鷹ノ巣山〜長靴で雪山ハイキング
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 1,296m
- 下り
- 1,380m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
奥多摩駅に登山ポストあり。 全行程を通じて危険と感じるところはなかった。 登山口から鷹ノ巣山山頂までは締まった雪道でトレースがしっかりついている。稲村岩分岐手前に急斜面のトラバースがあり慎重に通過する必要がある。 鷹ノ巣山山頂からの石尾根は、日なたのトレース部分は雪が解けけかけて土が出ているので泥で滑る。一方で日陰は凍結してこちらも下りは滑りやすいので注意が必要。 六ッ石山からの下山路も同様の状況だが、標高1200メートルを切ったあたりから雪のあるところ、ないところが交互に現れ、アイゼンを外すタイミングが難しかった。 |
写真
感想
「雪道最強の履き物は長靴」。新潟の除雪ボランティアで実感したこの言葉は果たして山でも通用するか?実証すべく奥多摩・鷹ノ巣山に向かう。
圏央道を青梅インターで降り青梅街道を丹波山方面に走り奥多摩駅入り口交差点を左折、橋を渡ってすぐ右の冬季無料開放中の奥多摩町営駐車場に車を止めて身支度、徒歩で奥多摩駅前バス停、8時10分発鍾乳洞行きバスに乗車。登山口に近いのは中日原バス停だが、トイレを使わせていただくため一つ手前の東日原で降りる。
長靴に履き替え日原街道を鍾乳洞方面へ。中日原バス停を過ぎると左側に鷹ノ巣山登山道入り口の看板。民家の横を抜けるとすぐに日原川へ降りる急な雪の下り坂。チェーンアイゼンを装着して樹林のなかを下りていく
。
橋を渡ると登りにかかる。沢を渡ると目の前に稲村岩。写真を撮ろうにも大きすぎて入らない。沢を詰め、稲村岩を北側に回り込む形で急斜面をつづら折りに登っていく。しっかりとしたトレースがあり雪が締まっているので危険は感じないが、最後のトラバースはかなりの高度感。尾根に上がると、稲村岩の頂上へ向かうらしい分岐に出る。ここで小休止、尾根を鷹ノ巣山に向かって高度を上げていく。
振り返ると木々の間から日原の集落、その上に見えるのは本仁田山だろうか?北側斜面のせいか、部分的に土は見えているところもあるけれど基本的に雪の斜面。しかしトレースがしっかりしているので、道迷いの心配はないのがありがたい。初めて使ったチェーンスパイクもしっかり雪面をとらえてくれている。
ヒルメシクイノタワまで来るとようやく鷹ノ巣山の山頂が見えてくる。テンションは上がるが、最後の斜面は思った以上にきつい。ブナ林が切れるとそこが山頂。南側が開けていて、富士山がいきなり目に飛び込んでくる。疲れを忘れる瞬間だ。
快晴で最高の景色、気持ちがいいが、雪が解けて土が露出しているところはぐずぐずの泥だらけで、食事の支度に手間取る。
リフィルタイプのカップ麺とおにぎり、チーズかまぼこ、ドライフルーツの食事をすませるともう午後1時20分。急いで石尾根を下りていくが、ここも雪解けが進んで泥だらけ。危険はあまりなさそうだが転倒すると悲惨なことになりそうなので、気持ちは焦るが慎重に高度を下げていく。
開けた尾根で右側は相変わらず景色がいい。途中、広い尾根で踏みあとがあちこちにあり、道を失いそうになるが、何とか登山道に戻る。何回かアップダウンを繰り返し、石尾根登山道から六ツ石山への分岐を右へ、急斜面を登るとほどなく六ツ石山山頂。すでに3時、バスの時間も気になり急いで水根へと下りていく。こちらもトレースはしっかりしており道迷いの心配はなさそうだが、相変わらず雪解けのドロドロ道で歩きにくい。
トオノクボの分岐を過ぎると登山道の雪が消えている。下りではチェーンアイゼンはズレやすいので足下が気になる。これから標高も低くなるし外すタイミングかなと思いアイゼンを外すが、しばらく下りたスギの樹林帯に入ると急な登山道に雪が凍り付いている。やむなく再び装着。
さらにスギ林を下りていくと樹林が切れて目の下に奥多摩湖が広がっている。水根集落を抜けると舗装道路に出る。案内板を頼りに道路を下りていくと青梅街道に合流、道を渡ったところが水根のバス停だった。
次の奥多摩駅行きバスまで約40分。バス停で待っていると、目の前の駐車場に車を止めていた老婦人が、青梅まで帰るので奥多摩駅まで乗っていかないかと声をかけてくれた。一度は辞退するが、重ねて声をかけていただいたのでありがたく乗せていただき、奥多摩町営駐車場前で下ろしていただく。これは助かりました。この場を借りてお礼をしたい。
山林の作業で愛用している長靴は雪山ハイキングに使えるのか? かねての疑問を検証するのが大きな目的の山行だったが、心配していた冷えも、木綿とウールの靴下を二重履きとクツ中用カイロの使用で、ほとんど感じることはなかった。使用後のメンテナンス、着脱の容易さもアドバンテージと言えそう。過酷な気象条件下でなければという条件付きだが、ワカン、チェーンアイゼンと組み合わせれば、最強の履物かはともかく、長靴は雪山ハイキングに十分使えそうだ。
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