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記録ID: 171774
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ハイキング
京都・北摂

大日山・一本松山 ≪風吹き荒れる山火事跡を行く≫

2012年02月27日(月) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
3.4km
登り
281m
下り
271m

コースタイム

自宅出発9:15〜多田銀山悠久の館10:35〜金山彦神社10:45〜青木間歩10:50〜村上中池到着11:10

村上中池出発11:15〜一つ目の分岐11:24〜二つ目の分岐11:28〜23番鉄塔11:38〜大日山11:52〜23番鉄塔〜峠12:28〜一本松山12:35〜村上中池着12:55

 村上中池発12:05〜ジャリ池のズリ山着13:10〜(鉱物採集)〜ジャリ池ズリ山出発16:10〜総合公園〜自宅到着17:50
天候 曇り時々雪
過去天気図(気象庁) 2012年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自転車
兵庫県川西市多田自宅から多田大橋を渡り、主要地方道12号線へ。広根大水口交差点を左に曲がり、しばらく走ると悠久の館があり、今回はその先の村上新田にある村上中池に自転車をとめました。
 マイカーの場合は悠久の館の駐車場に停めると良いです。
コース状況/
危険箇所等
村上中池から、西へ延びる道山道をあがると一つ目の分岐があります。これを右にとります。やがて、竹林になり、左手には昔、畑か田んぼがあったであろう段々状の地形が見受けられます。隠し田か何かの名残でしょうか?少し進むと関電巡視路の標識がある分岐があります。左折すると24番鉄塔に向かっているようです。直進すると左手に今度は池の跡のような堤の跡があります。



 しばらく谷を進むと、巡視路特有の黒いプラスチック階段が現れます。急勾配の巡視路を登り、高度を上げるにつれて北風の吹き上げる音が轟轟と響いてきます。23番鉄塔からは、ほぼ180°景色が見渡せます。南には城山、北には三草山や竜王山、堂床山等が綺麗に見えます。


 この辺りは松林なのですが、山火事に遭ったらしく大きな松の木が無残に黒焦げになっています。やはり、松脂を含んでいて松は山火事には弱いみたいです。再び萌芽できそうな株はほとんどありませんでした。

巡視路でよく見られる「ピーク巻き道」を進んでいき、右手前に折り返して急坂を登りきったところが大日山山頂です。展望はありませんが、1等三角点が鎮座しています。

風が吹き上げる元来た道を引き返し、無名ピークを過ぎると、右に踏み跡が下りていきますので、それに従いますが、かなりシダの藪が激しいです。倒木の多さが気になります。見失わないように踏み跡をたどると峠に出ます。直進して一本松山に向かうことにします。


一本松山は北田原辺りから見ると端正な山容で、富士山のような形をしています。急勾配を覚悟していましたが、峠からは緩やかな道が続きました。なぜかたくさんのトラロープが張ってあります。

