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Yamareco

記録ID: 199663
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
磐梯・吾妻・安達太良

安達太良山

2012年06月17日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
07:13
距離
12.3km
登り
1,075m
下り
1,058m

コースタイム

08:37塩沢登山口〜09:23三階滝(滝見学)09:40〜09:49屏風岩09:57〜10:02八幡滝10:06〜11:00くろがね小屋11:00〜11:38峰の辻11:38〜12:33安達太良山山頂12:41〜13:11峰の辻13:11〜13:33くろがね小屋(昼食)14:07〜14:51八幡滝14:51〜15:03屏風岩15:08〜15:50塩沢登山口
天候 曇り/雨
稜線付近は暴風雨(風速25〜30m/秒)
過去天気図(気象庁) 2012年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
塩沢登山口駐車場(無料/6:50頃到着時1台のみ)
コース状況/
危険箇所等
【登山ポスト・トイレ】
塩沢登山口にあり。

【コース状況】
この日は、悪天で視界不良と稜線付近の暴風のため、
多くの登山者は峰の辻もしくはくろがね小屋で引き返していたようです。

●塩沢登山口〜三階滝
スキー場を通過すると森への入口があり、ここから登山道らしくなる。
まずは緩やかな粘土質の道を進んでいく。滑りやすいためたくさんの木の台が補助として置いてある。
馬返しを過ぎ、しばらく進むと木の台も無くなり、登山道はドロドロの道に。
引き続きゆっくりと高度を上げていくと、登山道は石ゴロに変わっていく。

●三階滝〜八幡滝
三階滝の標識からは、屏風岩まで直進するメインルートといったん沢まで下って
三階滝経由で屏風岩まで登り返すルートの2つに分かれる。
三階滝経由のコースを進み沢までは降りたけど、その先はあまり歩かれている様子がない。
雨も降り始めてきたので引き返す。
屏風岩も(晴れていれば)絶景が楽しめそうな場所。

屏風岩を過ぎると、進行報告右手が切れ落ちた崖道を進む。
痩せた箇所(4〜5箇所ほど)や岩場には補助のクサリが付いている。
足元が岩場の箇所を雨天中や降雨後に通過する場合は少し注意が必要。

●八幡滝〜くろがね小屋
八幡滝を過ぎると、沢の徒渉が多くなる。全部で5〜6箇所ほどあった。
基本的には、丸太が渡してありその上を歩けば問題ないが滑りやすいので注意。
また、急斜面のクサリ場や、落ちたら沢にドボンしちゃうような切れ落ちた崖のクサリ場などが
あるだけでなく、天狗岩、荒龍岩など観察スポットも要所要所にあり、歩いていて本当に飽きない。
くろがね小屋の直前で、奥岳からの林道のような立派な登山道と合流する。

●くろがね小屋〜峰の辻
くろがね小屋を過ぎると、ようやく登山道は勾配を上げ始める。
ここからは岩稜帯となり、至る所に目玉のコースマークが付いている。
この日はこの辺りから、風と雨ともに強くなり眺望はほとんどなし。

●峰の辻〜安達太良山山頂
峰の辻を過ぎると、安達太良山らしい荒々しい岩容に(ほとんど見えませんでしたが…)。
視界不良と強風で正規の登山道が分かりづらく、何度か進んだり引き返したり。
東側から周り込むコースで山頂に到着する予定だったが、視界不良のため道が分からず、
途中から直登して、牛の背に合流。

峰の辻では何組かは引き返していた。峰の辻より先は誰とも会わず。

稜線付近に出ると冬山でもめったに経験したことがないほどのスゴい風。
ストックを使ってもまっすぐ歩けないし、強い時は石に抱きついていないと
カラダごと風に持っていかれてしまう程。常に風速20m/秒以上の風が吹き荒び、
強い時は風速30m/秒程度はあったと思う。
霰が顔に当たって痛いことは良くあるが、雨粒が当たって痛いのは初めての経験。

頂上標は岩の下にあるけど、簡単なクサリもある岩を登りきると乳首の先っぽのホントの山頂となる。
雨脚が弱まってきたので出発。樹林帯なのであまり雨は気にならない。
雨脚が弱まってきたので出発。樹林帯なのであまり雨は気にならない。
道はドロドロなので滑り止めの木の台が置いてある。
道はドロドロなので滑り止めの木の台が置いてある。
花。調べるとベニバナツクバネウツギ(紅花衝羽根空木)という名前らしい。難しい…。
花。調べるとベニバナツクバネウツギ(紅花衝羽根空木)という名前らしい。難しい…。
苔の緑もイキイキしている。
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苔の緑もイキイキしている。
葉っぱもツヤツヤ。
葉っぱもツヤツヤ。
樹林帯ではまだまだ新緑が楽しめる。
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樹林帯ではまだまだ新緑が楽しめる。
滝。三階滝、八幡滝といった明媚な滝を見られる。
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滝。三階滝、八幡滝といった明媚な滝を見られる。
雰囲気の良い登山道を進む。
雰囲気の良い登山道を進む。
このように緩やかな感じです。
このように緩やかな感じです。
屏風岩に到着。
晴れてるとキレイだろうなぁ。屏風岩にて。
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晴れてるとキレイだろうなぁ。屏風岩にて。
切れ落ちた崖道を慎重に進む。
切れ落ちた崖道を慎重に進む。
濡れた岩は滑りやすいので、補助のクサリが付いている箇所も。落ちたら沢にドボンです。
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濡れた岩は滑りやすいので、補助のクサリが付いている箇所も。落ちたら沢にドボンです。
天狗岩が突き出している。
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天狗岩が突き出している。
雨でも緑がキレイ。
雨でも緑がキレイ。
沢が見えてきた。
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沢が見えてきた。
沢を徒渉するkomemame。
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沢を徒渉するkomemame。
急斜面のクサリ場もあり。
急斜面のクサリ場もあり。
とても快適です。
とても快適です。
またまた沢を徒渉。丸太が渡してある。
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またまた沢を徒渉。丸太が渡してある。
これはムラサキヤシオという名前らしい。
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これはムラサキヤシオという名前らしい。
くろがね小屋を過ぎると、ようやく登山道は勾配を上げ始める。
くろがね小屋を過ぎると、ようやく登山道は勾配を上げ始める。
同時に風と雨が強くなり始める。
同時に風と雨が強くなり始める。
これはイワカガミ。くろがね小屋を過ぎると至る所に咲き乱れている。
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これはイワカガミ。くろがね小屋を過ぎると至る所に咲き乱れている。
名前分かりません…。
名前分かりません…。
風・雨・ガス…。
風・雨・ガス…。
押さえていないと帽子が飛ばされてしまいます。
押さえていないと帽子が飛ばされてしまいます。
峰の辻辺りからは引き返すグループも何組かいた。
峰の辻辺りからは引き返すグループも何組かいた。
絶景を楽しめるどころか、進むべき道も分かりづらい。何度か行ったり戻ったりを繰り返す。
絶景を楽しめるどころか、進むべき道も分かりづらい。何度か行ったり戻ったりを繰り返す。
ようやく稜線の牛の背に出たが、ここからが強烈。烈風でまっすぐ歩けない。
ようやく稜線の牛の背に出たが、ここからが強烈。烈風でまっすぐ歩けない。
石に抱きついていないと飛ばされるほどの風。タイミングを見計らい進んでようやく山頂に到着。
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石に抱きついていないと飛ばされるほどの風。タイミングを見計らい進んでようやく山頂に到着。
しかし、本当の山頂は乳首の先。
しかし、本当の山頂は乳首の先。
ここまで来たら登るしかない。
ここまで来たら登るしかない。
帰りはさらに烈風が吹き荒び、稜線はまったく歩けない状態に。風が若干弱まったタイミングで何とか撮影。
帰りはさらに烈風が吹き荒び、稜線はまったく歩けない状態に。風が若干弱まったタイミングで何とか撮影。
レンズも曇ってしまった。
レンズも曇ってしまった。
サクサク下ります。
サクサク下ります。
前方にスキー場が見えてきた。
前方にスキー場が見えてきた。
野生のマーガレット?
野生のマーガレット?
たんぽぽの綿毛。
たんぽぽの綿毛。
登山口に戻ると青空が見えていた。
登山口に戻ると青空が見えていた。

感想

●今週は土日ともにアウトかと思っていたが、
天気予報を確認すると日曜の昼以降の天気が意外に回復している。
甲信越はお昼過ぎまで雨が残るようだが、東北方面の太平洋側は午前早めに雨が上がりそうなので、
遠望はきかなくとも、稜線の火山っぽい絶景や沼ノ平くらいは見られると思い、
以前から行ってみたかった安達太良山へ。
●本格的な夏山シーズンを迎えるにあたって、足元の不安がずっと残っていた。
調子の悪かった夏靴に見切りをつけ、NEWシューズを新調したのでそのテストも兼ねて。
●ドシャブリの東北道をひたすら北上。雨は一向に止む気配がない。
SAでゴハンを食べたりして時間を潰しなら、登山口には7時前に到着。
雨が止んだら出発しようと思っていたのでクルマの中で1時間ほど仮眠をとる。
目を覚ましても雨は降り続けていたが、若干雨脚が弱まってきたので出発。
●塩沢登山口からのくろがね小屋までのコースは、沢に沿って緩やかな登山道を登って行く。
途中、滝あり、明媚な岩あり、断崖あり、徒渉あり、鎖場ありと
変化に富んでいてとても楽しいコースだった。
●稜線上の暴風のため、当初は、鉄山→箕輪山→笹平経由で下る予定だったが、
一瞬も迷うことなく来た道を引き返す。
●新調した夏靴の結果は、とても良好。10km以上あるいても靴擦れひとつ起こさなかった。
これで不安はなくなったかな。
●稜線の火山っぽい絶景を楽しむどころか、身の危険を感じるほどの暴風に晒される。
またぜひ天気の良い時にぜひ再訪したい。

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コメント

danyamaさん、 komemameさん、こんにちは!
緑がきれいですネ

私も塩沢から登りましたが、紅葉も終わった11月で、ほとんど道中の印象はありませんが、この写真を見ていると、また歩きたくなります。

山頂は残念でしたネ。
私も似たような状態で、暴風雨のため楽しみにしていた沼ノ平は見れませんでした。

ほんとうの空の時に是非訪れたいですネ。
2012/6/20 12:00
hottenさん、こんばんは。
hottenさん

コメントありがとうございますっ!

いやぁ、安達太良山こんなに風がきついとは思いませんでした…。
稜線では強い時は風速は30m/秒はあったと思います。

でも、塩沢からくろがね小屋まではとても楽しかったです。
「アスレチックコースみたい」とkomemameも言ってました。

>ほんとうの空の時に是非訪れたいですネ。
大賛成です!お互い「ほんとうの空」が見られるといいですねぇ。

それにしても…hottenさん、
最近山に行かれていないようで、
腰の回復が芳しくないのかなぁとちょっと心配しておりました。
無理なさらずしっかり治してくださいね。
そして、完全復活の山行記録を楽しみにしてます!
2012/6/20 20:10
プロフィール画像
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