岡山県津山市 天狗岩チャレンジコース〜三十人ヶ仙 花&沢&岩
- GPS
- 05:02
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 725m
- 下り
- 735m
コースタイム
- 山行
- 4:28
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 5:04
歩行距離10km、歩行時間4時間30分、歩行数19,100歩、消費カロリー2,040Kcal
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
天狗岩&三十人ヶ仙登山道分岐から天狗岩に向かう林道には、去年の豪雨の影響が見られます。今回は歩くのに支障はありませんでしたが、雨天や大雨後は水の流れに注意が必要かもしれません。 天狗岩のチャレンジコースは以前から滑りやすく、通常の登山道も、切られた根曲がり竹(チシマザサ)が大量に散乱し歩きにくい状態が続いてきました。三十人ヶ仙登山道のほうが階段状の道が多く傾斜も緩やかで歩きやすいので、今回のように天狗岩から三十人ヶ仙へと時計回りで周回するほうが安全です。 天狗岩登山道や稜線上には根曲がり竹(チシマザサ)がかぶさり気味の所が何か所かありますが、少し腰をかがめれば問題ありません。ほんの2,3mでトンネルは終わります。 全体的に木や根曲がり竹(チシマザサ)の間道でほとんど展望が効かないので、花に興味がない人はつまらないと思うかもしれません。前回(2018年6月24日)は日陰で涼しかった記憶がありましたが、今回はもう少し日向が増えたように感じました。 天狗岩&三十人ヶ仙登山道分岐から天狗岩に向かう林道には、去年の豪雨の影響が見られます。 道の端に最深60cm程の溝ができて少し水がたまっていたり、北側の斜面が崩れていたりしますが、歩くのに支障はありません。 ただし、標高800〜815mで林道がきつくカーブする周辺は、水の流れが変わってしまい、沢が林道を横切る所ができています。水深は浅くまたげるレベルですが、雨天や大雨後は注意が必要かもしれません。 天狗岩登山道は、全体的に急で滑りやすい土道です。今回は去年の豪雨の影響か、ステップがほとんどなくなってしまい、残った落ち葉でさらに滑りやすい状態でした。濡れていると滑りやすい粘土道が多いのですが、乾いていると今度は崩れやすく、結局、いつも歩きにくいようです。 標高1110m手前でチャレンジコースに入りました。濡れていると絶対に登れないと評判です。数年前、この道を小雨の翌日に登っていると、下り中のチャレンジャーが降ってきました。道はかなり崩れてしまいましたが、お怪我がなくて何よりでした。下りで利用する人のほうが多いようですが、上りのほうが安全だと思います。 数年前は木や根曲がり竹(チシマザサ)が茂り、細く急な道でした。今回も細道に変わりはありませんが、植物が刈られて明るくなっていました。植物を掴んで歩くことはできませんが、ステップが切ってあるので、以前よりは歩きやすくなっていました。ただし、濡れていると崩れてきて滑りやすいのは今まで通りだと思います。 |
その他周辺情報 | 黒木キャンプ場が近くにあります。流し台&ガス台、トイレ&バス付きの10人用バンガローが1泊10,250円で利用できるなど、大自然の中で1日ゆっくりと過ごすには、お薦めの場所です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
防寒具
手袋(防水加工)
軍手
雨具
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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感想
地味であまり注目されない山ですが、三十人ヶ仙(さんじゅうにんがせん)は「中国地方の山百選<中国新聞社発行>」の中で、岡山県で二十座選ばれたうちの一つです。また、「新ルート岡山の山百選」にも選定されています。
珍しいこの山名は、昔この山で砂鉄を掘っていたところ、山が崩れて30人の鉱夫が生き埋めになったことに因んで付けられたようです。11〜16世紀に全国随一の鉄(たたら)生産地になった地域ならではの伝説です。
今回、この三十人ヶ仙を三角点のある天狗岩経由で周回しました。
天狗岩登山口までは高度差約300m、距離約3.5kmの林道が続きます。沢の音を聴きながら、動植物ウォッチングを楽しみました。標高930mから天狗岩への登りとなりますが、だんだん傾斜がきつくなり、直登も多く、後半は半ば修行のようでした。
標高1,110mからチャレンジコースに入りました。巨岩が多いコースで、このエリアだけ、かなり神っていました(-_-;)
また、たくさんのスズコ(根曲がり竹の筍)が生育しており、これらを大好物とするツキノワグマがいないかどうか、ひやひやしながら、登りました。数年前にはクマの足跡がありましたし(*_*;まあ、クマに遭うことは、彼らが油断しない限りありませんが・・・
登り切った所がちょうど、天狗岩三角点でした。天狗岩のてっぺんにはツルアジサイが生育していました。
てっぺんからは、マッコウ、大ヶ山(だいがせん)、角ヶ仙(つのがせん)、泉山(いずみがせん)など、津山市や鏡野町の名峰が一望できました。
全国の山で「〜せん」と呼ぶ山は70座ほどしかないのですが、その大半がこのエリアから鳥取県に集中します。仏教伝来と関係するのか、渡来人が住みついてそう呼んだのか定かではありませんが、天狗が岩の上に棲んでいたという伝説のある天狗岩のてっぺんでさまざまな考えを巡らせました。
天狗岩から三十人ヶ仙の尾根上の道は、ほとんど高度差がないので、楽に歩くことができました。
歩いている最中は景観はほとんど望めませんが、ムシカリやツルシキミなどの花、根曲がり竹(チシマザサ)の群生を見ながら、約1.5kmほどの稜線歩行を楽しみました。
三十人ヶ仙の頂上からは北東から南西方面にかけての展望が効きました。鳥取県との境にある山も見えました。ここでは誰一人会うこともなく、静かでのどかなひと時を過ごしました。
ここから下りのコースは整備され歩きやすく、短時間で再び、天狗岩との分岐に合流しました。上りで気づかなかった花を観賞しながらのんびり歩き、ゴール直前でふと顔を上げると前方にヤマフジの花。最後まで花に癒されました(^^♪
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