山頂には4等三角点が埋まっています。
レーズンパンを食べて元来た道を引き返し、峠からを村上中池へと下りました。
悠久の館から眺める代官所跡。今は、銀山橋の横の高札場跡から行くことが出来ますが、昔は画面左下辺りに橋が架かっていて、そこから出入りしました。
2012年02月27日 22:58撮影 by  SH009, KDDI-SH
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2/27 22:58
悠久の館から眺める代官所跡。今は、銀山橋の横の高札場跡から行くことが出来ますが、昔は画面左下辺りに橋が架かっていて、そこから出入りしました。
鉱山の神様、金山彦神社です。
この神社の鳥居にはおびただしい量の石がのせてあります。
2012年02月27日 23:56撮影 by  SH009, KDDI-SH
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2/27 23:56
鉱山の神様、金山彦神社です。
この神社の鳥居にはおびただしい量の石がのせてあります。
有名な青木間歩です。一般公開されているのはこの間歩だけです。天井は160センチ位で、僕でもすこし屈まないと通れない所があります。
坑口を入るとすぐ分岐があります。左側の坑道は右側の倍以上長いですが、落盤してふさがってしまったようです。
ちなみに、青木間歩というのは近年の呼び名で、まだ左側の坑道が健在したころは「瀬戸谷坑」とよばれていました。
2012年02月27日 23:57撮影 by  SH009, KDDI-SH
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有名な青木間歩です。一般公開されているのはこの間歩だけです。天井は160センチ位で、僕でもすこし屈まないと通れない所があります。
坑口を入るとすぐ分岐があります。左側の坑道は右側の倍以上長いですが、落盤してふさがってしまったようです。
ちなみに、青木間歩というのは近年の呼び名で、まだ左側の坑道が健在したころは「瀬戸谷坑」とよばれていました。
少々ピンボケで見にくいですが、青木間歩内天井の緑色をした鉱脈です。孔雀石なのか、多田だけにタダの緑青なのかは分かりませんが、銅をふくんでいて、綺麗な色をしているということで納得しています。
2012年02月27日 23:57撮影 by  SH009, KDDI-SH
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2/27 23:57
少々ピンボケで見にくいですが、青木間歩内天井の緑色をした鉱脈です。孔雀石なのか、多田だけにタダの緑青なのかは分かりませんが、銅をふくんでいて、綺麗な色をしているということで納得しています。
村上中池の横の駐車ポイントです。車は無理ですが、少し広い場所なので難なく自転車をとめることが出来ます。
2012年02月27日 23:58撮影 by  SH009, KDDI-SH
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2/27 23:58
村上中池の横の駐車ポイントです。車は無理ですが、少し広い場所なので難なく自転車をとめることが出来ます。
これもかなり分かりにくいですが、一つ目の分岐の様子です。直進して竹林の中にある二つ目の分岐の方に行きます。右側は下りていく道で、おそらく玄能池の方に出る道ではないでしょうか。
2012年02月27日 23:59撮影 by  SH009, KDDI-SH
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2/27 23:59
これもかなり分かりにくいですが、一つ目の分岐の様子です。直進して竹林の中にある二つ目の分岐の方に行きます。右側は下りていく道で、おそらく玄能池の方に出る道ではないでしょうか。
定番の巡視路黒プラスチック階段。
この辺りから風の音が強くなってきました。
2012年02月28日 11:48撮影 by  SH009, KDDI-SH
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2/28 11:48
定番の巡視路黒プラスチック階段。
この辺りから風の音が強くなってきました。
23番鉄塔です。この電線は並行する西の鉄塔の電線と同様に堂床山を経由して猪名川の変電所につながっています。南は宝塚開閉所につながっています。
2012年02月28日 11:50撮影 by  SH009, KDDI-SH
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2/28 11:50
23番鉄塔です。この電線は並行する西の鉄塔の電線と同様に堂床山を経由して猪名川の変電所につながっています。南は宝塚開閉所につながっています。
23番鉄塔から北を眺めると中央に竜王山、左に堂床山、右に三草山が見えます。遠くの山までよく見える抜群のビューポイントです。
2012年02月28日 11:21撮影 by  SH009, KDDI-SH
2/28 11:21
23番鉄塔から北を眺めると中央に竜王山、左に堂床山、右に三草山が見えます。遠くの山までよく見える抜群のビューポイントです。
画質が悪いですが山火事跡から眺める大日山です。山頂部は意外と急峻でした。
2012年02月28日 11:51撮影 by  SH009, KDDI-SH
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2/28 11:51
画質が悪いですが山火事跡から眺める大日山です。山頂部は意外と急峻でした。
山火事跡に生える苔。
庭先などでも時々見られる苔ですが、とても綺麗です。
2012年02月27日 22:24撮影 by  SH009, KDDI-SH
