天女山入口から前三ツ頭 / 青息吐息のラッセル !
- GPS
- 05:40
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 989m
- 下り
- 979m
コースタイム
- 山行
- 5:25
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 5:40
09:00 天女山
09:15 天の河原
10:40 標高2000m標識
11:15 「ここがいちばんきつい」標識
12:00 前三ツ頭(標高2364m) 以上往路所要3時間20分 (標高差994m)
(昼食・休憩約15分)
12:15 下山開始
12:35 「ここがいちばんきつい」標識。
13:00 標高2000m標識
13:50 天の河原
14:00 天女山上駐車場
14:20 天女山ゲート前駐車場着 以上復路所要2時間05分
合計所要時間5時間40分
天候 | 朝は快晴。登山中は晴れから曇り。その後雪。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
あとは道なりで、天女山入口駐車場に到着。 長坂ICから所要約20分。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
[登山口〜天女山] すでに積雪多い。標高が低いせいか踏んだ人が多いせいか、雪が解けて再氷結したらしくガリガリ状態。 ここでこそ軽アイゼンが必要。 [天女山〜天の河原] 新雪になり、かえって歩きやすい。積雪深さはさほどではない。 [天の河原〜きついの看板] ところどころトレースなく積雪深いのでラッセルもあり。 帰りには数人の踏み跡があり、圧雪されて歩きやすくなっていた。 [きついの看板〜前三ツ頭] 尾根は非常に深い新雪。踏み跡なくラッセルの連続。 山頂直下の樹林内は急傾斜でもあり登りにくい。 |
その他周辺情報 | [コンビニ] 「高原大橋」交差点角にセブンイレブン。 [トイレ] 天女山上駐車場(展望台)脇に公衆トイレ。 [登山ポスト] 天女山上駐車場から先、登山道入口脇にあり。 [日帰り入浴] 大泉の「パノラマの湯」 http://panoramanoyu.sakura.ne.jp/ 清里「丘の公園」内「天女の湯」 http://www.okanokouen.com/aqua/onsen.html [写真] 下の写真はすべて地図上に撮影ポイントが落としてあります。写真番号と合わせてご覧下さい。 |
写真
感想
冬真っ盛りで、ヤマレコも雪山レコが多いですね。
これに引かれて自分も雪遊びがしたくなったものの、初心者に安全でそこそこ楽しめる山がわからずしばらく躊躇していました。
しかし、考えに考えて八ヶ岳の一角である「三ツ頭」に決定。
もちろん権現岳まで行けるはずもないものの、南斜面だし、標高もそこそこ、途中リタイアでも前三ツ頭までくらいは行けるだろうと。
そうすると少しでも車で標高を稼いでおきたいので天女山公園線入口からアクセスすることにしました。
8:30到着。ゲート脇の駐車場には一台も置いてありません。
身支度を済ませてゲート内に進入。すぐに登山口に入ります。
もちろん、この間購入した「モンベルの軽アイゼン」は持参しましたが、まさか最初から必要とは思わず歩き始めたら、路面はカチコチで滑ること!。
早速モンベルの出番となりました。
軽アイゼンのおかげで実に軽快に進みます。すぐに天女山上の駐車場を過ぎ、天の河原に到着します。
ここは樹林が切れて展望が利くポイント。ベンチもあり休憩に絶好の場所です。もちろんベンチは山盛りの雪をかぶっていましたが。
さて、ここまでは登山道も「ハイキング道」という様相で、踏み跡も多く難なく来ましたが、この先突然に通行量が減るらしく、踏み跡が少なくなります。
すぐにまったくの新雪状態のところに行き当たりました。先の登山道が見えません。
この先危ないかな?。としばし立ち尽くして考えます。でもまだ歩き始めて一時間程度。ここで引き返したんじゃ、いくら何でも男がすたる、ってんで先に進むことにします。
まもなくなぜか再び道らしき窪みがある。しかし、その道の踏み跡は人間の靴ではなく、イヌらしき足跡です。???。
ここからしばらくこの先行者に導かれるように進んでいきました。大したイヌだな、もしかしてイヌじゃないかも、など考えますが、まあ気にしないことに(^^)。
しばらく進むと頼みのイヌ様もどこかに行ってしまったのか再び新雪だらけ。
かろうじて道がわかるところもかなりの深さの雪でラッセルが始まりました。
もう先行者は誰もいません。
どこの山でも頼みにする「赤テープ」もここではほとんど見あたらず、自分が正しいルートを進んでいるのか時々不安になる。
そんな時道の脇に道標が現れると実に安心します。
やがて「標高約2000m」の道標あり。地図で確認するともう3/4くらい来ました。
このペースなら三ツ頭まで楽勝かな、と甘い考えが浮かびます。
しかしその先で現れた「ここが一番きつい」の看板の先からが大変。
吹きさらしの尾根で雪が一層深くて一歩一歩ヒザまで埋まってしまうのです。
靴の中にも雪が入ってきてしんしんと冷えてきました。
しかし、看板にあるように「ここから前三ツ頭が見える」ので、目的地が見える心強さで進みます。
また前三ツ頭のそばはまた樹林なのでその中に逃げ込めば、こんなラッセルの必要は無いだろうと思いました。
難儀して尾根を歩いて樹林帯に到着。
しかし希望的観測とは異なり、樹林の中も深い雪に覆われていました。
しかも山頂に向かって傾斜はいっそう急になり、ロープ場も現れます。
(ここはきっと階段があるんだろうな。)と思うのですが、もちろんそんなものは全然見えません。
ロープにしがみついて一歩ずつ上を目指すのみ。へたすると雪と一緒に滑り落ちそうになったりします。
そうこうするうちに山頂らしき空が見え始めました。あと少しです。
あと10mで山頂というところまできて驚きました。
上は猛烈な強風の吹雪になっていてここまで雪煙が落ちてくるのです。
そのため最後の10m部分は積雪1m以上!。腰上までの雪をかき分けるように急斜面を這い上がりました。
上がってみると、やはりすごい悪天候!。冷たい上に目を開けていられないほどの雪と風。前方三ツ頭方面は煙っておりほとんど見えません。
さすがにここであっさり撤退決定。初心者がこれ以上無理する場面ではなさそうでした。
風を避けて山頂直下でランチ。
わざわざ保温ボックスに入れてきたのに完璧に冷えていました。
ご飯もそこそこに帰路につきます。
帰りは自分の踏み跡があるだけマシでした。
半分ほど下りたところでスキー板を履いた方に遭遇。こんなところまで板はいて登ったのでしょうか?。
以後はその方が滑って圧雪した跡や、さらに他の方の踏み跡らしきものが増えて道はかなりの圧雪状態に変わっておりごく快調に進むことができました。
う〜ん、これならもう少し遅く登ればこんな苦労せずにすんだなか?、とも思いましたが、考えてみればおかげでだいぶ初期の目的である「雪山で遊ぶ」ことができたわけです。
天の河原のあたりで振り返ったら雲(キリ?)が晴れて、前三ツ頭と三ツ頭が一瞬姿を現しました。
あたかも、「つぎまたおいで」と言われたような気がします。
ラッセル、ラッセル・・・。大変だったけど充実の山行きでした。
pasocomさん、チャレンジャーですね!
私ならこんななかの単独行はビビッテ絶対無理です。
道標が心強いのがよくわかります。
あと少しの山頂も的確に判断されてご無事でなによりでした。
こんな楽しみ方ができるように近場で行き慣れた山を作って
おくのもいいなと思いました。
もっと低山で。
いつもコメントありがとうございます。
今回はレポに書いたように、ただ「雪遊び」程度の考えで比較的に楽そうな山を選んだつもりだったのですが。
こちら太平洋側は良い天気でも日本海側は連日の大雪だとか。
自宅から眺めていても、南の富士山や御坂の山は快晴なのですが、八ヶ岳は毎日山頂は雲の中という状態。
もしかすると相当積もっているのか、という恐れは感じていたのですが、人気の山ですから、まさか先行者なしとは思いませんでした。
今回の教訓は
・自分は相当寒さには強いらしい。
・途中でおかしくなったデジカメは寒さに弱いらしい
(その後は胸元に入れて温めてやりながら撮影しました。)
・ランチは冷えたおにぎりよりもサンドイッチの方が良さそう。
・もうちょっとマシな登山靴が必要らしい。
というところ。
せっかくの冬ですからこれらの教訓をもとにさらに快適に雪遊びしたいと企んでいます。
12月とは大違いで、今年は、雪いっぱいですね。
私怪我療養中なのでうらやまし〜
私も冬はパンです。
水は最近山専ボトルに変えました.
あとplatypusに熱湯を入れ、保温袋に入れてます。
八ヶ岳を自宅から観察できるのは強みですね、次回晴れるといいですね!
nori3様、最近山に行かれたようもなくどうしていらっしゃるのかと思っておりましたが、怪我でしたか。
権現岳や三ツ頭についてはnori3様のアドバイスをいただき今度の夏には、と思っていたところ。
雪の誘惑に勝てずに、どうしても三ツ頭までは行こうということで起点を天女山に決めました。
今回は私一人の山行きで何とかこなしましたが、このルートで連れと一緒ではまず無理そう。
やはり200mほども高い観音平を起点として権現を目指すべきだと感じました。
天気予報では、まだまだ寒い時期が続くとのこと。お体お大事に早く回復され、また楽しい山レコを投稿くださいますよう祈っております。
pasocomさん、こんにちは。はじめまして。
金曜日の天気は厳しかったですね。
ご苦労様です。
私もたまたま平日の27日に山に行けることになり、
平日なら絶対 権現岳だ!と思って行きました。
ゲート前のスペースが狭くて土日は厳しいですから…
ほんとなら、まさに、pasocomさんと同じ時間に出発していたと思います。
しかし天気をみて三ツ頭が限界だと思い、長坂ICをスルーして諏訪南から渋の湯を目指しました。
天狗岳なら何とかなると思って、急きょ変更しました。
あとでアップしますので見てください。
私は冬山初心者ではないのですが、昔取った何とかで、
中高年のヨレヨレですので似たようなものです。
平日の悪天時に単独で無理をしてはいけない、と反省した次第です。
yamahero様、コメントありがとうございます。
天狗岳もかなりの天候だったようで残念でしたね。
私の理解では、冬は長野方面から山梨方面に向かって四六時中強風が吹いているのではないかと思うのですがいかがでしょうか。
昨年11月に編笠山に登ったときも南斜面では無風だったのに山頂だけ雪混じりのすごい北風でしたし。
そんなことで私は三ツ頭は南斜面だから大丈夫だ、と思っていたのです。
平日は駐車場は混みませんし、登山道もきわめて静か。雪の時はふかふか新雪を踏めるのもいいいものです。これで天気が良ければ最高なのですがね。
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