていたので、健康保険が利き、支払は8000円程度ですみました。
山に行く際は、保険証は必須だと感じました、また少し予備のお金(数万円)があると良いと思います。
長く入院することになると、家族に来てもらい、支払ってもらう必要があります。
3)救助用ヘリ;今回は長野県警のヘリでピックアップしていただいたので、無料でした(大町警察署に確認)。長野県に税金を納めていないのに、ありがたいことです。
4)救助費用;大町警察署の方からも、遭難翌日に言われていたことですが、後日、「北アルプス北部遭難対策協議会」より、請求書が届きました。合計16万円の請求。
山小屋の方は、基本、各地区の遭難対策協議会に入っておられるようで、山小屋の方に救出していただいたわけですが、支払は遭対協へする仕組みです。
一人当たり 15000円の日当が基本のようですが、今回は夜間だったことと、捜索だけでなく、救助活動もしていただいたので、少し値段は高くなったようです。
でも、自分の命が、16万円で売っているわけでもなく、安いもんだと思います。すぐに振り込みました。
今回は遭難場所が当日中に特定でき、実働4時間で救出していただいたので、これだけで済みましたが、捜索活動が大人数で何日もかかると、10倍くらいの費用になることも考えられます。やはり万が一のことを考えて、山岳保険に入っておくことを、お勧めします。
5)保険処理;山岳保険のjROに入っているので、救助費用の請求処理を行っています。入会はPCで簡単にできるのですが、請求のほうは、紙の「遭難状況報告書」を郵送し、その後、処理用紙が来て、その後改めて各種書類を送付します。結構手間がかかります(JROへの請求手続きは、別の「ヤマノート」に記載します。
なお、「遭対協」関係の費用は請求できますが、ボランティアで捜索活動を行ってもらった場合は、その費用請求はできないようです。
http://www.sangakujro.com/
それでも、雪山、アルパインクライミングなどまで対象とした山岳保険はjROくらいしかなく、基本料金も安いし、ありがたいと思っています。
5)その他;冷池小屋、相沢病院、大町警察署、長野県警の救助隊(松本空港内)には、それぞれ、お礼状と菓子折りを送りました(これらは気持ち次第なので、個々人の判断しだいでしょう)。
あと、冷池小屋は、結局ただで泊まったことになっていたので、宿泊料+αも送金しました。
遭難の後始末について
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