水無谷・水無滝〜高尾山〜仏谷峠〜深戸谷・深戸滝
rxk00250
コースタイム
- 山行
- 3:50
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 4:27
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2018年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
（帰り）神戸電鉄から北神急行に乗り継いでJR「新神戸」駅へ |
| コース状況／ 危険箇所等 |
「水無谷・水無滝」「深戸谷・深戸滝」いづれも山歩きを始めて間もない方は避けたほうが良いかなと思う。 (1)「水無谷」 「水無谷」は比較的快適に歩けるが、谷道の最後あたり、樹林帯に入っていく地点の直前に何本もの大きな倒木が谷を塞いでいるので、右側（左岸側）の踏み跡を探して、倒木をまたいだりくぐったりして無理に進む必要があり。 (2)「水無滝」 樹林帯に入るポイントのさらに数分先の突き当りに「水無滝」があるが、その直前の地点は左右両側ともに山が大きく崩壊している。土砂と大量の倒木が谷を完全に塞いでおり、通行は不可能。どうしても滝に行くのであれば、崩壊した山の斜面（危険）を無理矢理に登って大量の倒木地点を越えていく覚悟が必要。斜面がきつい上にザレた砂地なので滑落に要注意。 (3)「水無峠」 樹林帯に入るポイントから「水無峠」へ向かう道は踏み跡がかなりうすい上、杉の落葉で見えづらくなっているので、見失わないように慎重に進む必要あり。基本は九十九折的な上りとなっている。 (4)「深戸谷」 「仏谷峠」から「深戸谷」へ下り始めてすぐに（1〜2分ほど）、大規模な崩落と倒木のかたまりによって谷がほぼ塞がれていて、そのままでは通行が困難となっている。倒木のわずかな隙間をかいくぐって谷へ降りる強行突破の必要があるが、足元が悪いため、倒木の幹や枯れ枝による不意の転倒に注意。 「深戸谷第三堰堤」は左側（左岸側）から大きく巻いて越えていくのだが、巻き道への取り付きがやや見つけにくいので、堰堤に近づく前に左側に曲がっていく道を探すこと。 堰堤越えの後の下りでは、過去の崩落の影響で道自体が非常に細くなっている箇所があるので（靴の幅程度の道）、滑落に注意。 |
写真
「水無谷」を遡行し、堰堤をすべて越えて奥まで進んで最初に遭遇する大規模な倒木箇所。ここは谷筋を避けて山腹に逃げることで前へ進める
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樹林帯分岐を過ぎてその先の「水無滝」の直前にあった大規模崩落・倒木箇所。写真は手前で撮ったのでその個所は奥に写っている。かなり広範囲にわたる倒木が谷を通行不可にしてしまっている
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その個所に近づいてみると右寄りはこのように枯れ木で覆われ、�發気發△辰董△匹海�らも突破は不可能。この右側はかなりの高さまで行かないと先へ進めず、進んでも降りるのがかなり危険そうなのでやめるのが無難
左寄りは大きな倒木あ散乱し、わずかな隙間は見えるが通ることは出来ず、足元が危うくて上を越すこともしんどい状況なので強行は無茶。左端の崩落してザレた急斜面を無理矢理に強行突破するほかない
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何とかなるのか？と思いながら近づいてみたが、中央も周囲もどこにも足の踏み場がなく、進めそうなところも見当たらなかった。向こう側すら見えていない
とにかくどこかから先へ進まないと困るので、ぐるり見渡してわずかな隙間に足を突っ込んで地面を探して着地して進むことに。途中で倒木に足を引っ掛けて（上手く抜けなかった）転倒しかけて少し名誉の負傷をした
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装備
| 個人装備 |
通常のトレッキング靴のみ
|
|---|
感想
今回は、未踏ルート制覇の一環として、裏六甲のマイナーな谷「水無谷」と「深戸谷」を歩くことにした。これらの谷にはそれぞれ名所の滝があって、それを見に行くのも目的の一つ。
さて実際に歩いてみると、想定していたよりもけっこうハード。ふもとの周辺では比較的快適な谷道といえる状態だったのだが、奥へと進むにつれて、いずれも相当な荒れ方をしている箇所がいくつもあって、正直結構辛かった。
あまり人が入らない谷なんだろうか。台風や豪雨の影響によると思われる山腹の土砂崩れによる崩壊と多数の太い倒木が広範囲に散乱し、谷を完全にふさいでしまっていて普通では通行不能な状態になっていた箇所があったので、非常に苦労した。
概要は「コース状況／危険箇所等」にも記したとおり。
最も苦労したのは「水無滝」直前の、全面に広がった崩落とうず高く重なった倒木の山。直進して通り抜けるのはまず不可能。わずかな隙間もなく、どうやっても強行突破するのは不可能だった。でもどうしても滝を見たかったので、崩落した土の斜面を無理矢理登っていき、適当なところで平行に進み、降りられそうな場所から再度谷に降りて、何とかかんとか「水無滝」に辿り着いた。
「水無滝」は、25m以上ありそうな垂直の断崖絶壁の最上部から、2本の滝が流れていて、壮大さ、荘厳さと美しさとはまさに圧巻だった。六甲山系の滝の中でも一、二を争うのではないかと思ったほど。
次に苦労したのは「深戸谷」の下り始めにあった倒木の山。こちらも大量の倒木が谷道を完全に塞いでしまている状態で、パっと見ではどこにも進めそうなところがなかった。左端のほうにわずかな隙間を発見し、倒木をまたいでその隙間から身体を縮こめてやっとの思いで通過した。その際に足元の倒木に引っ掛かって転倒しかけて、咄嗟に支えた手に擦り傷を負ってしまった。
堰堤を越えた先にある「深戸滝」は、深谷の中で静かに流れ落ちる美しい滝だった。
初めての道というのは、先が見えないので気疲れするし、やっぱり少し身体も疲れる。踏み跡や行先を探したり迷ったりもするので、そのぶん時間もかかるものだ。でも二度目以降は肉体的にも精神的にもびっくりするぐらい楽になって、あれ？こんなに楽だったっけ？と思うこともしばしば。不思議なものだ。
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