傾山

2019年10月29日(火) [日帰り]

• GPS: 09:45
• 距離: 12.5km
• 登り: 1,445m
• 下り: 1,510m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:45
• 休憩: 1:09
• 合計: 9:54

7:00 スタート地点
7:08 7:11 上畑コース分岐
10:25 10:25 九折越
11:36 11:47 後傾
12:07 12:46 傾山
12:53 12:57 後傾
13:48 13:52 九折越
13:53 13:56 九折越小屋
13:59 14:02 九折越
16:40 16:40 上畑コース分岐
16:49 16:51 九折登山口
16:54 ゴール地点

昨日の祖母山に続き、今日は傾山。予想してたよりハードなコースにくたくたとなる。朝の雨で足下が滑りやすく九折越までに体力を消耗すること甚だしい、だがそこからの稜線歩きは快適で足も進んだ。

天候

雨のち快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

竹田市内に前泊、国道502号線を原尻の滝入り口で右折。県道7号線を緒方町上畑へ、傾登山口BSより左折し豊栄鉱山鉱害防止事務所手前に駐車場有り。かなり広くて駐車台数に問題なし。

コース状況／危険箇所等

九折越（つづらごえ）までの道が半端なく厳しい。雨天時は前半のトラバース道での滑落に注意が必要だろう、倒木も多く、とにかく滑りまくる。九折越までの四分の三あたりで林道に出る、そこからは勾配が厳しくも落葉を踏みしめての気持ちの良い登山道となる。九折越広場から傾直下までは最高に気持ちの良い縦走路が続く。

その他周辺情報

下山後の温泉は熊本、大分多数有り。今回は炭酸泉で有名な竹田市直入町の長湯温泉「御前湯：500円/大人」を利用。上畑から約1時間。

写真

2日目は傾山へ登ります。コースは九折越から傾へ向かい、そのまま折り返します。この山系は「ユネスコエコパーク」に認定されているそうですが、今ひとつ、その内容は理解できてません・・・。

夜半からそこそこの雨。しかし上がりそうなので準備を整え元気よく出発する。この天候のせいか本日この山域に入ったのは我々のパーティのみでした。

鉱山が閉山すると後始末が大変、

ご苦労様です。

大きな沢に沿ってしばらくは林道を歩く、

突然滑りそうなネット橋を渡り、

ここから山中へ右折。左は三つ坊主へ向かう三ツ尾コース。

カンカケ谷までは疲れの溜まるトラバースが延々と続く。

くたびれてカメラもぶれぶれ。

この岩壁は難所！

途中ヒメシャラの黄色い幹が慰め。

ガスの籠もる中、ただひたすら登る。

こんな発見もしながら。右端がイヌブナ、中2枚がヒメシャラ、左端がブナ。

カブトガニみたいな落下物はモミの実。

やっとのことで林道に出合う。

鉄の梯子が次の入り口。下山時、メンバーの一人が歪んだステップで滑落。要注意。

ここでやっと1000m。まだ後600m上がらねば。

しかし登山道は気持ちの良い落葉の道に変化し、

あっという間に九折越到着。

広くてきれいな場所です。

みんなで落ち葉の内覧会。コシアブラ、コハクウンボク、アカシデ、コミネカエデ、コハウチワカエデ、アワブキ、ヤマザクラ、イヌブナ、タカノツメ、ミズナラ、クマシデ、シロモジ、アオハダ、マンサク。

ここからの縦走路は極上でした。

鹿除けネットの効果がありありと、

いよいよ傾きに近づく。

快適、快適。

徐々に双璧が近づく。

少しアップで。

最後は切り立つモアイ像をくぐり抜け、

見えるでしょ、

山頂到着。

イヤ〜、良い眺めです。

祖母に続く障子岩群、

標識も傾いてるって。

こっちもいいね〜。

紺碧の青空がご褒美、我々以外だれも来ない山頂でした。

名残惜しいけど、独り占めした山を下ります。

次の縦走に備え（？）九折越小屋を少し覗いてみた。

中もきれいです。

九折越広場。

下りに見つけたヒメシャラ5兄弟。

アカシデ家族。

ここは慎重に下る。

珍しいウリカエデ。

今日一番きれいだったシラキの紅葉。

と言うことで、なんとか暗くなる前に林道まで戻る。

長かった一日に思いをはせながら振り返る。そこには只道があるだけ。

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 雨具 日よけ帽子 靴 ザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） コンパス ヘッドランプ 携帯 時計 ストック カメラ GPS

感想

MISB

祖母山から見る傾山山頂は鋭い爪で削り取られたような荒々しい表情をしていたが、実際登ってみて大変だったのは、その山頂部よりも九折川が幾千万年の間に削り込んだ深い谷間をトラバースする部分だった。常に谷底へ引き込もうとする見えない力に恐怖を覚えた。雨天時には相当な注意が必要だろう。三つ坊主の岩峰ルートは熟練者向きと古い地図に書いてあるが、上畑ルートも油断できないコースだと思う。特に時間を掛けたわけでは無いが結局往復に9時間を越えてしまった。しばらくは再挑戦する気にはなれないが、機会があれば祖母・傾縦走か、せめて傾周回コースを歩いてみたいと思う。