久留里沿線ハイクー船塚山・飯綱神社・久留里上の城・内山堰めぐり
千葉県
hirohok510
体力度について
- GPS
- 05:35
- 距離
- 18.6km
- 登り
- 498m
- 下り
- 482m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
先月、君津の知人宅で製作したベンチ型花台を引き取りに行くついでに久留里沿線の低山ハイクを試みた。 小郡駅−船塚山：旧道を歩き、久留里沿線に多い自噴井戸を見学しながらの楽しいアプローチ。途中二つの船塚山への道標は車用なので無視して進むこと。山本青年館、飯高神社鳥居から飯高神社に向かって山道を入る。飯高神社の参道の石段を上り、神社へ。ここまでは問題なし。神社の上の林道に出て船塚山に向かう。林道を道標にしたがって船塚山に。船塚神社裏の広場はかつて競馬場だったそうだ。その奥の樹林の右奥に浅間山への道標がある。 船塚山ー浅間神社（小櫃駅）：浅間山まで踏み跡ははっきりしており、手書き道標もある。浅間山（神社）からのくだりは参道の急な石段で滑らないように注意すること。 浅間神社−壬申山（飯綱神社）：神社下から土手道、ついで田んぼの中の舗装道を国道を越えて直進すると、旧国道に突き当たり、左折してすぐ先の貯水槽を右折、宝蔵院の先の分岐を左折すると橋を渡って飯綱神社の道標がある。道標の地図をよく見て、次の庚申堂を見て右折し、お堂手前を左に進み、飯綱神社に出る。この上の壬申山が不明確で、これまでの記録に書かれてあるものとは思えなかった。あるいは右の小高い藪山がそうだったか？内田栄一氏の「房総の山歩き」では壬申山山頂には二十三夜塔があると書かれているが、壊された建物の土台しかなかった。山の高さにも疑問があり、もしかしたら右に見える藪山が本当の壬申山か？ー−GPSのトラックデータを見ると、やはり98mピークには到達しておらず、薮山に向かわねばならなかったようだ。 壬申山ー白山神社古墳：切通しの林道を下って飯綱神社の道標を左折し、向かいの尾根への踏み跡に入る。国道に出て白山神社入口に古墳の案内。古墳はこの地域の古墳時代の歴史を知るうえで重要らしく、社寺林の中でよく保存され、 一見の価値有。 久留里駅ー上の城ー久留里城跡：久留里駅から城跡に向かう途中の真勝寺入口から途中にある秋葉神社石段を上り、その奥にある踏み跡から尾根筋に入ると久留里城の初期の曲輪、堀などの遺構があり、上の城の跡と思われるピークの平坦地がいくるか出てくる。尾根道は古い城の道と思われるが、途中で分岐があり、久留里城ー久留里小学校の手書き道標もあるが、踏み跡が分かれていてはっきりせず最後は分岐を間違えたのか、駐車場付近の崖に出た。本来は久留里城跡の主尾根を直進し、城山隧道の上を通るのがコースらしいが、主尾根も曲がりくねり、道標もないので極めてわかりにくい。歩く人もほとんどいないようだが、一部に道標もあり、地元の愛好家はあるいているのかもしれない？？−− 久留里城跡ー内山堰：天守閣裏から怒田、内山堰の道標にしたがって山道を進むが、歩きにくいので初心者だけでは入らないこと。道標も怪しげで、迷い込むと急な尾根や谷が深いので結構大変だ。見えにくいところに分岐の道標があるが、怒田への道はよくわからなかった。あるいはもっと先にあるのかもしれない。内山堰へは道はさほど荒れていないが、滑りやすく、道が崩壊して、ロープのある急な箇所や滑りやすい落ち葉のトラバース道などが多く、慎重に進むこと。内山堰は大きなため池のような場所と思われるが、何の解説も案内もなく、よくわからない。そのまま踏み跡を進むと、堰から流れる川の下流方向に進むようになり、藪っぽい草原の先に国道が見え、出口（入口）には道標はない。久留里城跡の先の分岐に道標ヶ一つあるだけだ。出口には小市部101柱の電柱が立っているのが目印。そこから久留里駅に向かう途中にもいくつもの自噴井戸がある。 |
写真
小櫃駅に向かうが電車は三田交差点で見え、一応駅に確認に向かったが、やはりすでに出発していた。これで亀山行きはあきらめがついた。
浅間宮の鳥居のすぐ上に祠があるが、壬申山ピークではないと思われる。標高も10m低いし、二十三夜塔もない。この祠の石仏は二十三夜塔とは違う。
壬申山と思われた場所では祠はなく、壊されて土台だけだった。地図を見るとピークはもっと奥になるので、藪の中を進むしかなさそう。今回はこれ以上行く余裕がなかった（二十三夜塔を村人が壊すとは思えない）。
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感想
先月、君津の知人宅で製作したベンチ型花台を引き取りに行くついでに久留里沿線の低山ハイクを試みた（前回は自転車輪行だったので持ち帰りできず）。
当初の予定では前回、コースミスのあった上総亀山の横尾番所跡から久留里城跡へのコースを再度歩いて、コースを確認し、時間が余れば小櫃駅から小郡駅まで三田浅間（さんだあさま）神社、船塚山、飯高神社などを歩いてみること。
しかし行きの木更津駅で昨夜おなかを冷やしたのか、腹痛に襲われ、電車を逃してしまう。久留里線は1時間に一本しかなく、さらに7時25分発の上総亀山行きを逃すと、二時間亀山行きはない。そこで木更津駅の蕎麦屋で朝ラーメン定食を食べて、英気を養いながら善後策を検討、亀山でなく小郡駅から小櫃または俵田駅まで歩き、次の亀山行きまたは久留里行きを捕まえて、残り時間から次の予定を考えるというもの。8時18分の久留里行きに乗り、50分前に小郡駅下車、とりあえず最初の目標である飯高神社を目指す。
小郡駅を出て、国道410号線から旧道に入り、久留里沿線に多い自噴井戸を見学しながらの楽しいアプローチ。この久留里は水豊かな町で、自噴井戸や酒造が多いので有名。しかし房総半島は首都圏の産業廃棄物の捨て場にもなっており、同じく首都圏の建築土木工事用の土砂採掘穴も多く、産廃の捨て場所（＋ゴルフ場の除草剤汚染）になってしまった。途中から規制はある程度されただろうが久留里は標高が低いので（3〜40m前後）、山の上に捨てられる産廃からの汚染水などが流れ込む恐れがあり、そうしたことから水への影響が心配される。
途中二つの船塚山への道標は車用なので無視して進む。山本青年館、飯高神社鳥居から飯高神社に向かって参道に入る。両側の家並みは立派だ。石段を上り、神社へ。ここまでは問題なし。神社の上の林道に出て道標にしたがって船塚山に出る。船塚神社裏の広場はかつて競馬場だったそうだ。その広場右奥の樹林入口に浅間山への道標がある。
浅間山まで踏み跡ははっきりしており、手書き道標もあり、迷うことはない。山頂には小御嶽大神の石碑があり、明治時代の富士講の一派「扶桑教」で建立され、山頂全体が富士塚のように作られたという。残念ながら亀山行きの列車に乗ろうとしてゆっくり見る余裕がなかったーー。
浅間山（神社）からのくだりは参道の急な石段で滑らないように注意しながら下るが、気は焦っている。300余段を急いでくだり、左に土手を見るが、右に駅を目指して走るーーしかし時間がないーー三田交差点あたりで線路が遠くに見え、踏切が降りている、遮断機がなっているーー次の交差点で列車が通過したのを目撃ーーああーだめだったかーー、しかし時間待ちということもありうるので小櫃駅まで行ってみるーーがやはり列車はすでに出発していたーーああー亀山までは今日は無理だ。次は二時間後なので、久留里までなら一時間後にある。そこで二回目の朝ごはん（100円サンドウィッチ）を食べながら、作戦を練る。やはり次の駅まで、壬申山、白山神社を経て歩くしかない。もし一時間で歩けなくとも二時間後の列車に乗れば、久留里周辺を歩いて木更津に戻ればよいと腹を決めた。
駅から浅間神社下までは戻らず、神社下から続いている土手道の先の田んぼの中の舗装道が国道を越える場所まで進んだ。神社下から進むと県道を超えて直進することになる。位置を確認し、この舗装道を進むと旧国道に突き当たる。これを左折してすぐ先の貯水槽を右折、宝蔵院の先の分岐を左折すると橋を渡って孟宗竹の竹林の間の坂道を進む。すると切通しの道の分岐に飯綱神社の道標がある。道標の地図をよく見て、次の庚申堂を見て右折し、お堂手前を左に進み、緩やかに登ると飯綱神社手前の鳥居に出る。この鳥居は飯綱神社ではなく、「浅間宮」と書かれてある。飯綱神社に参拝し、つぎに浅間宮方面を見る。よくわからない石仏の祠がある。大正年度に建立されたものだ。道は鳥居から左上に上がるので登って見るが行き止まりの山頂らしきピークの広場には壊されて土台だけになったものしかない。壬申山には二十三夜塔があると「房総の山歩き」には記録されているが、そのような塔はなく、村人が破壊するとも思えない。GPSで標高を確認すると山の高さにも疑問があり、少し戻ってみると南側に小高いピークがあるが薮になっている。もしかしたらこの藪山が本当の壬申山か？しかし時間がないので今回はこれ以上進まなかった。
鳥居下に戻り、切通しの林道を下って先の林道に合流、飯綱神社の道標を左折し、向かいの尾根への踏み跡に入る。無論道標はない。踏み跡を辿ると、まもなく水道配水場裏に出る。左に回りこむと、道が始まり、小学校の周りを左から回り、国道に出る。国道をしばらく進んで白山神社入口に出る。入口に古墳の案内。古墳はこの地域の古墳時代の歴史を知るうえで重要らしく、社寺林の中でよく保存され、一見の価値があるというので、神社に進んで社林の奥にある小高い丘に進む。ここが前方後円墳だ。
四世紀頃この地には古代馬来田國造が置かれたと言われる事からこの古墳はその関係の有力者の墳墓ではないかと言われている。