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2/27 22:24
山火事跡に生える苔。
庭先などでも時々見られる苔ですが、とても綺麗です。
大日山山頂です。
コシダが多く生えていて、3本の道が山頂まで上がってきています。
2012年02月28日 11:20撮影 by  SH009, KDDI-SH
2/28 11:20
大日山山頂です。
コシダが多く生えていて、3本の道が山頂まで上がってきています。
峠です。左に行くと痩せ尾根を経て道の駅のある万善へ、右に行くと自転車を停めた村上新田に至ります。今回は直進して一本松山にも足を延ばしました。
2012年02月28日 11:20撮影 by  SH009, KDDI-SH
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2/28 11:20
峠です。左に行くと痩せ尾根を経て道の駅のある万善へ、右に行くと自転車を停めた村上新田に至ります。今回は直進して一本松山にも足を延ばしました。
一本松山山頂です。しっとりと落ち着いた雰囲気の山頂です。比較的綺麗な四等三角点が鎮座しています。
2012年02月28日 10:51撮影 by  SH009, KDDI-SH
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2/28 10:51
一本松山山頂です。しっとりと落ち着いた雰囲気の山頂です。比較的綺麗な四等三角点が鎮座しています。
ジャリ池上部のズリ山です。写真では分かりにくいですが、かなり傾斜は急です。落ちているズリ(低品質の鉱石や坑道を掘るときに出る岩石)を割ると、銅鉱石を割り出すことが出来ます。
主に藍銅鉱や孔雀石、黄銅鉱、石英などが割り出せます。
2012年02月28日 10:51撮影 by  SH009, KDDI-SH
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2/28 10:51
ジャリ池上部のズリ山です。写真では分かりにくいですが、かなり傾斜は急です。落ちているズリ(低品質の鉱石や坑道を掘るときに出る岩石)を割ると、銅鉱石を割り出すことが出来ます。
主に藍銅鉱や孔雀石、黄銅鉱、石英などが割り出せます。
割り出した?藍銅鉱?です。僕が採集した中では一番大きなものです。
だんだん集中力が欠けてきて、その辺の石を思いっきりガツンと適当に叩くと偶然でてきました。
色が濃いのでたぶん藍銅鉱だと思いますが、青鉛鉱とよく似ています。
2012年02月27日 19:43撮影 by  SH009, KDDI-SH
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2/27 19:43
割り出した?藍銅鉱?です。僕が採集した中では一番大きなものです。
だんだん集中力が欠けてきて、その辺の石を思いっきりガツンと適当に叩くと偶然でてきました。
色が濃いのでたぶん藍銅鉱だと思いますが、青鉛鉱とよく似ています。
ジャリ池下流にある間歩です。入り口に盛り土がされていて、半ば埋没していますが、中を覗くと水が溜まっていましたが、かなり奥まで続いている様子でした。
2012年02月28日 10:50撮影 by  SH009, KDDI-SH
2/28 10:50
ジャリ池下流にある間歩です。入り口に盛り土がされていて、半ば埋没していますが、中を覗くと水が溜まっていましたが、かなり奥まで続いている様子でした。
藍銅鉱?の顕微鏡写真です。拡大するとなぜかラピスラズリに似ています。
2012年02月27日 23:40撮影 by  SH009, KDDI-SH
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2/27 23:40
藍銅鉱?の顕微鏡写真です。拡大するとなぜかラピスラズリに似ています。
極めて小さな石英の結晶です。いわゆる水晶ですが、長さ1ミリほどです。
2012年02月27日 23:38撮影 by  SH009, KDDI-SH
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2/27 23:38
極めて小さな石英の結晶です。いわゆる水晶ですが、長さ1ミリほどです。
採集した鉱物を見た感じの違いをもとに分類しました。右上は藍銅鉱?、右下は銅を製錬した時に出る製錬カス(カラミ)、中央上は孔雀石?、中央下は黄銅鉱?です。
2012年02月28日 12:06撮影 by  SH009, KDDI-SH
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2/28 12:06
採集した鉱物を見た感じの違いをもとに分類しました。右上は藍銅鉱?、右下は銅を製錬した時に出る製錬カス(カラミ)、中央上は孔雀石?、中央下は黄銅鉱?です。
撮影機器:

感想


今日は朝から腰が痛かったので鉱物採集をメインにして、少し歩くだけにしようと思っていたのですが、やはり、いつも通りがんばって登っちゃいました。


初めて行った山ですが、イメージ通り展望もよく、いい山でした。道が少々複雑な箇所もありますが、また来るときは大日山でのんびりとラーメンでもすすりたいです。


村上上池の横にジャリ池と呼ばれる池があり、付近一帯はズリの山になっています。今日のメインの鉱物採集では、大きな藍銅鉱?を採ることが出来たので良かったと思います。

今日採集をしていて思ったのですが、いまいち藍銅鉱と青鉛鉱や黄銅鉱と黄鉄鉱の区別の仕方がよく分からないな〜。と、思いました。

まあ、綺麗な青い石ということで僕は満足なんです。

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