阿部山 703m
コースタイム
天候 | 曇り、晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2007年01月の天気図 |
コース状況/ 危険箇所等 |
桑園6:50−7:30平和駐車場所7:50―8:05宮城ノ沢ゲート―8:40林道からの分岐点−9:20尾根―10:35阿部山10:40−12:05林道からの分岐点−12:30平和駐車場所12:50―13:30桑園 |
写真
感想
土、日と晴天で、月曜まで続きそうである。1月に山へ行くのは初めてだが天気さえ良ければ大丈夫だろう。最初は簡単な所から始めよう。
奥手稲と思って調べていたが、これはちょっと手強そうだ。そのうちにこの山が出てきた。
3年前4月初めに登った百松沢より低く、登山口からの距離も短い。
ガイドブックには出ていないのでINと1/25000地図で調べる。
1/22(月) 今日は配達の定休日だ。5時起床。パソコンを入れて天気予報を見る。午前から曇りで夕方からは雪である。夕べの予報では、夕方までは晴れだったのに・・・
まあ天気が悪くなったら引き返せばいいのだ。
準備は順調に進み6:40出発。コンビに寄って地図のコピーをする。
平和に着いて墓地の所、坂を登って行く。道が山の方へカーブして登って行く所にゲートがあり閉まっている。少しバックした所に広く除雪したスペースがある。隅っこにぎりぎり寄せて駐車する。
さてここからどっちへ行けばいいのか?地図とコンパスで調べる。墓地の脇を西へ行けばいいようだ。先ほどのカーブの所に行ってみると真っ直ぐは、雪の山で行き止まりになっているが、その先に道が続いている。然も2本のスキーの幅で、そしてその間をスノーシュウなどで歩いたのだろう、幅50cmぐらいでしっかりした踏み跡が付いている。
登山靴で来たのだが、埋まることは殆どなく、歩き易い。スノーシュウを持って来たが、拍子抜けの感さえある。
墓地の山側、その縁に沿って真っ直ぐ道が続いている。
家を出る時は曇っていたが青空も出て、行く手に阿部山が、鮮やかというほどではないが朝日を受けている。天気は大丈夫だろう。
10分ばかり歩くとゲートがある。夏はここまで車が入るのだろう。
ゲートの横をすり抜けて行くと林の中に入る。右手崖の下を宮城ノ沢川が流れている。
やや下り気味に進んで行くと川と同じ高さになる。橋があるが鉄骨だけのようで通行禁止という看板がぶら下がっている。そのすぐ上流側に飛び石の上に積もった雪が厚くつながってブリッジになっている。みんなここを渡っているようだ。
ちょっと心もとないがしっかりした所を見定めて慎重に渡る。
左岸に移って、平坦な道が続いている。
暫く行くと200mぐらいの間隔で砂防ダムが2つある。手前のダムの上を高圧送電線が走っている。
右手は少し平地があったりなかったりですぐ急な斜面の林になっている。そしていたる所で、林から出て来た、あるいは入って行ったスキーの跡やスノーシュウの踏み跡がある。
地形上ではどこから入っても斜面を登って尾根に出る。そしてこの林道と略平行に尾根を南西に行けばいいのだ。ただ、先に行ってから入るほど尾根歩きが短い、その分斜面は急になる。その点では377m峰を過ぎたあたりから入って尾根に取り付くのがよさそうだ。
夏道が、その辺りに、尾根の奥の沢沿いに途中まで付いている。
派手な踏み跡があったので入ってみる。膝の上まで埋る。それに踏み跡も疎らだ。
少し後戻りしてみたがそれらしきものはない。まだはやい。林道を、出来るだけ奥まで行った方がいいだろう。林道のほうが歩き易いのだ。
かなり進んだと思う頃、右手が広くなっていてその奥へスキーの跡と踏み跡がある。今度は明らかにより多くの人が通ったと思われる。ここが分岐点に間違いない。
スノーシュウの踏を辿って行くとほとんど埋らない。つぼ足で十分行けそうだ。
斜面がだんだん急になってきた。踏み跡でも、柔らかくて、ひざ辺りまで踏み抜いてしまう。この急斜面ならスノーシュウを履いても大変さは同じだろう。悪戦苦闘が続く。
尻滑りした跡もある。こんな急な所をよくも尻滑りしたものだと思う。
疎らだが木が生えていて雪崩の心配はなさそうだが、踏み外して滑落したら大変だ。
やっと尾根に出る。踏み跡がまとまって埋らなくなる。
太陽が、宮城ノ沢川を挟んだ向かいの尾根の上に顔を出し、日が照ってきた。
緩急の坂道が疎林の中に続く。踏み跡がしっかりしているので思ったよりは遥かに歩き易い。
汗が出る。気温が上がったのだろう。冬山では汗は禁物だ。オーバーヤッケもその下に着ていたヤッケも脱ぐ。
いい時間になったので大休止してエネルギーと水分を補給する。
昨日(日)、一昨日(土)は多くの人が来たようだが今日はまったく静かだ。
右手、隣の尾根の上、青空が鮮やかだ。
振り返ると、木の間から平和の街が見える。
何気なく振り返るとスノーシュウが落ちている。僕のものだ。もう片方はもっと下の方で落としたのだろう。帰りに拾うことにして、眼に付き易い木の枝に引っ掛けておく。
頂上が近いようだ。最後と思しき急な坂を登って行く。
ここで気がついたのだが、スノーシュウの片方はザックにくっ付いている。片方だけが滑り落ちたのだ。
平坦な所に出る。行く手の立ち木に看板がくっ付けてあり、阿部山という字が読める。
山頂は広くて平坦だ。その中で少し高く盛り上がった所が頂上だ。
誰もいないので自分で自分を撮る。
来た方向と反対側で人の声がした。
天気は良くて、ガスもかかっていないが、立ち木のため眺望は得られない。登ってきた方向に立ち木の隙間から平和の街が霞んで見える。手稲山の鉄塔が木の間越しに見える。
心待ちにしていたが誰も登ってこない。
予定より少し遅れているので、長居は無用、降りることにする。
降りは速い。急な所でも踵を利かせると少し埋るくらいの方が歩き易く、速い。
ただ雪道はどこも同じような感じで、登って来た道を降っているという確信が持てない。一抹の不安を抱きながら降って行く。木にぶら下ったスノーシュウを発見。以後は確信を持って降って行く。
尾根から斜面に移って、急な坂を降りきった所で、登って来る人に会う。ソロの男性だ。
暫く立ち話をする。昭和20年生まれ、団塊世代の前である。
靴は鋲の付いた長靴で、洋式のワカンをザックにくっ付けている。
休みが取れなくてなかなか来れないというが、百松沢、奥手稲、漁など冬山も既にかなり登り、この山も何回も登ったことがあるという。
奥手稲、漁などの様子を聞いて別れる。
間もなく林道に出る。順調に降って、2つのダムがあり、上を高圧送電線が走っている。
静かな樹林、そして純白な雪、そこに付けられた1本のトレースをとぼとぼと歩いて行く。然も登頂を果たして、である。この気分がなんともいえない。
間もなく雪のブリッジで川を渡り、緩く登り返してゲートに着く。
左手に手稲山が聳えている。手稲山はここから見るのがより重量感があると思う。
車の所に着く。横にもう1台停まっている。
今日は登山靴で運転して来たが、特に問題はない。帰りも登山靴で運転した。
予定より30分・立ち話をした分だけおくれて家に着く。
感謝しています。
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