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Yamareco

記録ID: 324059
全員に公開
講習/トレーニング
関東

神楽坂界隈・蟹川弁天町支流(仮称)下降〜神田川合流点まで〜

2013年07月20日(土) [日帰り]
 - 拍手
Junjapa その他13人
GPS
16:00
距離
3.7km
登り
9m
下り
20m

コースタイム

14:00〜15:30 講義
15:30〜17:00 巡検
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
[往路]東伏見++高田馬場++(東西線)++神楽坂
[復路]++木場++(りんかい線)++トウキョウテレポート-すりばちナイト
市ヶ谷柳町 外苑東通りを行きます。
2013年07月20日 16:03撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
7/20 16:03
市ヶ谷柳町 外苑東通りを行きます。
以前、川があったと思われる路地を遡ります。
2013年07月20日 16:05撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
7/20 16:05
以前、川があったと思われる路地を遡ります。
袋小路の奥には井戸がありました。今でも使われているのでしょうか。
2013年07月20日 16:05撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
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7/20 16:05
袋小路の奥には井戸がありました。今でも使われているのでしょうか。
先ほどの路地をいくと境界線に阻まれますが、水路のあとという感じはします。
2013年07月20日 16:07撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
7/20 16:07
先ほどの路地をいくと境界線に阻まれますが、水路のあとという感じはします。
水流の脇はこの高さ。いかにも崖線にありがちな地形!
2013年07月20日 16:08撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
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7/20 16:08
水流の脇はこの高さ。いかにも崖線にありがちな地形!
薬王寺坂通りというんだそうです。
2013年07月20日 16:11撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
7/20 16:11
薬王寺坂通りというんだそうです。
武蔵野面と下末吉面との落差は、ちょうど建物一階分くらいあります。
2013年07月20日 16:13撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
7/20 16:13
武蔵野面と下末吉面との落差は、ちょうど建物一階分くらいあります。
こんな古い井戸もありました。崖線沿いに湧出した泉の名残りでしょうか。
2013年07月20日 16:16撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
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7/20 16:16
こんな古い井戸もありました。崖線沿いに湧出した泉の名残りでしょうか。
神社のある生活。
2013年07月20日 16:17撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
7/20 16:17
神社のある生活。
”沢”を下っていきます。
2013年07月20日 16:20撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
7/20 16:20
”沢”を下っていきます。
市谷柳町です。
2013年07月20日 16:21撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
7/20 16:21
市谷柳町です。
これが流れのあとです。
2013年07月20日 16:24撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
7/20 16:24
これが流れのあとです。
これも昔の流れの安全を確保するための手すりの跡でしょうか。
2013年07月20日 16:25撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
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7/20 16:25
これも昔の流れの安全を確保するための手すりの跡でしょうか。
マンホールマニア垂涎の的? 穴は「燈孔」というそうです。
2013年07月20日 16:27撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
7/20 16:27
マンホールマニア垂涎の的? 穴は「燈孔」というそうです。
この微妙な屈曲がいかにも流れの跡らしい。
2013年07月20日 16:29撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
7/20 16:29
この微妙な屈曲がいかにも流れの跡らしい。
神社があって、流れは以前、この神社を回り込んでいました。
2013年07月20日 16:32撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
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7/20 16:32
神社があって、流れは以前、この神社を回り込んでいました。
神社の左側を回り込みます。
2013年07月20日 16:33撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
7/20 16:33
神社の左側を回り込みます。
この屈曲もまた流れのあとらしい。
2013年07月20日 16:35撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
7/20 16:35
この屈曲もまた流れのあとらしい。
山吹町までやってきました。
2013年07月20日 16:44撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
7/20 16:44
山吹町までやってきました。
ゆるやかな流れでした。
2013年07月20日 16:44撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
7/20 16:44
ゆるやかな流れでした。
流れのあとにある象徴的なお風呂屋さん、しっかりありました!
2013年07月20日 16:47撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
7/20 16:47
流れのあとにある象徴的なお風呂屋さん、しっかりありました!
昔の流れのあとには紙屋さんもあります。
2013年07月20日 16:48撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
7/20 16:48
昔の流れのあとには紙屋さんもあります。
支流に立ち入ってみました。
2013年07月20日 16:55撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
7/20 16:55
支流に立ち入ってみました。
昔の川は水路敷というんだそうです。この支流は水路敷を廃止する工事が行われていました。
2013年07月20日 16:55撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
7/20 16:55
昔の川は水路敷というんだそうです。この支流は水路敷を廃止する工事が行われていました。
この角はまさに川が屈曲したあと…なんだそうです。
2013年07月20日 16:58撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
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7/20 16:58
この角はまさに川が屈曲したあと…なんだそうです。
どんどん下ります。
2013年07月20日 17:00撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
7/20 17:00
どんどん下ります。
最後は神田川に合流します。
2013年07月20日 17:02撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
7/20 17:02
最後は神田川に合流します。
そのあと、カルチャーカルチャーで行われる地図ナイトにかけつけました〜!。
ぶら神楽のあとかけつけた人は他にもいたようでした。みなさん、熱心ですね。
2013年07月20日 18:12撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
7/20 18:12
そのあと、カルチャーカルチャーで行われる地図ナイトにかけつけました〜!。
ぶら神楽のあとかけつけた人は他にもいたようでした。みなさん、熱心ですね。
皆川さん、石川さんの対談。面白かったです。
2013年07月20日 18:56撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
7/20 18:56
皆川さん、石川さんの対談。面白かったです。

