ボウズクリの滝
- GPS
- 07:23
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 781m
- 下り
- 749m
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
大田山の会の労山祭会場となった河内川ふれあいビレッジが集合場所。
皆、手早くテントやタープを設営し、沢行きメンバーは、その場でヘルメットをかぶりハーネスをつけ沢靴に履き替える。よくよく考えると近くでキャンプをしている一般の人から見たら、この出で立ちというのはなかなか奇異に映っているような気もしないでもない。
そんなことは気にせず1.5km ほど上流の棚沢キャンプ場の対岸駐車場につくやいなや、棚沢キャンプ場に電話し駐車の許可を貰う。行く手目の前には河内川が立ちはだかり、そこに立派な吊り橋がかかっていた。
渡り口には「定員6名」との文字。全員の歩調が合うと輻輳し揺れる揺れる。
この吊り橋を上流側に少し進むと古風なバンガローが建ち並ぶ棚沢キャンプ場である。
このキャンプ場は多客期を除き幕営は不可とのことだが、そのまま石段を進み、すぐに滝が現れた。
5m ほどの前衛の滝の奥に、今回の沢行の中で最大級の滝となるボウズクリの滝がそびえ立っている。
前衛の滝は難なくパスしたものの本体は20mのせり上がりでとても上れない。
リードが単独で左側の岩肌にとりつき大きく巻いて上っていく。長い時が経つ。ロープが足りなくなる。エーッそんなに上なのと思ったころ、滝の音に混じりながら高らかな笛の音が耳に入った。メンバーが順々にロープにタイブロックを取り付け数珠つなぎで追う。
ここの岩肌は大変もろく、安全かと手でつかむとボロっと崩れ、かといって木の根やツタや枝をつかむとパキッと折れる。さらに数珠で岩に取付いているので、上からそれらがどんどん落ちてくる。なかなかデンジャラスな状況だが、みな順々に滝の上に巻ききった。
その後は3〜8mの滝が連続し、シブキの中を快調に進む。自分は6月のマスキに行ったのが初めての沢経験だが、そのときは小雨舞う薄寒だった。しかし今回は盛夏の晴天である。シブキの気持ちよいこと。
ジャブジャブ腕を突っ込み汗や泥を洗い落とす。
もう一つ雰囲気が違うのが靴である。前回は借りもののフェルト底の靴で挑んだが、今回は新品のアクアステルス底の靴。この靴、素足だったら何とか入るサイズで、ネオプレーン靴下などとても履けないのでインソールを外して着用した。これが岩への掛かりが非常に良くて、フリクションを効かせながら快調に進めた。ただこの靴はコケのヌメったところは逆に弱いらしいが…
中盤に8mの直滝&堰堤があり、ここも左側(右岸)を巻き、上がったところ前半終了とのこと。おにぎりをパクツク。
後半は水量が減りながらも5〜8mの滝がつづく。ロープを頼るようなところもなく皆テンポ良く遡行していく。
水が涸れ、沢のお終い(沢にしてみれば始まりだが)あたりから二股の分岐が計3回続いた。
この二股での選択はその後の詰めの選択ともなるため、まさに運命の分かれ道というところである。
(ただ、何度も来て試してみないとどれが最善なのかは誰もわからない)
詰めに入ると草木の乏しいやせた軟弱な土と急傾斜の連続。靴のつま先を一足一足斜面に蹴り込んでから踏み込む。それでも一歩の6割はずり落ちる。四つん這いで手も靴も土まみれになりながら40 分ほどで何とか作業道とおぼしきところにたどり着いた。
藪をこぎ尾根まであがり、北斜面側を巻くように、そこからは快調に西に進み、番ヶ平に到着した。
番ヶ平から吊り橋までの標高差は600m。おそらくこれを1時間半かけるぐらいがユックリのペースかなどと考えな
がら先頭を進む。
それでも朝渡った吊り橋が眼下に見えてきてからは、自然と加速がつき、程なく森を抜けた。
出たところは吊り橋の下流側で、朝のバンガロー周辺と真反対に当たる。
吊り橋は、なぜだか朝と違い、小走りでしかも手で捕まること無く一気に渡りきれた。(どうも意図的にガニマタにして歩くと安定し、揺れても走ることができるようだ)
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