全長89�檀�37�湛發�11�辰料以�後円墳白山神社古墳は、4世紀の築造という。大友皇子の時代とは、年代が明らかに合致しない。現在では、この白山神社古墳の奥にある円墳が、大友皇子の墓だと言われている。同円墳は明治31年に発掘されていて、この時に、海獣葡萄鏡、直刀、鉄族などが出土したという。
結構大きい古墳だ。古墳の上に上がってみるも、特に何も特別なものがあるわけではない。付近には神社社林の巨木が多く、この社林に古墳は守られていたようだ。印象的な古墳と社林を後にして俵田駅に向かう。途中踏切を越えて六地蔵の道標があり、久留里の歴史遺産にもなっている。白山神社古墳で時間をとったので、11時50分の列車で久留里に出た。もう亀山はあきらめている。
久留里駅からどう久留里城跡を歩くか考えていたが、国道は大型ダンプなどがビュンビュン走るのであまり歩きたくない。「房総丘陵」のHPに出ている地図を見ると、途中の真勝寺入口あたりから入る道が示されている。そこで真勝寺入口を探す。それらしい道の脇に、水道施設のようなものがあり、その上に鉄階段があったので上ってみたが、朽ちて踏み抜き、危ないので戻って、真勝寺参道を登る。途中、右側の脇に石段があり、秋葉神社に向かうものと考えてこれに入る。石段を上り、秋葉神社があった。その奥にある踏み跡から尾根筋に入ると久留里城の初期の曲輪、堀などの遺構があり、上の城の跡と思われるピークのような平坦地がいくつか出てくるがどれが上の城かわからない。何も道標はない。尾根道は古い城の道と思われる。途中でいくつか分岐があり、久留里城ー久留里小学校の手書き道標もあるが、踏み跡が分かれていてはっきりせず最後は分岐を間違えたのか、駐車場付近の崖に出た。最後は崖を強引に下った。本来は久留里城跡の主尾根を直進し、城山隧道の上を通るのがコースらしいが、主尾根も曲がりくねり、道標もないので極めてわかりにくい。歩く人もほとんどいないようだが、一部に道標もあり、地元の愛好家はあるいているのかもしれない？？−−
駐車場から資料館に向かう。隧道上から続いていると思われる探鳥路入口があるが今回は時間がないので真直ぐ資料館に進む。資料館の手前右に展望台があり、三の丸や古戦場が一望できる。無料の資料館に入り、見学。久留里の歴史が古代から展示されている。しかし撮影禁止。久留里城跡は中世起源だが、江戸時代には近世城として天守閣も作られている。一部は中世と近世が重なっていると思われ、珍しいケースかもしれない。歴史の紆余曲折は複雑で一挙に理解できそうもない。とりあえず資料館をざっと見渡して最後に上総掘りやジオラマを撮影（一階は撮影可）、天守閣に向かう。この復元された天守閣は明らかに近世江戸時代のものの復元だ。中世にはこのようなものはない。
天守閣には上らずに先を急ぐ。天守閣の裏に怒田＋内山堰の道標があり、そこから山道に入る。天守閣裏から怒田、内山堰の道標にしたがって山道を進むが、歩きにくいので初心者だけでは入らないこと。道標も怪しげで、迷い込むと急な尾根や谷が深いので結構大変だ。途中道を見失い、踏み跡らしきものを探して、行ったり来たり。試行錯誤の末、見えにくいところに分岐の道標を見つけて崖を下り、経路らしき道に出たが、怒田への道はよくわからなかった。あるいはもっと先にあるのかもしれない。道標に従い、内山堰に向かう。道はさほど荒れていないが、滑りやすく、部分的に道が崩壊して、ロープのある急な箇所や滑りやすい落ち葉のトラバース道などもあった。慎重に進むと大きな池のようなものが見え、内山堰は大きなため池のような場所と思われるが、何の解説も案内もなく、よくわからない。表紙基盤には探鳥道と書かれ、野鳥の解説板だけがあるが、内山堰に関するものは何もなかった。
そのまま踏み跡を進むと、堰から流れる川の下流方向に進むようになり、藪っぽい草原を進むと霜の融けていない草っぱに出て、その先には家畜を飼っていると思われる土がむき出しになって餌のおいてある臭い場所に出た。その先には国道が見え、出口（入口）には道標はない。久留里城跡の先の分岐に道標ヶ一つあるだけだ。出口には小市部101柱の電柱が立っているのが目印。そこから久留里駅に向かう途中、新井白石邸入口があり、その先にいくつもの自噴井戸がある。
撮影していると水を汲んでいる女性に、入れ物があると汲んでいけるのにと同情された。こちらは産廃汚染水を心配しているーー。一口口に含むがーー水自体は悪くないがーー。かえりに別の酒造によって新酒を二本買い、一本は木工製作のお礼に、一本は帰りの楽しみにーー。木更津から君津のバスターミナルに出て木工品を受け取り、同じBTから東京駅に行くアクアライン経由の高速バスに乗るが、渋滞で時間がかかった。
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