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ハイキング
霊仙・伊吹・藤原

霊仙山

2016年11月06日(日) [日帰り]
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yomhito その他1人
天候 曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
--- 行き ---
電車 岐阜〜醒ヶ井
バス 醒ヶ井駅〜養鱒場

--- 帰り ---
電車 柏原〜岐阜

感想

友人と2人で霊仙山登山。友人は2回目、私は初めて。

行きは榑(クレ)ヶ畑登山道を選択。
醒ヶ井駅から途中の養鱒場まではバスがあるが、
そこから登山口までは林道を歩いて1時間ほど。
途中、谷山谷登山道へ行ける道があったが、
土砂崩れがあったとかで通行止めに。
日曜日だからか登山口にはたくさんの車が並んでいる。
山頂を見ると霧が。あまりに深くなるようならすぐに下山する覚悟で出発。

登山道はなぜか湿っていて、粘土質で滑りやすい。
入るとすぐに、廃村になった榑ヶ畑村の跡がある。
家や石垣の残骸があった。

汗拭き峠を経て、見晴らし台へ。
粘土質の土にまばらな木々。
これまで見てきた山の感じとは少し違う。
途中サル2匹が前方を横切っていった。
サルやシカのフンがところどころにある。

そのしばらく後、先を行く登山者から
「そこは登山道じゃないよ」と言われた。
知らないうちに、ぐるっと回っていく道をショートカットのように
まっすぐ突っ切っていこうとしていたらしい。
確かにそこは急で、すべりやすくなっていた。
忠告してくれたご厚意に感謝し、
急傾斜の坂をすべらないように注意しながら進む。

やがて七合目あたりに来ると、木々がなくなり
見晴らしがよくなる。今まで登ってきた山の深みに驚く。
これほど奥深くの山に入ったのは初めてかもしれない。
このあたりから、友人のアドバイスを頼りに、防寒の装備をする。
友人が以前登ったときは、強烈な風にあおられ、
強風と寒さでくじけそうだったという。
そのころになると、太陽が顔を出し、
山頂の霧が出たり消えたりしていた。

そのすぐあと、頂上部を構成する台地状の部分に出る。
ここまで来ればもう間もなくだと思ったが、甘かった。
そこから山頂まではかなりの距離がある。
ドリーネを横目に見ながら、カレンフェルトの中を歩いていく。
お虎ヶ池を過ぎてしばらくすると、経塚山山頂。ここが九合目。
ここからさらに、霊仙山山頂と霊仙山最高点という二つの峰がある。

各所にある登山地図を見ると、まず頂上へ行って最高点へ行くという流れだが
山頂のほうへいくには、かなり急なアップダウンがありそうだったため、
なだらかに行けそうな最高点をまずは目指し、次いで隣りの山頂へ。
どちらも360度すべての景色が楽しめる圧倒的な風景。
そのころには霧も晴れて、周囲がよく見えた。
風は、以前友人が来たときほど激しくはなく、
吹いたりやんだりしてそれほど気にならなかったが
やはりこの時期の山頂はけっこう寒く
防寒の装備をしておいてよかったと思った。

今回は、一度も腰を下ろさずに登頂することを密かな目標にしていた。
正直、七合目あたりからもうすぐと思いながらなかなか着けないため、
後半はかなり疲れてしまったが、とりあえず目標達成で何より。

その後、経塚山の先にある避難小屋に入り、昼食。
最近は山頂で食べるコンビニおにぎりがうまくて仕方がない。
ここで30分ほど休憩して12時半に下山の途につく。

経塚山と反対の方向へ伸びている柏原登山道を行く。
下り始めてすぐ、登ってくる登山者とすれちがう。
だがこちらのルートは、榑ヶ畑登山道に比べ、
圧倒的に人が少ない。ほとんど独占状態だった。

このルートは野山を散策しているような道が多く、歩いていて気持ちがいい。
いつか自分もここから登ってみようかと思ったが、それも最初のうちだけだった。
あまりにルートが長く、いつまでたっても下界が見えてこない。
股関節が痛くなるわ足首が痛くなるわ足裏が痛くなるわ
そこらへんの筋肉がつりそうになるわで往生した。

途中、四丁横崖で谷山谷登山道へ、河内道分岐で河内登山等への
分岐があったが、たしかどちらもロープが張ってあり
通行できないようになっていた(はず)。
また、継子穴の標識があったので、ちょっと道を外れてのぞいてみると
坑道跡のような深い穴があった。深さ30メートルという。

三合目と二合目の間に、友人が以前道迷いをしたという分岐があった。
左にまっすぐ伸びている道と右に下っていく道があるのだ。
しかもどちらもはっきり道とわかる道だ。
友人が左へ行ってしまった気持ちもよくわかる。正解は右。
少し下ると、二合目の標識がある。

友人は左の道をとって道迷いをした際、かなり時刻も押し迫っていたため、
引き返して元来た道を戻り、正しいルートがわからなければ
四合目の避難小屋まで戻ってビバークするつもりだったという。
四合目の小屋はあまりにお粗末で、扉は外れているし、壁は穴だらけ。
ここで一晩を明かすのは、かなり心細いことだろう。
間違えた分岐には、ぜひ看板を立ててもらいたい。

二合目を過ぎたあたりから谷川沿いの歩きになるが、
ここからでも「ああもう少しだ」という期待をみごとに裏切る長さがある。
このあたりはもう足ががくがくで、気力で前に進んでいた。
やがて平坦なアスファルト道に出たときには、
その歩きやすさに感謝したくなった。

途中、後ろから車で来た人が「駅まで乗せていこうか」と声をかけてくれたが
もうさほど距離もないので丁重に辞退した。
苦しみに耐えるのも登山の醍醐味の一つである。
結局、柏原駅に着いたのは4時20分ごろだった。

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