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Yamareco

記録ID: 225663
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

ウェストンルートから悪沢岳

2012年09月16日(日) 〜 2012年09月17日(月)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
28.5km
登り
2,926m
下り
2,926m

コースタイム

9/16 林道ゲート6:15〜9:10広河原小屋9:50〜13:05大聖寺平〜13:35荒川小屋14:45〜16:20悪沢岳16:30〜17:55荒川小屋(テント)
9/17 荒川小屋5:35〜6:10大聖寺平〜8:25広河原小屋9:05〜11:50林道ゲート
天候 9/16 晴れ時々ガス
9/17 稜線:暴風雨、沢:晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
林道ゲートに5-6台駐車可能だが、このところこのルートは何故か人気があり、溢れる寸前だった。
コース状況/
危険箇所等
赤石岳が本命でしたが、悪天候のため悪沢のみとなりました。ウェストン先生申し訳ありませんm(_ _)m

2日目は雨でしたが小渋川はこのところの少雨のせいか増水は全く無く、渡渉も全て膝下で全く問題なし。沢自体に悪場も無く、北海道・日高のような沢とピークを組み合わせた登山ができる。日本アルプスではここと赤木沢だけかも。赤石岳への最短コースでありながら十二分に楽しめる。
林道ゲートでいきなり二択トラップ。左が正解。
2012年09月16日 06:15撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/16 6:15
林道ゲートでいきなり二択トラップ。左が正解。
良い感じの沢が続きます。
2012年09月16日 07:31撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/16 7:31
良い感じの沢が続きます。
思わず飛び込みたくなります。
2012年09月16日 08:37撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/16 8:37
思わず飛び込みたくなります。
福川・荒川分岐。広河原小屋はここからすぐです。
2012年09月16日 09:03撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/16 9:03
福川・荒川分岐。広河原小屋はここからすぐです。
広河原小屋に着きました。中は床板が張りかえられていて綺麗です。十分泊まれます。
2012年09月16日 09:12撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/16 9:12
広河原小屋に着きました。中は床板が張りかえられていて綺麗です。十分泊まれます。
小屋から先の尾根道は指導標もあり、迷う心配はありません。
2012年09月16日 12:24撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/16 12:24
小屋から先の尾根道は指導標もあり、迷う心配はありません。
荒川前岳の崩壊地の迫力が凄いです。
2012年09月16日 12:32撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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9/16 12:32
荒川前岳の崩壊地の迫力が凄いです。
バックには昨年登った奥茶臼山が見えてきました。しかしこの山は山座同定が難しい…
2012年09月16日 12:44撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/16 12:44
バックには昨年登った奥茶臼山が見えてきました。しかしこの山は山座同定が難しい…
大聖寺平まで無事到着。荒川小屋はすぐです。
2012年09月16日 13:08撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/16 13:08
大聖寺平まで無事到着。荒川小屋はすぐです。
テン場は空いているようです。
2012年09月16日 13:32撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/16 13:32
テン場は空いているようです。
水場に近い位置を占領。この日はわずか4張でした。
2012年09月16日 14:42撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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9/16 14:42
水場に近い位置を占領。この日はわずか4張でした。
悪沢岳に向かいます。マツムシソウなど秋の花が満開。
2012年09月16日 14:47撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/16 14:47
悪沢岳に向かいます。マツムシソウなど秋の花が満開。
鹿柵が出来てました。昔はこんなの無かったな。
2012年09月16日 15:18撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/16 15:18
鹿柵が出来てました。昔はこんなの無かったな。
中岳まで来ました。13年ぶりです。このときはすぐそばの避難小屋に泊まりました。
2012年09月16日 15:38撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/16 15:38
中岳まで来ました。13年ぶりです。このときはすぐそばの避難小屋に泊まりました。
悪沢の雲が取れないなぁ。
2012年09月16日 15:52撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/16 15:52
悪沢の雲が取れないなぁ。
なでしこJAPAN
2012年09月16日 15:54撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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9/16 15:54
なでしこJAPAN
トウヤクリンドウ。秋の花多し。
2012年09月16日 15:57撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/16 15:57
トウヤクリンドウ。秋の花多し。
タカネシオガマ。それにしても悪沢岳は実に花が多い山ですな。
2012年09月16日 15:59撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/16 15:59
タカネシオガマ。それにしても悪沢岳は実に花が多い山ですな。
山頂についたが晴れず、意気消沈して下山。
2012年09月16日 16:27撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/16 16:27
山頂についたが晴れず、意気消沈して下山。
中岳まで戻ると晴れました。
2012年09月16日 17:13撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/16 17:13
中岳まで戻ると晴れました。
赤石岳がかっこよすぎます。もう日の入りで、夕日ラインが一直線に貫いています。
2012年09月16日 17:30撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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9/16 17:30
赤石岳がかっこよすぎます。もう日の入りで、夕日ラインが一直線に貫いています。
もうちょっとで雲が。惜しいなー。
2012年09月16日 17:50撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/16 17:50
もうちょっとで雲が。惜しいなー。
翌日は暴風雨でした。赤石岳をあきらめようやく安全地帯まで降りてほっと一息。
2012年09月17日 07:32撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/17 7:32
翌日は暴風雨でした。赤石岳をあきらめようやく安全地帯まで降りてほっと一息。
小渋川まで降りると晴れました。しかし稜線上は分厚い雲が覆っています。
2012年09月17日 09:58撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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9/17 9:58
小渋川まで降りると晴れました。しかし稜線上は分厚い雲が覆っています。
高山の滝の周りは涼しくて最高に気持ちいい! レナード効果抜群。
2012年09月17日 10:10撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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9/17 10:10
高山の滝の周りは涼しくて最高に気持ちいい! レナード効果抜群。
立派な滝ですね。
2012年09月17日 10:13撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/17 10:13
立派な滝ですね。
この沢、凄く楽しいです。
2012年09月17日 10:21撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/17 10:21
この沢、凄く楽しいです。
写真だとわかりにくいですが、逆光に落ち葉が舞ってとても綺麗でした。残暑が厳しまくりですが季節は確実に秋に向かっています。
2012年09月17日 10:23撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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9/17 10:23
写真だとわかりにくいですが、逆光に落ち葉が舞ってとても綺麗でした。残暑が厳しまくりですが季節は確実に秋に向かっています。
吸い込まれそうな青。
2012年09月17日 10:24撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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9/17 10:24
吸い込まれそうな青。
稜線ではずぶ濡れ、意気消沈でしたがこの沢は来てよかった。
2012年09月17日 10:29撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
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9/17 10:29
稜線ではずぶ濡れ、意気消沈でしたがこの沢は来てよかった。
岩の間から湧き出る清水。メチャクチャうまい!!
2012年09月17日 10:43撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/17 10:43
岩の間から湧き出る清水。メチャクチャうまい!!
七釜橋から稜線方向を振り返ります。相変わらず濃い雲の中です。
2012年09月17日 11:16撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/17 11:16
七釜橋から稜線方向を振り返ります。相変わらず濃い雲の中です。
下山後、赤石荘。物凄い秘境ですが快適な露天風呂です。
2012年09月17日 12:38撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/17 12:38
下山後、赤石荘。物凄い秘境ですが快適な露天風呂です。
撮影機器:

感想

 このところヤマレコ上で小渋川から赤石岳を目指す記録を目にすることが多く、このコースの人気の度合いが伺える。連休中天候はあまり良くないようだが、赤石は再登であり晴天ピークにこだわりはない。それよりも何よりも最近の少雨傾向は筋金入りのアバレ川な小渋川もさすがに去勢された状態であろう。1泊で悪沢と赤石を狙う欲深な行程で出かけることとした。伊那谷・大鹿村の小渋川林道ゲートについたのは夜中1時半。小田原から4時間半だった。

1日目:
 林道ゲートは2つあるが左側のほうの山道を登ってゆくと30分くらいで七釜橋に出る。小渋川を左岸に渡ると河原の護岸ブロックがしばらく続くのでこれ沿いに行く。出発から1時間くらいで最初の渡渉。以後15回くらい渡渉の必要があるが、すべて膝下で問題なかった。ただし流れは強く足元が貧弱だと心もとない。沢登りスタイルが有利である。
 広河原小屋は尾根の取り付きにあり沢からも距離があり増水時でも安全そうだった。そして、小屋内も思ったより綺麗だった。ここで登山靴に履き替え、沢靴は置いてゆく。百間ボラに繋がる福川と荒川大崩壊地から流れる沢の間の尾根を登る。メチャクチャ急な尾根で疲れるが標高は見る見るうちに上がる。標高差1250mを3時間強で登りきった。南アルプスは稜線直下まで樹林帯なので直下で一気に視界が開けるドラマチックさが良い。稜線上はガスと晴れを繰り返しており、赤石は分厚い雲の中だが、悪沢は時々晴れ間も見える。今日は悪沢を狙うことにした。
 荒川小屋は大聖寺平から20分ほどの絶好の位置。水も豊富に引いてあった。テント設営後、まずは荒川中岳に登るが、意外と時間を消費し、3時半になった。幸い雷のなる気配は無い(悪沢岳は雷が多いところで有名)が、悪沢まで行くとテントに戻るのは暗くなってからになるのではと不安になる。とりあえず行ける所までと思い歩いているうちに悪沢山頂までついてしまった。荒川小屋から1時間半。空身とはいえこんなに早くつけるとは。残念ながらガスは晴れなかったがここも再登なので良しとする。テントには日没直後の6時前に帰ってきた。
 ご飯を食べて酒を飲んだらそのままバタンキューだった。明日は赤石ピストンしてそのまま下山だ。