感想

神楽坂のNPO法人『粋なまちづくり倶楽部・神楽坂大學』が主催する”ブラカグラ”。
「暗渠・旧川跡」というマニアックなテーマに誘われて行ってきました。

「かつての東京には、山の手から武蔵野にかけて無数の川が流れていました。そこには童謡「春の小川」に出てくるような小川のせせらぎの風景があったのです。それらの川の大部分は、関東大震災後の市街地拡大、そして高度経済成長期という大きな二つの波を経て、フタをされたり下水化されてその姿を消してしまいました。しかし今でもまちあるきしていると、くねくねとした道路や路地に出会うことがあります。これらはかつての川筋の雰囲気を今に伝えるサインです」

 先生は、「東京ぶらり暗渠探検 消えた川をたどる」の本田創先生でした。

(1) 最初はスライドを使った講義。
 ・人口が急増した東京は六郷用水・神田上水・玉川用水・三田用水・千川用水など人々の飲み水を供給した「動脈」と、消費された生活用水を流す川などの「静脈」があった。
 ・関東大震災以降、それらの川にフタをする暗渠化が進んだ。
 ・環境問題があり、虫の発生するどぶ川にフタをしようという発想。
 ・その後、河を再生しようという動きがでてきて暗渠化に歯止めがかかった。
 ・干上がっていた渋谷川に高度処理水を流して流れを復活させたなども一例。
 ・玉川用水・千川上水・野火止用水の復活もそう。
 ・暗渠のサイン
  ・杉並区は金太郎
  ・クルマ止め(車の重量にフタが耐えられないので)
  ・急に幅が変わる道路
  ・段差
  ・橋の跡
  ・親柱(しんちゅう)
  ・業種(クリーニング屋・染物屋・米屋(精米のための水車と関係)
  ・弁財天
  ・突き出した排水管
  ・背を向けて入口のない家並み
  ・特定の地名(久保・窪・ツル((鶴巻町・弦巻町)のツルは水・湿地の意)
  ・銭湯(排水を川に流す)
  ・学校(用地の確保) 

(2)巡検
 今回は、神田川にそそぐ蟹川の支流(弁天川支流(仮称))を源頭から下りました。蟹川とは新宿・歌舞伎町あたりから流れだす川で、戸山公園や早稲田大学を経由し、地下鉄江戸川橋駅周辺で神田川にそそいでいた川ですが、昭和初期には暗渠化され現在、は大部分が下水道の戸山幹線となっています。
 その蟹川(金川とも加二川とも)に新宿山吹高校周辺で合流していたのが、今回たどる弁天町支流(仮称)です。
 
 最初に訪れたのが、牛込柳町の駅のちょうど南にあたる「川田久保」。路地に入り込むと枝道の奥にはナンと井戸があって驚かされました。水が湧きだす場所で地下水位が浅かったことをうかがわせます。最奥部はちょうど家の一階の高さの段差があって壁となったり急な階段となっていたりします。
 ここがちょうど地学でいうところの「武蔵野面」(低位面)と「下末吉面」(高位面)の段差であり、同時に浸蝕の源頭といえるようです(ちなみに神楽坂は「武蔵野面」上)
 本田先生によれば「下末吉面」はむかし海の底で、その平らだった海底が海の後退によって地上に現れ、地上にあるがゆえに浸蝕がはじまってこのような谷地形が出来上がったということです。

 源頭部には寺がありました。スリバチ学会の皆川さんによると谷底には寺が多い、尾根の突端には神社が多いという原則があるそうで、それとも合致するような気がしました。

 川田久保より牛込柳町の交差点を過ぎて旧河道を下ります。途中から左の細い舗装道路に入りますが、これが昔の流れだそうです。
 いまは暗渠となってしまい下水道弁天町幹線になっています。
 昭和初期に設置されたこの下水道であるため、当時のマンホールが残っていました。
 マンホールマニア垂涎の「燈光マンホール」で、丸い穴がたくさんあいていてそこから光を差し込んだ珍しいものだそうです。
 この通りは道路ではなく「水路敷」(すいろじき)、すなわち川という扱いになっているそうです。

 その先で弁天様を囲むようにして流はこの字型に変化します。
 この弁天様は弁天町の名前の由来ともなった「宋参寺の弁天社」とのこと。
 
 山吹高校を過ぎるとまた道は狭くなりくねくねと曲がっていかにも昔の河道跡という風情です。
 「ほらね、このように曲がり角が尖っているでしょ。理由もないのに」
 納得がいきます。

 歩いていると印刷屋さんやら肉屋さん、米屋さん、そしてなんとお風呂屋さんまで登場。
 流れのそばにあるような業種のオンパレードに感心。感心!
 最後は、神田川の通りに出て終了。ちょうど17時でした。
 説明が丁寧で楽しい”ブラカグラ”でした。

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