ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 45378
全員に公開
沢登り
槍・穂高・乗鞍

双六谷本谷

2009年08月30日(日) 〜 2009年09月01日(火)
 - 拍手
s_kosuke その他3人
天候 1日目 曇りのち晴れ
2日目 曇りのち雨
3日目 晴れ
過去天気図(気象庁) 2009年08月の天気図
コース状況/
危険箇所等
・双六谷の難易度は水量に大きく左右される。天候の見極めが重要。

・平水時は、ザイル等を使用する場所や困難な高巻き等はなく極めて容易。

・金木戸林道は手前のゲート(双六ダムよりやや奥)までしか車は入れない。ゲートから広河原までは徒歩2時間半。※ただし年によって異なるらしい。奥のゲートまで車が入れれば歩きを1時間ほど短縮できる。

・金木戸ダムより上流は全て禁漁区域。

・下山は双六小屋から新穂高温泉まで4時間。

・マイカーを回収する場合、新穂高温泉から金木戸林道ゲートまでタクシー約10000円。
広河原です。
2009年08月30日 10:07撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/30 10:07
広河原です。
壊れた吊橋です。
最初は鳥居としめ縄に見えた。
2009年08月30日 10:12撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/30 10:12
壊れた吊橋です。
最初は鳥居としめ縄に見えた。
いきなりの泳ぎポイント。
水が死ぬほど冷たい!
2009年08月30日 10:17撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/30 10:17
いきなりの泳ぎポイント。
水が死ぬほど冷たい!
流されながら対岸に泳ぐ。
Nさん下流に向かって泳いじゃだめですよ〜。
2009年08月30日 10:18撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/30 10:18
流されながら対岸に泳ぐ。
Nさん下流に向かって泳いじゃだめですよ〜。
ゴルジュも多い。増水したらやばそう。
2009年08月30日 10:53撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/30 10:53
ゴルジュも多い。増水したらやばそう。
迫力の水量。
花崗岩がきれい。
2009年08月30日 11:02撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/30 11:02
迫力の水量。
花崗岩がきれい。
1メートルに満たないような滝でも流芯は登れない。
2009年08月30日 12:00撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/30 12:00
1メートルに満たないような滝でも流芯は登れない。
意外と滝は多いのですよ。
滝というほどのものでもないけど。
2009年08月30日 13:37撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/30 13:37
意外と滝は多いのですよ。
滝というほどのものでもないけど。
岩がでかい。迷路みたい。
2009年08月30日 15:17撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/30 15:17
岩がでかい。迷路みたい。
そろそろ下抜戸も近い。
2009年08月30日 15:35撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/30 15:35
そろそろ下抜戸も近い。
夕日に染まって輝く河原。
2009年08月30日 15:48撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/30 15:48
夕日に染まって輝く河原。
下抜戸のテン場です。
2009年08月30日 16:05撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/30 16:05
下抜戸のテン場です。
下抜戸を過ぎたあたりからこの谷のハイライト!
ピンクがかかったゴルジュ。
2009年08月31日 06:18撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/31 6:18
下抜戸を過ぎたあたりからこの谷のハイライト!
ピンクがかかったゴルジュ。
枝沢にかかるかっこいい滝。
2009年08月31日 06:19撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/31 6:19
枝沢にかかるかっこいい滝。
ピンクのゴルジュとエメラルドの淵。
2009年08月31日 06:35撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/31 6:35
ピンクのゴルジュとエメラルドの淵。
へつる。超難しかった。
巻くのも可。
2009年08月31日 06:37撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/31 6:37
へつる。超難しかった。
巻くのも可。
これも枝沢。
2009年08月31日 06:58撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/31 6:58
これも枝沢。
蓮華谷出合。
2009年08月31日 07:55撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/31 7:55
蓮華谷出合。
双六本谷へ。
水はだいぶ減ったが、それでもまだ多い。
2009年08月31日 08:14撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/31 8:14
双六本谷へ。
水はだいぶ減ったが、それでもまだ多い。
相変わらず岩がでかい。
あまり河原歩きだけという感じでもないのです。
2009年08月31日 08:46撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/31 8:46
相変わらず岩がでかい。
あまり河原歩きだけという感じでもないのです。
このぐらいの滝もたくさん。
CSがある滝が多い気がした。
2009年08月31日 09:00撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/31 9:00
このぐらいの滝もたくさん。
CSがある滝が多い気がした。
雪渓が少し残っていた。
なんとなく空気がひんやり。
2009年08月31日 10:51撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/31 10:51
雪渓が少し残っていた。
なんとなく空気がひんやり。
源流に近くなってきた。
2009年08月31日 11:45撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/31 11:45
源流に近くなってきた。
双六が見えた。
2009年08月31日 12:20撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/31 12:20
双六が見えた。
つめはこんな感じで道(?)みたいになっている。
ノーヤブコギ!
2009年08月31日 13:05撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/31 13:05
つめはこんな感じで道(?)みたいになっている。
ノーヤブコギ!
双六池キャンプ場。
2009年08月31日 13:35撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/31 13:35
双六池キャンプ場。
双六岳にも登った。
ガスで何も見えない。雨も降ってくる。
夜は濡れて寒かった。
2009年08月31日 14:35撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/31 14:35
双六岳にも登った。
ガスで何も見えない。雨も降ってくる。
夜は濡れて寒かった。
雷鳥。
2009年08月31日 14:43撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/31 14:43
雷鳥。
朝。晴れて雲海が広がる。
2009年09月01日 06:29撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/1 6:29
朝。晴れて雲海が広がる。
槍のシルエット。
2009年09月01日 06:49撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/1 6:49
槍のシルエット。
笠ヶ岳。
2009年09月01日 07:03撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/1 7:03
笠ヶ岳。
穂高。
2009年09月01日 07:20撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/1 7:20
穂高。
鏡平。
2009年09月01日 07:43撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/1 7:43
鏡平。
深山荘の露天風呂。開放度MAX。
タクシーの運転手さんがサービスで連れてってくれたのです。
2009年09月01日 10:55撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/1 10:55
深山荘の露天風呂。開放度MAX。
タクシーの運転手さんがサービスで連れてってくれたのです。
撮影機器:

