ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 362293
全員に公開
ハイキング
栗駒・早池峰

東北遠征45日目 本州最東端の地 とどヶ埼の素晴らしい絶景+洞窟内滝屈指の落差 滝観洞

2013年10月20日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
02:34
距離
7.3km
登り
348m
下り
352m

コースタイム

12:18 登山開始
13:12 最東端着〜14:00
14:52 駐車場着
天候 始終強めの雨
過去天気図(気象庁) 2013年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道から細いクネクネ道を走ること、およそ30分。
すれ違い等、怖い部分もありますが概ね舗装道路。

駐車場はなんとなくな場所へ停めれば大丈夫でしょう。

滝観洞は駐車場完備。
コース状況/
危険箇所等
とどヶ埼は目的地までの道のりで危険箇所はありませんでした。
目的地はどこもかしこも断崖絶壁ですので、くれぐれも足を滑らすことのないように。

滝観洞はとにかく天井が低い!
頭をぶつけないようにはまず難しいので、貸していただけるヘルメットをきちんと着用すること。
駐車スペースからはしっかりと誘導アリ。
1
駐車スペースからはしっかりと誘導アリ。
最初だけはちょこっとした舗装歩道を登りあげていきます。
最初だけはちょこっとした舗装歩道を登りあげていきます。
生々しい傷跡。
こんなに高いところまで津波は押し寄せてきたんです。
1
こんなに高いところまで津波は押し寄せてきたんです。
案内板は適度にあるので、残り距離はだいたい把握できます。
1
案内板は適度にあるので、残り距離はだいたい把握できます。
いよいよここまでやってきました♪
いよいよここまでやってきました♪
やった!念願の最東端到達!!
やった!念願の最東端到達!!
海の方へ行ってみましょう。
海の方へ行ってみましょう。
青く、そしてとてつもなく激しい。
2
青く、そしてとてつもなく激しい。
この隙間をぴょーん。


やらないやらないw
この隙間をぴょーん。


やらないやらないw
さっきとは反対から。大きくえぐれた穴が。
さっきとは反対から。大きくえぐれた穴が。
断崖絶壁!!恐ろしい!!
断崖絶壁!!恐ろしい!!
こうしてリアス式海岸は出来上がっていったんですね。
1
こうしてリアス式海岸は出来上がっていったんですね。
灯台のふもと?にはトイレと東屋が。
これは東屋。
灯台のふもと?にはトイレと東屋が。
これは東屋。
貴重な当時の書き込みが残っていました。
1
貴重な当時の書き込みが残っていました。
こちら、別の駐車場に帰る方面へちょっと歩くと行ける海。
こちら、別の駐車場に帰る方面へちょっと歩くと行ける海。
洞窟内、明かりと、最低限の手すり足場しかありません。
洞窟内、明かりと、最低限の手すり足場しかありません。
ほっそい間を通っていくと…
ほっそい間を通っていくと…
やっと到達!写真では伝わりませんが、すごい神秘性!
1
やっと到達!写真では伝わりませんが、すごい神秘性!
貸切で堪能できてラッキーー!!
貸切で堪能できてラッキーー!!

感想

本州のもっとも東。

さてみなさんは、本州の東西南北それぞれの先端はどこかご存知ですか?

北は青森県の大間崎、西は山口県の毘沙ノ鼻、
南は和歌山県の潮岬。

そして東は岩手県のとどヶ埼。

西南北はぱっとイメージ出来そうですが、東のここはイマイチですよね。

それもそのはず。なにしろアクセスが桁違いに遠いのです。

例えば大間崎だったら、北海道へ渡るついでに…なんて形でひょいと訪れる事が可能。
毘沙ノ鼻だって、九州のどこかへ車で旅行する際に立ち寄り〜なんて。
潮岬はそこに向かわない限りは確かにたどり着かないでしょうけど、車で付近まで行くことが容易です。

とどヶ埼に限っては、完全にそこに向かおうとしない限り行けないし、
国道から約25kmほど、クネクネとした林道を走り続け、到着したらしたで山歩きが1時間強待っています。

実際、本当の秘境といったところでした。



体調もだいぶ回復し、安定して歩けるようになったのですが、
残念ながらこの日は朝からザンザン降り。
国道の路肩で車中泊していたのですが、そこからなかなか移動する気になれません。