2日目:
 夜寝るときはとても寒かったのに、日が変わるころ暑くて目を覚ました。暴風が吹き荒れており時々小雨もぱらついている。まず頭に小渋川の増水のことが浮かんだが、予報では水曜日までは大荒れにはならないはずだ。心配しても仕方が無いがなかなか眠れない。
 朝起きると天候は更に悪化しており、横殴りの暴風雨になっていた。テントから出るのが億劫だが、今日下らなければならないので意を決してテントを片付ける。あっという間に全てずぶ濡れになった。幸いにも今日は北東の風で、大聖寺平までは追い風になりあっという間に到着。赤石はここから往復2時間ほどだろうが、この天気では行ってもただの苦行である。想像していたより雨量も多く小渋川の増水も気になるのでこのまま下ることにした。
 ところが、20分も下ると向こう側が晴れてきた。どうやら暴風雨なのは稜線上だけらしい。こういうケースは何回か経験しているが下界の予報は晴れなので全く当てにならない。不運だったとしか言いようが無い。
 小屋に着き、沢靴に履き替えて沢を下り始めると、ギラギラした太陽が照り付けてきて一気に真夏になった。途中、高山の滝で小休止。水しぶきが涼しげで気持ちが良い。小渋川は基本的に河原歩きなのだが、函のような狭い流れも何ヶ所かあって変化に富み、飽きない。暑いので意識的に川の中をジャブジャブ歩いた。実に爽快な気分で正午前に林道ゲートまで戻ってきた。

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肝心の赤石岳に登れず、悪天候で難儀もしたが、小渋川は暑い日には壮快で実に気持ちが良かった。今度こそはもう一度赤石に挑戦したい。

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コメント

よろしかったら、ご教授下さい。
triglav さん,初めまして。rikimaruと申します。

小渋川を遡行しての山行,その怒濤のようなパワー溢れる記録に敬意を表します。
私など足下にも及ばぬ快足,すごいです。
また,私のトホホの記録もご覧頂き,ありがとうございます。

そこで,質問なのですが,私の小渋川道迷いにおいて,右岸への取り付きがあれで
良かったのか? もしかして,岩ゴロのルートをそのまま行けば良かったのか?

ご教授頂ければ,たいへん参考になります。
私の記録にその旨追記することで,ヤマレコ読者への情報提供にもなりますので,
よろしければ,その辺のところを,教えていただければ,助かります。
2012/9/25 21:47
小渋川について
コメントありがとうございます。
私より1日早く出発されたのですね。天気の良いときに稜線におられたようでうらやましいです。

さて、お問い合わせのルートですが、ご指摘の箇所を私もおぼろげにしか覚えていないので正確でないかもしれません。

私は登りはキタ沢の出合を見ながらずっと河原を行きました。基本、高巻きはないとの情報を得ていたので、川筋から外れるつもりは全くありませんでした。でも、下りでは何故かペンキマークを見つけて右岸のヤブの中の踏み跡を通り、気がつくとキタ沢をすぎていました。多分、ここの箇所のことを言われているのだと思います。

どちらが正しいとは決められないと思います。沢ルートはそもそもしょっちゅう荒れますので、歩きやすいところも変わりますし、河原での恒久的なマーキングはとても難しいことだと思います。逆にマークに従ったために危険な思いをすることもありえると思います。

その都度判断して安全に通れるところを通るというのが一番良いのではないでしょうか? 私の感想で申し訳ありませんが。

rikimaruさんも単独登山が多いのですね。お互い安全登山を続けて長生きしましょう。
2012/9/25 22:50
ご回答ありがとうございました。
やはり,小渋川遡行は,岩ゴロ帯の中,キタ沢の出合の先を左にカーブして,避難小屋を目指すのが正解だったようですね。

仰られるとおり,あのように頻繁に大水でルートが変わるようなところは,赤ペンキの表示などあてにせず,地図できちんと現在地確認をしながら歩くことが肝要なのだと理解いたしました。どうもありがとうございました。

ところで,これまでのヤマレコの記録をざっと拝見いたしましたが,敬服いたしました。
素晴らしい記録に,言葉もありません。

私など,平凡なサラリーマン生活の中,せいぜい2〜3泊の縦走でお茶を濁していますが,triglav さんの記録はすごいですね。

海外遠征も含めて,今後とも迫力ある素晴らしい登山の記録を,楽しみにしております。
このたびはありがとうございました。まずは御礼まで。

2012/9/26 21:40
今後とも安全登山で
過分のご感想ありがとうございます。

私も平凡多忙なサラリーマンで頻度多くは登れません。徐々に体力も衰えます。rikimaruさんの方がずっと多くの日数を登られていると思います。

これからもお互い無理せず楽しんでゆければ良いですね。
2012/9/26 23:31
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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