感想

登山道を歩いていてもどこの山も同じに思えてしまうが、沢を登っているとその山のすごさが分かると思う。沢の幅、長さ、深さ、水量、美しさ。今回北アの沢に初めて登って、北アはやはり山の中でも別格だと感じた。

土曜日の夜に金木戸川に到着する。蚊の猛襲を受けて、なぜか今回に限って防虫ネットを持ってこなかったことを後悔した。夜中蚊の音を耳元に聞き続けて頭がおかしくなりそうだった。

朝6時半に出発。林道をひたすら歩く。トンネルをいくつも抜ける。こんな山奥にダムを造り発電所を造った先人の努力はすごいと思う。しかし、わざわざこんな山奥まで開発して小さな発電所を造る必要が本当にあったのかよくわからない。見下ろすと谷は白くまぶしい。八百万の神々や龍が住んでいそうな神々しい雰囲気。

一番奥のダムより上は釣り禁止になっている。日本にわずかしか残らない手つかずの貴重な生態系を守るためだ。取水ダムの下では私のような初心者がわずかな時間釣り糸を垂らしただけで、たくさんの当たりがあった。小さい岩魚が一匹だけ釣れたが逃がした。

10時に広河原から入渓する。水が驚くほど冷たい。壊れた吊橋は最初、鳥居としめ縄に見えた。そしてゴルジュ帯が始まる。早速泳ぎポイント。流されながら必死でバタ足して対岸に渡る。流れに対して45度に身体を向ける。リバースポーツ用語で言うところのフェリーアングルというやつだ。

渡渉が続く。腰や胸ぐらいまで浸かるところもあるが、泳ぎはなかった。水量が多く流れが強いが、緊張するような場所はない。しかし、基本的にゴルジュなので水量の多い時はそうはいかないだろう。ゴルジュの壁にハーケンが打ってあったりするところも今回は簡単に水の中から通ることができた。3メートル以下の小さい滝がたくさん現れるが、流芯を登れるものは一つもない。大きな石を登ったり降りたり迷路のようだ。遠くを見渡してルートを選び渡渉ポイントを見極めながら、できるだけ直線的に歩くのがポイント。

16時前に下抜戸の広河原に到着した。ここが最初の幕場。焚き火の隣で星を見ながら寝た。流れ星を発見。これ以上はないほどの完璧な沢泊まりだった。これほどのものを与えてくれた自然や周りの人に感謝したくなった。

朝6時に出発。ここから蓮華谷出合までの間が、この沢中で一番美しく最も本質を表していると感じた。ほのかにピンク色がかかった花崗岩のゴルジュとエメラルドグリーンの淵。大きく深い釜を持つ小滝。そして枝沢にかかる豪快な滝。難しい部分はなかったものの、この山全体のすごさを感じたように思った。

8時に蓮華谷を分けると源流に近い印象に変わった。しかし依然として水量は多い。岩も大きい。決してひたすら河原歩きという感じではなかった。美しい針葉樹林の間を登っていく。3メートルほどの滝が多く現れるが、チョックストーンを持つものが多いように感じた。やはり流芯を登れる滝はない。雪渓が両岸にわずかに残り空気がひんやりしている。かすかに硫黄のにおいがした。いよいよ稜線が近づいてくる。

双六岳のピークにつめる沢との出合を過ぎると、そこまで豊富だった水が突然消える。そしてつめは高山植物の花の間を歩く。少し季節は過ぎ秋に近いようだった。沢筋がまるで登山道のようになっており、藪こぎはなかった。右上のほうから人の声が聞こえ、見ると登山道がだんだん近づいてくる。そして13時半に双六池のキャンプ場に到着した。

6:30 車止めゲート−9:20-10:00 林道終点−16:00 下抜戸広河原
6:00 下抜戸広河原−7:50 蓮華谷出合−13:30 双六池
6:30 双六池−10:30 新穂高温泉

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:4250人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら