東北遠征45日目 本州最東端の地 とどヶ埼の素晴らしい絶景+洞窟内滝屈指の落差 滝観洞
- GPS
- 02:34
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 348m
- 下り
- 352m
コースタイム
13:12 最東端着〜14:00
14:52 駐車場着
天候 | 始終強めの雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
すれ違い等、怖い部分もありますが概ね舗装道路。 駐車場はなんとなくな場所へ停めれば大丈夫でしょう。 滝観洞は駐車場完備。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
とどヶ埼は目的地までの道のりで危険箇所はありませんでした。 目的地はどこもかしこも断崖絶壁ですので、くれぐれも足を滑らすことのないように。 滝観洞はとにかく天井が低い! 頭をぶつけないようにはまず難しいので、貸していただけるヘルメットをきちんと着用すること。 |
写真
感想
本州のもっとも東。
さてみなさんは、本州の東西南北それぞれの先端はどこかご存知ですか?
北は青森県の大間崎、西は山口県の毘沙ノ鼻、
南は和歌山県の潮岬。
そして東は岩手県のとどヶ埼。
西南北はぱっとイメージ出来そうですが、東のここはイマイチですよね。
それもそのはず。なにしろアクセスが桁違いに遠いのです。
例えば大間崎だったら、北海道へ渡るついでに…なんて形でひょいと訪れる事が可能。
毘沙ノ鼻だって、九州のどこかへ車で旅行する際に立ち寄り〜なんて。
潮岬はそこに向かわない限りは確かにたどり着かないでしょうけど、車で付近まで行くことが容易です。
とどヶ埼に限っては、完全にそこに向かおうとしない限り行けないし、
国道から約25kmほど、クネクネとした林道を走り続け、到着したらしたで山歩きが1時間強待っています。
実際、本当の秘境といったところでした。
体調もだいぶ回復し、安定して歩けるようになったのですが、
残念ながらこの日は朝からザンザン降り。
国道の路肩で車中泊していたのですが、そこからなかなか移動する気になれません。
なんだかな〜、やめよっかな〜。
別に山じゃないしな〜、なんて事が、ずっと頭をよぎってもいました。
しかし、ずっと行きたかった場所なので、思い切って移動。
林道がこんなに長いものだとは知らなかったので、そこでも中止を考えたりもしました。
なんとか駐車スペースにたどり着いた頃、あまり変わらぬ強い雨足。
レインウェアを着込み、防水カメラと飲み物だけ持ってスタート。
これが大失敗だったのです…
歩き始め、一気に坂道を上がって行きます。
ここですでに汗だく。
登りきると、そこから先ゴールまではずーっと平坦ベースの軽いアップダウン。
山に沿ってクネクネと歩き続けていきます。
一時間ほど経った頃、「右折すると最東端の碑」の看板に到着。
小躍りしながらサクッと記念撮影終了。
海の際まで歩いてみます。
するとそこには、ハッキリ言って想像の余地を大きく上回る青く激しい海がありました。
自分が海慣れしておらず、何を見ても感動してしまうのか、
それとも海慣れした人が見ても感動するレベルなのか、
その判断はつきませんが、いつまでもいつまでも眺め続けたくなる海がそこには確かにあったのです。
遥か下から打ち上げる高い波。
それを黙って受け止める大きな大きな岩。
打ち消し時に生じる大量の白い泡。
見る方向を変え、見たことのない風景を堪能しました。
灯台へ向かい、トイレ休憩。
嬉しいことに水洗トイレで、電気もつきます♪
紙もありました。
東屋へ、特に理由もなしに入り、しばしカッパのフードを脱ぎました。
するとそこに「思い出帳」なるものが。
一番最近のものをぺらぺらと読んでいると、
次第に引き込まれていく、元気の出る言霊たち。
日本一周を夢見て、ここへ立ち寄った人。
家族総出で頑張ってここまで来た人。
身重(みおも)の妻の願掛けに、四つの先端を巡る人。
気がつくとすべてのノートをくまなく熟読している自分がいました。
そして、一番最初のページに「東日本大震災2日前」と「震災後初」の書き込みがありました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
2011.4.5
絶対に復興する。復興させる。
岩手のために…
岩手放送記者
2011.4.6
震災後、始めて(初めて)来た
姉吉キャンプ場は跡形もない
でも本州最東端の碑、トイレは残っていた
電気が来れば…動かせる。ケイタイも使える
今日は暖かく、海も何もなかったように穏やかだ
自然公園保護管理者
2011.4.11
今日、灯台に電気が灯いた!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
これを読んでいたら涙が流れてきてしまって。
ずっとずっとここにいたい気持ちでいっぱいになってしまいました。
最初の予定では、ここでお湯を沸かしてカップ麺を食べよう。
としていたのですが、この雨降り。サクッと行ってサクッと帰ってこようと。
思った自分はなんと馬鹿か。
なぜこのように素晴らしいところを、一日費やせなかったのか。
今はそれが悔しいと思えるほど、印象に強く残った地でした。
またいつか、
晴れた日に、
朝早くお弁当を持って、
のんびりと歩いていく事になるでしょう。
また大移動です。
遠野市付近にある滝観洞。
入場料1000円を払い、ヘルメット、カッパ?、長靴を借ります。
自分はカッパもあるし、スパッツも履いたままだったのでヘルメットだけお借りしました。
全部無料です。
雨の中、洞窟入口に駆け込み、
いきなりしゃがみこまないとくぐれないほど低い天井を進みます。
中は大きく開けているところもあれば、
また低いところ、左右がいっぱいいっぱいの狭いところ、いろいろです。
きれいな川も流れ、そこに足を踏み入れて進むのですが、
なんといっても最低限の設備しかないのがGOOD!
足場、手摺、は必要なところのみ。
電気だけは随所にあり、また非常時のインターフォンのようなものもたくさんあるので安心です。
小滝、観音様を越えると、待望の大滝。
最後の低い天井を抜けると眼前に信じられないほど大きな滝が落ちていました。
洞窟内の落差、は国内最高レベルらしく、これまた信じられない光景を見てしまったというような感想です。
響き渡る音も反響するので、他では味わえないような臨場感。
いやぁ、遠くまで来た甲斐がありました!
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