高室山 〜山に登り思うこと
- GPS
- 06:00
- 距離
- 6.7km
- 登り
- 629m
- 下り
- 639m
コースタイム
12:00山頂-12:20林道分岐-13:00再度登山道へ-13:20陣屋跡-14:20つかって舎-14:30南後谷集落-14:50佐目トンネル駐車場
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト無し、全体的に危険箇所は少ないが前半30分程の急登があり滑りやすいので雨天時等のウェットな状態ではかなり登るのに苦労すると思われます。 下山時に林道より再び登山道へ入る所には登山道の標識が無いので関西電力の送電線巡視路の看板を目当てにして下さい。 |
写真
感想
「霊仙山」「鍋尻山」に続き“多賀町の山”最後の「高室山」へ登ってみました。
標高、位置、タイプどれを見ても「鍋尻山」と大して変わりないだろうとあまり期待も不安もなく出発しましたが最初は約30分の直線急登、斜面の途中で休息もできません。やっとのことで「古い鉄塔」に着き稜線上に出たのも束の間で再び直線急登です。斜面が落葉とむき出しの地面なので滑らないようにわずかな木の根などを足がかりに慎重に登ります。
再度稜線上に出て下り、また登り、もう一度下りそしてまた登りを繰返して林道との出合いに着き、再び登山道へ入る標識を見ると「あと30分」とあり少しうんざりして「鍋尻山」とは全然違うなぁと独りでブツブツ言います。
山頂手前になり展望が利きそうなことに気付いて歩みを速めるとそこは360度の展望が待っていました。南東に御池岳(山頂は今日もガスでした)、北に「鍋尻山」「霊仙山」(こちらもかすみ気味)、天候がいまいちで伊吹までは見えませんでしたが多賀町、彦根市街、琵琶湖までも見渡せる山頂はなかなかのものです。道中がほとんど見通しの利かない薄暗い杉林だったので山頂の開放感も格別で昼食を取り、写真撮影をしたりして1時間も山頂に滞在してしまいました。
下山は林道を経由して南後谷の集落に出るコースを取ります。しかし林道から登山道への入口がわからず相当下ったところで行き過ぎに気が付き戻ります。結局登山口の看板はなく関西電力と火の用心の看板が目印となるようです。
ここから送電線の下を通りお地蔵様に手を合せ、九十九折の道をウンザリするほど何度も往復して「南後谷」の集落へ到着。谷川沿いの大変美しい集落で将来住んでみたいなと思わせるところでしたが土砂災害の危険性が高いそうで「自然豊かな暮らし」とは「自然の脅威」とも隣り合わせであることを改めて考えてしまいました。
また山頂から南隣の山を見ると石灰石の採石場となっていました。発破で破壊され採石により削り取られもはや「山」ではなくなっていました。そういう意味では「伊吹山」も私が幼少の頃は全体が緑の形の良い山でした、いつの間にか左肩が欠けて地肌が露になって・・・。でもセメントの恩恵にこれだけあやかっていながらあれこれ批判することはできません。勝手なもので昨年まで「山」に全く興味がなかった頃は気にもしませんでしたがいざ自分が登ってみるとただ悲しくて残念と思うばかりです。
さて「高室山」ですが直線急登あり起伏有、林道有、九十九折ありと非常に変化に富んだ面白い山でした。晴天時の山頂は鈴鹿山脈、琵琶湖が一望でき360度のすばらしい展望だと思います。ただし地面むき出しの急斜面は大変滑りやすく雨の日や雪解け時には注意が必要です。あと薄暗い杉林が多く、鹿もたくさん生息しているようなので「やつら」の動きが活発な時期はあまりお勧めできません。
しかし日曜日だと言うのに登山者は私ただ一人でした。とっても良い山だと思うんだけどなぁ・・・。
コメント
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今度は高室山に登ったのですね。
この山はマイナーなイメージがあるみたいだけど、実は非常に良い山なんですよね。
ヤマレコにはレポしなかったが、俺は今年の3月下旬にその山を訪れましたが、雪の山頂直下を登ると360℃の展望が待っていたので結構気に入ってる山ですよ。
天気は残念でしたね。
そして石灰石の山はどうしても削られちゃいますね。
伊吹山、藤原岳、埼玉で登った武甲山と、まあまあどれも痛々しいですね。
その石灰石を利用する俺たちもまた自然破壊をしていることになっちゃうのだろうか?
考えたくないことですよね。
そうなんです、痛々しいんですよね・・・。でも批判はできません。
石灰石の山を削ってコンクリートのビルを建設・・・何万年と伝承されてきた自然の形を人間はわずか100年も満たない時間で大きく変えてきたように思います。
今ある「山々」が未来永劫変わりなくそこにあって欲しいものです。
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