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Yamareco

記録ID: 1048984
全員に公開
雪山ハイキング
近畿

三国岳

1994年04月10日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
38.8km
登り
1,140m
下り
1,136m

コースタイム

日帰り
山行
8:40
休憩
0:00
合計
8:40
8:35
0
菅並
8:35
0:00
163
鷲見9:40
11:18
0:00
127
深谷橋
13:25
0:00
60
14:25
0:00
75
深谷橋
15:40
0:00
95
尾羽梨
17:15
菅並
天候
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
上谷山を望む、どこまでも茫漠たる山並みが続く。
2017年01月11日 12:50撮影 by  EP-804A, SEIKO EPSON CORP.
1/11 12:50
上谷山を望む、どこまでも茫漠たる山並みが続く。
滋賀県最奥の山、三国岳先人の足跡を思う。
2017年01月11日 12:50撮影 by  EP-804A, SEIKO EPSON CORP.
1/11 12:50
滋賀県最奥の山、三国岳先人の足跡を思う。
北方、三周ヶ岳両白山地がはるか白山までつながる。
2017年01月11日 12:50撮影 by  EP-804A, SEIKO EPSON CORP.
1/11 12:50
北方、三周ヶ岳両白山地がはるか白山までつながる。
菅並から延々と林道を尾羽梨まで歩いてきたら立派な屋敷が残っていた、すでに廃屋になっているがかってここにも生活があった。
2017年01月11日 12:50撮影 by  EP-804A, SEIKO EPSON CORP.
1/11 12:50
菅並から延々と林道を尾羽梨まで歩いてきたら立派な屋敷が残っていた、すでに廃屋になっているがかってここにも生活があった。

感想

二週間前、金居原から土蔵谷を詰め土蔵岳に登った時、三国岳も四月中なら稜線に雪が残っていそうなので頑張って歩けば日帰りでも頂上を踏めるような気がした。
 滋賀県側から三国岳に登るにはJR木之本駅からバスで菅並まで入りそこから林道を延々と歩くことになる、アプローチが長いので山登りとしては手ごたえのあるコースとなる。
 木之本駅の構内でストーブの前に並べてある椅子に座り八時十分発洞寿院行きのバスを待つ。乗客は今日も私一人の貸し切り、運転手から今の時期はクマが出るから山に入る時は気を付けるように心配された、菅並の集落を過ぎ尾羽梨林道に向かう高時川林道への分岐で降ろしてもらう。
 帰りのバスは最終バス十八時三十分に間に合うよう十三時三十分まで歩いたら頂上を踏めなくても引き返そうと考えながら左岸に沿った林道を上流に歩き始める。
 小原で一旦右岸に渡り、田戸、鷲見の集落をすぎた古呂立橋で再び左岸に渡る、ここから十分ほどで尾羽梨林道の入り口にある廃屋が見えるまだ屋根はしっかり原形を保っていて人がまだ住んでいそうな佇まいである、ここまで休まず歩いてきたので一息入れる、車で来ればずいぶん奥まで入れそうだ。
 林道は右岸に沿って続いている、尾羽梨川の水量はなかなか減らないが標高が少し上がってきたのか谷沿いに雪が出てきた、林道も荒れ左の沢から土砂が押し出してきている。
 昼近くなって江越国境にやっと白い稜線が見えてきた、国土地理院「美濃川上昭和五十年版」には尾羽梨林道から続いて谷をつめ標高八五〇m付近に達しここで谷と別れ北にあるP九六五に達している破線の表記がある、この南斜面は雪が消えている今も踏み跡が残っているのだろうか。
 谷を挟んだ支尾根の三国岳西面には残雪が切れ目なくつながり稜線まで達していそうなので谷を左岸に渡り直接支尾根に取りつくことにした。
 江越国境のP九六五が目の高さになるまで登る、振り返ると尾羽梨川を隔て上谷山がどっしり横たわっているのが見える、少し傾斜も緩くなり三国岳の頂上が目のお前に迫ってきた。
 数年前、福井県の今庄から日野川上流岩谷川から夜叉ヶ池、三周ヶ岳に登った時、三国岳にも登ろうと夜叉が池南のP一二〇六から三国岳を目指したがブッシュが濃くほんの少し歩いただけで断念したことがあった、今そのP一二〇六が目の前にある。
 この辺りの山は残雪期が登りやすそうだ、藪も笹も尾根はすべて雪に覆われ春霞の空の下だれ一人いない、高揚した気分もルートを選ぶ楽しさや緊張感とともに幸せな登山を提供してくれる。日本アルプスの山とまた一味違った魅力がある。
 頂上には三国岳の小さな木片が枝に架かっていた、奥美濃の藪山を愛する先人が付けてくれているんだろう、今日もまた快晴登ってきた尾根には点々とワカンの足跡がここまで一直線に続いている自分の歩いてきた跡だ、ここから江越国境の展望がいい。
 山頂から離れがたい、時間は一三時二五分、菅並から延々と林道を歩いて滋賀県最北部、3県の国境に位置する山頂に立ってこの山深さを味わいながらまた格別の感慨を覚えたのかもしれない。 
 周囲は茫々たる山並みが延々と続くそう広くもない山頂をクマのように何度か回る、予定した時間も少ないので登った尾根を一気に下る、林道歩きも来た時より長く感じなかった、菅並の集落が見えた時何日かぶりに人里に下ってきたような感情が湧いてきた、足は少々疲れたが心行くまで楽しめた一日であった。


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