夜叉ヶ池〜戯曲の舞台を訪ねる〜

2013年06月01日(土) [日帰り]

• GPS: 04:36
• 距離: 7.4km
• 登り: 797m
• 下り: 788m

コースタイム

8:45夜叉ヶ池登山口駐車場(福井県側) - 9:21夜叉ヶ滝 - 9:29トチノキの巨木 - 10:56夜叉ヶ池(休憩)11:50 - 12:52トチノキの巨木 - 13:22登山口駐車場

天候

曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

福井県南越前町今庄側にある登山口へのアクセス
北陸自動車道今庄ICからR365で今庄方面へ---今庄そば道場の案内通りに「大門」を左へ---広野ダムに出たら右へ---突き当りが駐車場
広野ダムから先は道幅が急に狭くなりますが、ところどころに離合箇所が設けてあります。駐車場まで残り2キロメートルあたりから砂利道になり、残り500メートルから再び舗装路になります。
駐車場は10台くらい駐車できます。きれいなトイレがあり、登山届のポストも設置されています。公園にあるような頭からピューっと水の出てくる水飲み場もあります。

コース状況／危険箇所等

登山道はよく整備されており、案内表示も迷わない程度に設置されています。
急坂と水平が交互になっているので登りやすいのですが、なかなか到着しません。「池まで1000メートル」あたりから、その倍は登っているんじゃないかと思わせるくらい、登っても登っても着きませんでした。

写真

6/1 8:49

福井県側の登山口から登ります。鳥居には夜叉龍神社とあります。「夜叉」に「龍」。夜叉が池の伝説そのまんま。

6/1 8:51

火気の使用一切禁止…。期限切れ食料処分祭りはできません。仕方ないですね。

6/1 8:53

鳥居をくぐって橋を渡り、左へ進みます。

6/1 8:55

薄曇りで気温はそんなに高くないのですが、湿度が高いです。でも、緑の中を歩くのは気持ちがいい。

6/1 9:13

注意を促す案内があちこちに。

6/1 9:17

タニウツギのピンク色に元気が出ます。この時期このお花は本当にきれいで足を止めてしまいます。

6/1 9:21

夜叉ヶ滝が見えてきました。

6/1 9:22

滝壺に近づくことはできませんが、ドド〜っという音はなかなかのもの。

6/1 9:25

川を2回わたります。250キログラムまで耐えられるそうなので、渡れました。

6/1 9:29

やがて見えてきたトチノキの巨木。樹齢300年。見上げると大きいのですが、写真にとってもこの大きさが伝わりません。

6/1 9:36

なにかしら？

6/1 9:39

池まであと1500メートル。このあたりから登山道の傾斜が増していきます。

6/1 9:47

白くて小さい集合花はこの時期たくさんあります。クルマムグラ。

6/1 10:07

残り1000メートル。このあたりからが遠い。でも、急坂の次に水平な道が現れるので救われます。

6/1 10:33

それでも結構歩いたのに、まだ500メートルとか…。少しサバ読んでいないか？

6/1 10:47

とにかく前に進むしかありません。あと200メートル。

6/1 10:51

き、刻むねぇ…。

6/1 10:54

やがて道が水平になり、細くなりました。

6/1 10:56

夜叉ヶ池に到着〜。空が曇っているのでアレですが、水の透明度はなかなかのものです。

6/1 11:03

よく見るとイモリかな？結構な数が泳いでいます。

6/1 11:07

池周囲に設置されている木道で池の反対側へ。夜叉ヶ池山と三周ヶ岳との鞍部に出ることができます。

6/1 11:08

階段を登って尾根に出ると、景色はいいけどハンパなく風が強い〜。

6/1 11:09

やせたガレガレの道を登っていけば夜叉ヶ池山ですが、風で吹き飛ばされそうです。

6/1 11:17

三周ヶ岳へ続く尾根も同じくやせていて恐ろしい。

6/1 11:13

池の全体が見渡せる高さまで登ったら引き返します。あ〜、きれいきれい。

6/1 11:25

そそくさと池に戻ってお昼です。地元のパン屋や農産物直売所で買った焼きカレーパン、焼きドーナツ、よもぎもち＆こーしー。

6/1 11:55

お腹が満たされたら下山。毎度のことながら、帰りはお花によく気づき、写真を撮る余裕が生まれます。ユキザサ。

6/1 11:58

これ系の黄色いお花もたくさんあるのですが、名前がわからん。葉っぱが3枚だからミツバツチグリ？

6/1 11:58

爪みたい。ウラジロヨウラクのつぼみかしら。

6/1 13:01

とりあえず、体重250キロはないので大丈夫かな。

6/1 13:03

帰りはお花を見ながらのんびり降りてきましたが、あっという間に夜叉ヶ滝に着きました。

6/1 13:10

ヤマボウシかな。

6/1 13:23

もう一下りで駐車場。翌日の開山祭の準備かな？仮設テントを準備していました。

6/1 14:10

今庄365温泉　やすらぎでひとっ風呂。スキー場内に併設されています。

撮影機器：

CX5 リコー

感想

seasun

金曜日で仕事がひと段落つき、
翌日から羽を伸ばして遠出するつもりでした。
荷物を準備し、翌日のフライトの時間を確認すると、
…。来週じゃん、旅行するの。

「仕事が終わる」と「心置きなく遊びに行ける」が
勝手に頭の中で結びついていたようです。
あうぅ。馬鹿すぎる。
ならばと、またも福井のお山にお出かけです。

海や川、湖、滝など水ものに心が引かれるもので、
夜叉ヶ池とやらは名前を聞いた時から気になっていました。
泉鏡花の戯曲には「夜叉ヶ池伝説」を題材にしたものもあるそうです。
いかにも前から知っているていでタイトルにしちゃいましたけど。

北陸自動車道今庄ICからぐんぐんと山奥に入っていくと、
意外と整備された駐車場があり、
そこから登り始めます。
池までは2時間ほどかな？

池に到着後、本当なら夜叉ヶ池山に登り、
夜叉ヶ池を俯瞰したかったのですが、
稜線に出た途端、岐阜県側から吹き付ける強風が吹き荒れていて、
よろけるほどでした。
やめやめやめ〜〜！！

池に戻ってほっこりタイム。
火気が使えないのが残念でしたが、
持参したパンやよもぎ餅で満たされました。
(これ以上食べるつもりだったのかとか言わない)

また、池での休憩中、
岐阜県揖斐川の方から登ってきたという男性3人組とお会いしました。
なんでも、林道がまだ途中までしか開通しておらず、
登山口までの7キロメートルを2時間以上かけてたどり着き、
そこから1時間半かけて登ってきたのだとか。
ふぉ〜。私なら林道通行止めの時点でパスであります。

曇りの中の池はいかにも伝説の舞台にふさわしくて幻想的でしたが、
スカッと晴れた青空の日にも来てみたいです。
また、もう少ししたら斜面一面にニッコウキスゲが咲き乱れるそうで、
そんな時期でもいいかなぁ。