富士見台-八王子城
- GPS
- 05:57
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 552m
- 下り
- 566m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
帰り:霊園前バス停から高尾駅行バス(5〜6分に1本) |
コース状況/ 危険箇所等 |
八王子城見晴までの登山道は、ややハード。圏央道八王子城跡トンネル南口脇から尾根までの区間は、中間部の傾斜が険しいのでスリップ注意。 見晴から管理棟までは整備の良い道で歩きやすい。ただし、「登山道」なので、史跡巡りの散歩感覚で登るのはやめた方がいい。 バス停付近を含め、見晴に着くまで前半ルートにはトイレが無い(見晴のトイレもちょっと古いタイプ)。駒木野バス停近くの小仏関所跡あたりにはトイレがあるとのこと。 |
写真
感想
先日来、下見をしてきた八王子城ハイキングの当日。雲は厚く、高尾山一帯は前夜雨も降ったのだが、これ以上は降らないようなので、予定通りのルートで決行することにした。
総勢15人の大部隊?は、ダブルストックのフル装備から街歩き風の短靴・ナップザックまで、いでたちもさまざま。2台運行でも満員状態の小仏行きバスに乗り、摺差バス停にぞろぞろと降り立った。我々以外の皆さんは小仏へ向かうようだ。
お散歩ペースで歩き始めた一行を半ばせかすように先導し、踏切を渡って中央道下の地下道に向かう。早くもバス通りの旧甲州道中は右下に離れ、萌黄色に山桜のピンクが混じる里山が美しい。
地下道を出てUターンした所が最初の試練の3連階段。20〜30段ある階段が続き、一気に標高を稼ぐ。すぐ右に中央道と圏央道を結ぶジャンクションの道が迫る。平らになった道が90度カーブし、見えた階段がいよいよ稜線へつながる登山道の入口だ。体が温まった一行はここで防寒着を脱ぎ、ジグザグの登山道へと入った。
道が西寄り斜面の急坂にかかると、倒木が登山道の邪魔をしている。くぐるルートが付いてはいるが足場が悪く、木の根につかまりながらの通過となった。そこを過ぎれば、ほどなく急坂ながら比較的歩きやすい尾根道となり、駒木野からの稜線の道と合流した。
ここでトップを現地駐在のjpn氏に交代。「稜線には出たけれど富士見台まで途中に一山ありますよ」と声をかけ、ゆっくりと進発した。わずか下って沢伝いの道を右に分けると、いきなり急勾配が現れる。そこを登り切って植林帯を少し行くと、クマザサの広がる中をジグザグに高度を稼ぐ道となった。振り向けば八王子市街が霞み、南側には高尾山のケーブル駅付近が見えている。高尾の山頂側はガスに包まれているようだ。
眺望が今一つなので、登山道沿いに咲く山桜や椿などの花に目が行ってしまう一行。植林の熊笹山を急坂で下り、「もったいない」という怨嗟の声を振りまきながら富士見台へと登り返す。標高550m、この山行の最高到達点の山頂からは、あいにく富士山はおろか小仏城山さえ満足に見えなかった。「心眼で見ろ」などというご無体な発言に抗して、ヤマレコで拾った快晴の富士見台からの展望写真のプリントを見せたところ、大変好評だった(この場を借りてinotchさんに御礼申し上げます)。
「早く弁当食べる所に行こう」という声に促され、再び急勾配を下って八王子城見晴を目指す。ぼちぼち登山者とすれ違うようになってきた。何ぶん大所帯なもので、狭い急坂で行き会うとかなり大変な思いをする。
少し登り返し、大風で根こそぎひっくりかえた大木を見ながら尾根を辿る。不自然に稜線が切れている所の先が、詰の城とも大天守とも言われる城の建物の跡だった。もっとも、建売住宅1棟分程度の狭い空き地に大天守跡の石碑と、だれが作ったのかストーンサークルのようなものが一基あるだけだ。
やがて、黒い太めの洗濯ホースのようなものが斜面を伝わっているのが見え、少し登ると井戸があった。その50m先が松木曲輪、つまり八王子城見晴だ。案の定、眺望の方は濛気のせいで霞んでしまっていたが、頭上は山桜が満開でモミジの黄緑と見事なコントラストをなしている。
ここで弁当タイムとしたが、「現地人ガイド」を務めるjpn氏が小豆缶を開け、飯盒で大量の白玉ぜんざいを作り始めた。大休止で汗が冷えたメンバーに温かいぜんざいは大好評で、ふだん酒にしか目のない左党?も喜んで舌鼓を打っていた。
この先は道も良く、下りのみのコースとなる。九合目の上で眼下に広がる八王子市内の景色に別れを告げ、快調に下山の途に就いた。金子曲輪付近では大風で倒れた桜が満開の花をつけているのに目を細め、ふもとの観音堂近くでは竹林に散り落ちた桜の花びらがピンクの絨毯のように広がっているのに感動した。
橋を渡ると、そこはもう八王子城址管理棟の前。前半ややハードなコースだったが、誰一人転倒することもなく無事歩いてこられたのは何よりだった。ここではボランティアガイドに案内を依頼し、一時間余りかけて御主殿跡などを見学。城主・北条氏照にまつわる歴史のお勉強もして、その後はいそいそとお風呂&反省会会場へ向かうバス停へと急いだ。
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