なんだかな〜、やめよっかな〜。
別に山じゃないしな〜、なんて事が、ずっと頭をよぎってもいました。

しかし、ずっと行きたかった場所なので、思い切って移動。
林道がこんなに長いものだとは知らなかったので、そこでも中止を考えたりもしました。

なんとか駐車スペースにたどり着いた頃、あまり変わらぬ強い雨足。



レインウェアを着込み、防水カメラと飲み物だけ持ってスタート。
これが大失敗だったのです…




歩き始め、一気に坂道を上がって行きます。
ここですでに汗だく。

登りきると、そこから先ゴールまではずーっと平坦ベースの軽いアップダウン。
山に沿ってクネクネと歩き続けていきます。

一時間ほど経った頃、「右折すると最東端の碑」の看板に到着。
小躍りしながらサクッと記念撮影終了。

海の際まで歩いてみます。
するとそこには、ハッキリ言って想像の余地を大きく上回る青く激しい海がありました。

自分が海慣れしておらず、何を見ても感動してしまうのか、
それとも海慣れした人が見ても感動するレベルなのか、

その判断はつきませんが、いつまでもいつまでも眺め続けたくなる海がそこには確かにあったのです。

遥か下から打ち上げる高い波。
それを黙って受け止める大きな大きな岩。
打ち消し時に生じる大量の白い泡。

見る方向を変え、見たことのない風景を堪能しました。



灯台へ向かい、トイレ休憩。
嬉しいことに水洗トイレで、電気もつきます♪
紙もありました。

東屋へ、特に理由もなしに入り、しばしカッパのフードを脱ぎました。
するとそこに「思い出帳」なるものが。


一番最近のものをぺらぺらと読んでいると、
次第に引き込まれていく、元気の出る言霊たち。

日本一周を夢見て、ここへ立ち寄った人。
家族総出で頑張ってここまで来た人。
身重(みおも)の妻の願掛けに、四つの先端を巡る人。

気がつくとすべてのノートをくまなく熟読している自分がいました。


そして、一番最初のページに「東日本大震災2日前」と「震災後初」の書き込みがありました。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2011.4.5
絶対に復興する。復興させる。
岩手のために…

岩手放送記者


2011.4.6
震災後、始めて(初めて)来た

姉吉キャンプ場は跡形もない
でも本州最東端の碑、トイレは残っていた
電気が来れば…動かせる。ケイタイも使える
今日は暖かく、海も何もなかったように穏やかだ

自然公園保護管理者


2011.4.11
今日、灯台に電気が灯いた!!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

これを読んでいたら涙が流れてきてしまって。
ずっとずっとここにいたい気持ちでいっぱいになってしまいました。

最初の予定では、ここでお湯を沸かしてカップ麺を食べよう。
としていたのですが、この雨降り。サクッと行ってサクッと帰ってこようと。

思った自分はなんと馬鹿か。

なぜこのように素晴らしいところを、一日費やせなかったのか。
今はそれが悔しいと思えるほど、印象に強く残った地でした。


またいつか、
晴れた日に、
朝早くお弁当を持って、
のんびりと歩いていく事になるでしょう。



また大移動です。
遠野市付近にある滝観洞。

入場料1000円を払い、ヘルメット、カッパ?、長靴を借ります。
自分はカッパもあるし、スパッツも履いたままだったのでヘルメットだけお借りしました。
全部無料です。

雨の中、洞窟入口に駆け込み、
いきなりしゃがみこまないとくぐれないほど低い天井を進みます。

中は大きく開けているところもあれば、
また低いところ、左右がいっぱいいっぱいの狭いところ、いろいろです。

きれいな川も流れ、そこに足を踏み入れて進むのですが、
なんといっても最低限の設備しかないのがGOOD!

足場、手摺、は必要なところのみ。
電気だけは随所にあり、また非常時のインターフォンのようなものもたくさんあるので安心です。

小滝、観音様を越えると、待望の大滝。


最後の低い天井を抜けると眼前に信じられないほど大きな滝が落ちていました。
洞窟内の落差、は国内最高レベルらしく、これまた信じられない光景を見てしまったというような感想です。

響き渡る音も反響するので、他では味わえないような臨場感。

いやぁ、遠くまで来た甲斐がありました!


お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:972人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら