灼熱の箱根外輪山【金時山〜明神ヶ岳縦走】

2017年06月03日(土) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 13.3km
• 登り: 1,059m
• 下り: 1,322m

コースタイム

日帰り

• 山行: 9:05
• 休憩: 1:20
• 合計: 10:25

9:30 乙女口
10:30 10:30 乙女峠
10:56 10:56 長尾山
11:30 12:00 金時山
12:37 12:37 公時神社分岐
13:06 13:06 矢倉沢峠
14:15 14:15 苅川峠
14:57 14:57 作業道分岐
15:55 16:05 明神ヶ岳
16:30 16:30 明神ヶ岳展望地
17:01 17:01 明神・明星コース鞍部
18:18 18:18 別荘地上端
18:43 18:43 登山道終わり
19:10 19:50 宮城野温泉会館
19:55 宮城野バス停

天候

朝：快晴→次第に雲が多くなる．日ざしが強くて暑かった．

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

【往路】
御徒町駅 05:56-JR山手線-06:23 新宿駅-バスタ新宿 06:35 -小田急高速バス 箱根線- 09:00ころ 乙女峠
【復路】
宮城野バス停 20:04-箱根登山バス-20:41 小田原駅 21:30-上野東京ライン-22:53 上野駅

コース状況／危険箇所等

コースの状況は場所によって大きく変わる．金時山の知名度のわりには，登山道の整備が不十分な所が多く，足場が悪くて歩きづらい所が多かった．ハコネダケに囲まれている場所は展望が利かなかった．
1) 乙女口〜乙女峠間
：ガレた場所が多く，歩きにくい．樹林帯にあるため，日が射さず，地面はジメジメしている．
2) 乙女峠〜金時山〜矢倉沢峠：よく整備されており，歩きやすい
3) 矢倉沢峠〜苅川峠
：ハコネダケの間の刈り取られた細い道を歩く．路面は湿った土で，滑りやすかった．道の幅が狭いため，すれ違いが大変だった．道の中央が深く抉れているため，斜面では踏ん張りが効かず，歩きづらかった．左右はハコネダケの薮で，展望もなかった．周辺には樹木が少なく，日差しを遮るものがなかった．
4) 苅川峠〜火打石岳分岐：稜線北側の樹林帯を歩く．
5) 火打石岳分岐〜明神ヶ岳の稜線鞍部
：ハコネダケの間の刈り取られた道を歩く．3)よりは道幅が広い．明神ヶ岳への登りは急斜面で，日差しを遮るものが何もなかった．
6) 明神ヶ岳の稜線鞍部〜枯沢の徒渉
：急斜面のガレ場が多い．路面は湿っていて滑りやすい．一部木段が整備されているが，それほど歩きやすい感じはしなかった．
7) 枯沢の徒渉〜宮城野
：別荘地裏手の細い道を歩く．路面は湿っていて，かなり滑りやすかった．

その他周辺情報

今回の山行にかかった金額
往路交通費： 山手線 170円+高速バス 1,900円
復路交通費：バス代 790円+上野東京ライン 1,490円　(交通費合計：4,350円)

ペットボトルのお茶2本：280円
夕食のトンカツとビール：1,898円　(飲食費合計: 2,178円)
お風呂代 650円+シャンプー代 50円 (お風呂代合計：700円)

合計：7,075円
(+昼食代，地図代，コピー代...など，最終的に1万円くらい)

写真

6/3 6:33

今回は新宿からバスで登山口に向かう．

6/3 9:36

乙女口バス停に到着．

6/3 9:33

これから金時山を目指す．

6/3 9:37

登山口に入る．登山口にあったお地蔵さんに今回の山行の無事を祈る．

6/3 9:42

暗い樹林帯の中を登る．

6/3 9:54

国道のすぐ横を通る．

6/3 10:02

ガレた斜面が続く．

6/3 10:21

ニガナの花．

6/3 10:29

火山角礫凝灰岩．典型的な火山性の堆積物．金時山にはこんなのが多かった．

6/3 10:31

ヤマツツジがかろうじて残っていた．季節はすでに夏に移りつつある．

6/3 10:31

満身創痍のヤマツツジの花．

6/3 10:36

乙女峠に到着．

6/3 10:37

峠からは神山と大湧谷の煙が見えた．

6/3 10:53

タンポポも咲いていた．

6/3 10:54

ここからは金時山まで稜線歩き．開けた道を歩く．

6/3 11:09

ところどころ鎖場(?)がある．

6/3 11:39

開けた岩場に出た．

6/3 11:39

金時山に登頂！ (撮ってくださった方，ありがとうございました)

6/3 11:49

金時山から望む箱根カルデラ内部の風景．阿蘇山とは違い，こぢんまりとしたカルデラの風景．

6/3 11:49

集落があり，ゴルフ場があり，ホテルなど観光施設がある．

6/3 11:50

すこし雲に隠れているが，美しい富士の姿．

6/3 12:02

山頂の岩場．層理面がみえる火山角礫凝灰岩．金時火山を構成している岩石．

6/3 12:12

同じく，山頂の火山角礫凝灰岩．こちらはマッシブで，層理面が見えない．右上に見えるブロックはパン皮状火山弾？

6/3 12:13

火山角礫凝灰岩の拡大．大小様々な火山角礫が含まれる．

6/3 12:37

山頂を後にして明神ヶ岳に向かう．

6/3 12:45

タンポポの花．

6/3 12:46

ハルジオンの花．

6/3 12:47

フジイバラの花．

6/3 12:54

登山道に露出していた火山角礫岩．

6/3 12:55

日向ぼっこしてたトカゲを撮ろうとしたら，逃げ出した．

6/3 12:55

金時火山の溶岩？とおぼしき，大きな岩．

6/3 13:00

矢倉沢峠に到着．これから，笹原の稜線についた道を登っていく．

6/3 13:03

この辺にはウマノアシガタ (キンポウゲ)の花が咲いていた．

6/3 13:16

稜線を登った所から，金時山を振り返る．

6/3 13:20

この辺の登山道はこんな感じ．稜線なのに展望がない...

6/3 13:29

6/3 13:57

時々開けた場所に出る．直射日光がきつくて，熱中症になりかけた．

6/3 14:09

この辺からだと，大湧谷の煙が噴いてる場所がよく見える．黄色い硫黄の堆積物ができている．

6/3 14:15

苅川峠を通過．

6/3 14:30

苅川峠からは稜線北側の樹林帯に入る．日影に入ってホッとする．

6/3 14:36

火打岳分岐を通過．

6/3 14:44

行く手に明神ヶ岳の稜線が見えてきた．

6/3 14:48

このあたりにはヒメウツギの花が咲いていた．

6/3 14:53

ヒメウツギの花の拡大．小さな可憐な花．

6/3 14:57

作業同分岐点を通過．

6/3 15:34

明神ヶ岳稜線からは丹沢山地が望めた．

6/3 15:34

一番最初に登った丹沢の山・大山．

6/3 15:34

ヤビツ峠，三ノ塔，塔ノ岳，鍋割山，丹沢山，蛭ヶ岳...丹沢表尾根と主稜線を望む．今年から去年にかけて登った懐かしき山々．

6/3 15:34

檜洞丸，大室山...西丹沢の山々．いつかは登ってみたいものだ．

6/3 16:12

明神ヶ岳より神山を望む．

6/3 16:12

明神ヶ岳より金時山を振り返る．

6/3 16:14

開けた明神ヶ岳山頂．

6/3 16:15

小田原の平野と湘南の海岸線．遠く三浦半島まで見えた．ここがプレート境界．

6/3 16:17

神山と強羅の集落を望む．

6/3 16:17

強羅は溶岩台地の上に乗っている？

6/3 16:26

最乗寺方面への分岐点を通過．

6/3 16:51

分岐点を過ぎると．登山道はつづら折りになる．ところどころヤマツツジが咲いていた．

6/3 16:54

稜線を下った所から明神ヶ岳を振り返る．

6/3 17:08

稜線鞍部の分岐から宮城野方面に下山する．

6/3 17:38

途中，登山道の横に出ていた火山角礫岩の露頭．土壌化しているものの，級化構造がはっきり見える(級化→逆級化：少なくとも2回のイベントで堆積した？)．

6/3 18:08

急斜面を下り終わり，枯れた沢を渡る．

6/3 18:18

別荘地の一番上に出た．登山地図によると，登山者は別荘地に立ち入ってはいけないらしい．

6/3 18:22

別荘地横の小さな路地を下る．路面が湿っていて，滑りやすかった．

6/3 18:47

やっと登山口に出た．

6/3 18:58

宮城野集落の路地を下る．

6/3 19:02

宮城野集落から神山を望む．こっちに見えるのは早雲地獄．

6/3 20:55

温泉に入った後，バスで小田原に移動．小田原駅のトンカツ屋さんで夕食にした．

撮影機器：

D5100 ニコン

iPhone 6s Plus Apple

装備

個人装備

パラソルハット(1) 長袖シャツ(1) トレッキング・グローブ(1) タオル(1) ポケットティッシュ(4) レインウェア上下(1) 高機能腕時計(1) トレッキングブーツ(1) コンパス(1) ライター(1) ヘッドランプ(1) ヘッドランプ用予備電池(3) ヴィクトリノックス(1) iPhone(1) 筆記具(2) 2.5万分の1 地形図(1) 登山地図(1) 地図ケース(1) 熊避けのスズ(1) ゴミ袋(1) スポーツドリンク(1) 水(1) おにぎり(3) 非常食(1) ショートスパッツ(1) 水ボトル1ℓ(1) 一眼レフカメラ(1) ソフトシェルジャケット(1) 着替え(上下の下着)(1) ウィックロンの下着(上下)(1) トレッキング用短パン(1) 圧縮インナー(1) 半袖Tシャツ(1)

感想

Hetareman

ヤマノ◯スメに出てきた箱根外輪山縦走にチャレンジした．
乙女峠から箱根湯本まで18kmを歩く予定だったため，なるべく軽装にしたが，ポールを持ってこなかったのは失敗だった．登山道はガレていたり，滑りやすいなど，足場の悪い所が多く，バランスをとるのが難しかった．とくに，稜線の竹やぶが歩きづらかった．そこの道幅は狭く，踏ん張りがきかない．そこでの登りや下りには苦労した．
さらに稜線の竹やぶでは樹木が少ないために日差しを遮るものがなかった．そのため，ここを歩いている時は直射日光をまともに受けなければならなかった．あまりにも暑く，明神ヶ岳の手前で熱中症になりかけて，動けなくなってしまった．このコースを歩くのは，もっと涼しくなってからのほうがよいだろう．
泣く泣く箱根湯本をあきらめ，明神ヶ岳から宮城野に下った．宮城野に降りた時には日没ギリギリの時間だった．宮城野では温泉会館で汗を洗い流し，さっぱりしてからバスで小田原に向かった．