三ツドッケから川苔山〜怖い巻き道と道迷い
隼鷹
- GPS
- 09:59
- 距離
- 20.7km
- 登り
- 1,546m
- 下り
- 1,851m
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標高グラフを拡大コースタイム
8:00テレビ電波中継施設
9:00一杯水避難小屋
9:30〜9:45三ツドッケ山頂(休憩)
10:00〜10:25一杯水避難小屋(食事休憩)
11:27蕎麦粒山山頂・巻き道分岐
11:44川乗橋・踊平巻き道分岐
12:23桂谷林道合流
12:57踊平方面への巻き道に戻る
13:45蕎麦粒山山頂・踊平分岐
13:52踊平
14:20狼平
14:39川苔山・川乗橋・鳩ノ巣駅分岐
14:51大ダワ・鳩ノ巣駅分岐
16:00〜16:10大根ノ山ノ神(休憩)
16:40熊野神社
16:49鳩ノ巣駐車場
| 天候 | 晴れ、北寄りの強風 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス 自家用車
鳩ノ巣駅5:54-奥多摩駅5:59(JR) 奥多摩駅BS6:02-東日原BS6:30(西東京バス) |
| コース状況／ 危険箇所等 |
【蕎麦粒山巻き道】 蕎麦粒山から日向沢ノ峰にかけての尾根の南側(奥多摩側)斜面を巻いていく道ですが、山側から崩れてきた土砂が細い登山道を完全に埋めていて足元が極めて不安定になっており、歩行に緊張を強いられる個所がたくさんありました。いずれも谷側は深く落ち込んでいて転落したら無事ではすみません。 このところ降水が少ない影響か、土質がさらに崩れやすくなっているようで、個人的には当面この巻き道は使わないほうが賢明だと思います。 川乗橋・踊平方面分岐から踊平方面へ降りて行く道は、林業作業道への分かれ道があちこちにあります。要所には指導標もありますが、稜線上にあるようなはっきりしたものではないので迷いこまないよう十分な注意が必要です。 |
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感想
北八ヶ岳・蓼科山方面へ行くことを考えていたが、季節外れの寒波と強風で奥多摩方面に行く先を変更する。半年前、道間違いで登り損ねた三ツドッケに東日原から登り、鳩ノ巣駅に降りるコースを選ぶ。
鳩ノ巣駐車場から電車、バスを乗り継ぎ東日原へ。最初は単調なスギ・ヒノキの樹林帯を登っていくが、テレビ電波中継施設をすぎると視界が開けて快調な尾根歩き。しかし、稜線に上がると風が強い。立夏を過ぎたと思えない冷たさだ。
一杯水避難小屋の右側を通って三ツドッケ山頂に向かう。二つピークを越えてようやく山頂に着くと、評判どおり好展望。北側だけは樹木で見えないが、石尾根、雲取山、奥多摩三山、富士山、丹沢、奥秩父、さらに双眼鏡だけどスカイツリー、東京湾まで一望できる。
一杯水避難小屋まで戻って早い昼食を済ませ蕎麦粒方面に向かう。相変わらず風は強いが気持のよい尾根歩き。順調に蕎麦粒山巻き道分岐に到着。本日は長距離なので迷わず巻き道を選ぶ。指導標に「土砂堆積注意」の看板が出ていたが後でその意味を思い知らされることになる。
しばらく行くと急斜面を巻いている細い道のあちこちが山側から崩れた土砂で埋まっている。谷側は深く落ち込んでいて、かなりの高度感があり、足元が崩れて土砂とともに転げ落ちていく自分を想像して身震いがする。一難去ってまた一難と連続して同じような土砂堆積箇所が続くからたまらない。
尾根に上がり一息つくが、それが早とちりだったことが後で分かる。川乗橋方面への分岐を踊平方面へと尾根を下りていくが、この道は2万5千分の一地形図に乗っていない。コンパスを頼りに踏み跡のはっきりした道を慎重にたどっていくが、踊平への分岐を見落としたらしい。尾根を下りていくと林道に飛び出してしまった。
道なりに下りていけば川乗橋に出そうだが確信がない。迷った時の鉄則に従い、来た道を戻る。分岐があり「踊平へ」という小さな道標を発見。ここで見落としたらしい。道標に従い踊平に向かっていくが、このあたりは林業の作業道と思われる分岐があちこちにあり、コンパスで方向を見定めながら正しい方向と思われる踏み跡をたどっていく。
どこかでみたような急斜面の巻き道に出ると、再び崩れた土砂が登山道を埋めている危険地帯が現れる。「ここを行くの？」と思わず口に出した今日一番の危険地帯。なんとか通過して、踊平への指導標が前方に見えて、心の底からほっとする。
踊平から川苔山へと高度を上げ、山頂・川乗橋方面との分岐から鳩ノ巣駅方面へ降りていく。舟井戸から大ダワ方面へ上る道は取らず、単調な人工林帯の中を降りる。風が強いせいか木の幹がこすれあう音が響いて、なにやら不気味な雰囲気。
手元の高度計で750メートルまで降りてきたところ、5メートルほど下の沢から動物が枯葉の上を駆けていく音が。ちらっと見たが姿は見えない。「もしやクマ？」その場で見定める度胸はもちろんなく、頭の中はとにかくこの場から早く離れることでいっぱい。ほとんど走る勢いで登山道を降りて、林道が見えた時はまたもほっとする。
林道から登山道に入り、熊野神社に降りるルートで鳩ノ巣集落に降りる。神社の横から集落の中を通り青梅線の踏切を越えて鳩ノ巣駐車場着。
長距離ルートを踏破できたことは自信になったが、2万5千分の一地形図に乗っていない登山道もある。急な変更だったとはいえ、道迷い回避のためには事前の慎重な準備が必要だと痛感させられた。
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